北本ビタミン! ・・・ってどうだ!?
2009年 02月 01日
興味深い人と一緒に仕事できるのは本当に素晴らしい・・・という実感。
そして、市長と空き家を巡り、空間と出会いながら・・・イメージがだんだんと裏付けられてゆく感覚・・・もちろんまだ感覚でしかないが・・・。
市長にぶつけてみたり、担当者にぶつけたり、森さんや熊倉さんにぶつけてみたり・・・。
そしてアーツキャンプに集まったアーティストや一般参加者にぶつけてみたり・・・。
ついでに、まだ未定の名称もいろいろ作ってはぶつけてみた。
本来・・・本来なんて考え自体がおかしいのかもしれないが・・・本来、美術家として関わったときにこの地域で何ができるのか・・・という、どちらかというとアプリケーションのイメージを考えていたのだと思う。
つまり、アプリケーションを考えつつもそれが面白く動くためのシステムのストラクチャーに思いを巡らし・・・そのストラクチャーに関わるいろいろな場の名称やブロジェクトの名称を妄想している・・・。
その中で引っかかってくる言葉のイメージが、ついついさらに次のイメージを喚起する。
その話をうけて、雑談を交わすうちに・・・北本ビタミンという全体のプロジェクト名称が浮かび上がる。
北本ビタミン・ラボ キタミンラボ・・・か。
そしてそれがプロジェクト全体のストラクチャーに欠かせないものになってゆく。
それを経験した2日間のキャンプ。
キタモト・ビタミン・キタミン・ラボ・ゼミ・・・
キタモト・アート・タワー・ショールーム・ギャラリー・・・
初日と2日目の若手作家のプレゼンテーションのそれぞれが微妙にリンクしてこの3日間でプロジェクト全体のイメージが奇跡的に見えはじめる。
結果としてプレゼンテーションしたのは、地域系アートプロジェクトのストラクチャーの部分にアートギャラリーを組み込み、流通の回路を作り出そうというもの。
地域に入り込み、空き家なりの場を使ってじっくり制作するアーティストやデザイナーの活動のプロセスとその結果を、しっかり流通させる視線と機能を組み込めないか・・・というものだった。
最近アジア各地でのアートバブルもようやくはじけてくれて、若い作家に強度と深度のある活動が求められる状況において、その活動の現場を地域が提供し、その活動の成果が地域に浸透してゆく仕組みの部分に、アートマーケットのシステムを経由させる迂回路を作り出し、活動の持続性を模索できないかという考え。
いやー、しかし相当面白そうな作家が関わりはじめていますね。
今回プレゼンテーションしてくれた作家皆、それぞれ相当感動的。水戸でも展覧会で一緒だった西尾さんは大泉の児童館でプロジェクトを行っているチームをつれてきてくれて頼もしいし、夏のキャンプにも参加して、その後水戸でとんでもないことをしてくれた矢口さんも相当期待できる。
音系の作家でおっとり舎の大和田さんや京都アートウォークのサイトやロゴを使って、人とまちやプロジェクトとの接し方の表現を試みた川村さんの活動や、新潟で浮島を作ろうとしている北澤さんの活動も興味深かった。
そして、南川さんがプレゼンテーションしてくれたwahの活動。相当ツボにはまってしまった。相当やばい。「地面の中の家がある」は作品として相当な完成度だが、そうでないののかなりいい。wahのサイトは必見です。全部好きだが、千手の動画は秀逸。祝うもいいし、how toも相当笑える。
今回プレゼンテーションしてくれた作家がもしも何人か動き始めるだけで、もう十分に凄いことになりそう・・・。
さらに、作家のみならず、運営チームにも相当な人材が!
ということで、あとはその道の専門家と運営チーム、デザインチームに任せますのでがんばっていじってください。
北本市役所もがんばれ!