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叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー

今年のお盆は父親と姉の初盆とあって、はじめて体験する本気のお盆。

叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_8331427.jpg重ねて本家の叔母が皆既日食のころに奄美大島で99歳で亡くなって、そのお別れ会と本家の法要もこの盆の時期にあわせておこなわれる。


叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_23284748.jpgこれまでは本家の墓しかなかったので、お盆といっても本家のお墓と仏壇で爺さんと婆さんのお参りをするだけだった。
しかし、今年から父親の墓を新しくつくったので、それなりにちゃんとしなければならない気がして、いろいろと調べつつ、母親と姉達の意見を形にして、それなりの初盆をやってみる。


叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_23292196.jpg藤の花の紋の入った提灯を購入し、霊を迎え入れる棚を組み、きゅうりの馬となすびの牛を飾り、・・・いつごろだれが流通させたかわからないが・・・、とりあえず世間並の風習を構築することに。

13日より墓にも提灯をたて、玄関で迎え火を行い霊を迎え入れ、14日には朝から家族で巻き寿司や煮しめをつくり、親戚縁者が40名程度集まり、みなで食事会をし、お坊さんに法要をしてもらって、15日にはまた送り火のあと墓に提灯をたてて、霊を送る簡単な家族での食事会を墓で行う。


叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_2330959.jpgウェブサイトで調べると浄土真宗には「先祖の霊が戻ってくるというのはない」と書いているので、かなり矛盾した行動を行っているような気がするが、なかなか集まれない親戚縁者が集まって、いろいろ増えたり、成長したりする姿を確認しながら、自分と同じ遺伝子を持つイメージを共有するのはとても大切なことだと思う。


叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_23303829.jpg霊が戻るというストーリーをフォローするさまざまなツールや手続きは、一連の作業や行為に説得力をもたせ、それほどまでして、縁や関係性がいかに大切であるかということを行動として伝えようとしている。

精神や魂を個人の中に存在させるためにその関係性を作り出すテクノロジーだと捉えると深く納得する。

存在は関係の中にしかない・・・。


叔母のお別れ会と父の初盆と関係性のテクノロジー_a0010575_2331551.jpg叔母と父親の法事のおかげでこの数日間に、いつもはなかなか会う事のない親戚縁者に何度となく顔を合わせ、対話を楽しむ。

それにしても・・・墓場で数千、数万の墓を眺めてみても、初盆の飾りをしているところは見当たらない。

僕らのやり方が一般的ではないのかもしれないが、この風習がなくなってきているのかなと思うと、親戚縁者の関係性を深める技術の衰退を知る。

特に場所の限られた都市部ではなかなか何十人も集まる自宅もなければ墓もない。場がなければシステムは起動しないわけだから、ますます無縁化は進行する。

つまり、血縁関係において、個人の魂の存在は関係性の薄れに比例して薄れているということか・・・。
by fuji-studio | 2009-08-15 23:56 | ・縁の深い人・家族