中央卸売り場を自転車で走りぬける。

水都大阪2009の中之島会場と此花区の此花メヂアの間を自転車で毎日通う途中、朝6時半~7時半ごろと深夜12時頃~2時ごろ、大阪市の中央卸売市場の中を自転車で通り抜ける。

a0010575_945324.jpgそこを走る大型トラックやフォークリフトやターレー(写真の3輪の荷車)をすり抜けながら走る緊張感がたまらなく懐かしくて心地いい。

それが理由でこの道を好んで走っている。

実は僕も東京の築地市場の周辺でこのターレーを乗り回していた時期がある。

東京の都市計画事務所に勤務しながら個人事務所の独立をもくろんでいた頃のこと・・・。

いきなり東京で個人事務所で生計を立てるのは不安だったので、早朝からお昼までの築地の魚河岸でのバイトをしながら、午後1時から夜10時まで都市計画事務所で働き、仕事をやめる準備をはじめた。

ちょうどはじめての子どもが誕生するというときで、親になる責任に懸命だった時期とも重なる。

市場という職場は生ものを扱うからだと思うが、とても感覚的な人で満ちている。感性的にとても豊かな人で、生活もかなり豊かだった。(経済的というより、生活の時間の使い方の豊かさ・・・)

魚にしても野菜にしても、生を扱う。その裏側には死が面しているせいもあると思うが、かなり厳しくて、闘争的で、なおかつ愛情に満ち、誇り高い。

僕は毎日、身動きできないほど物理的に隙間のない市場の中をターレーで、時には100キロ近い生ものを載せた自転車で大急ぎで通り抜けなければならななかった。

毎週のように救急車を目にする戦いの現場で信号無視や反対側車線の走行は当たり前で、常識にとらわれるよりも感覚的に、その瞬間瞬間で最も重要な行動をしなければならない。

その感覚が都市計画という十年単位でしか目に見えないデスクワークを繰り返していた僕にとって、とても重要で刺激的な日々だった。

毎朝、毎夜、市場を自転車で走り抜けつつ、そんな昔の感覚を呼び覚まそうとしているのかな。

常識にとらわれず、感覚的に、厳格に、積極的に、誇り高く行動できる瞬発力・・・

大切だな・・・
by fuji-studio | 2009-09-28 23:43 | ◎大阪・中之島での水都大阪

藤浩志の活動を時々レポートします。ぜひコメントください。 一番上のReportの部分をクリックするとブログ全体の記事ページへと行きます。 


by fuji-studio