俯瞰ではなく・・・
2009年 01月 14日
高層階専用エレベーターを降りてみると目の前に絶景が広がり、しばし眺める。
今日の東京は、空気が冷え切っていて水蒸気がないせいか、珍しく遠く富士山まで見渡せ美しい。 葛飾の亀有のマンションに住んでいたころ、ベランダの正面に天気のいい日に年に数回富士山が見えたのを思い出す。・・・そこからお米のカエルが誕生した。
そういえば、沖縄での銀天街タワーからの眺め、よかったなー。
ここまで高いとディテールはまったく見えない。 どれほどの高さなのだろうと考えてみる。
一層が4.5mとして41階だと185m 展望室が45階にありそれが202mだというのでだいたいそのぐらいだなー。ちなみに六本木ヒルズの展望室が250mだとか。 今年50歳になる東京タワーの特別展望室も250m。 東京タワーは立派だなー。
そういえば、墨田区に計画されている新東京タワー、東京スカイスリーの高さは610mで高いほうの展望台の高さが450mだとか。なんとも2倍以上の高さ。すごい。
ますます詳細は見えなくなり、雲とスモッグでさらに見えなくなり・・・。人間なんてますます見えなくなる。
東京の都市計画事務所で働いているころ、たまに航空撮影のためにヘリコプターで東京の上空を飛んでいた。まだグーグルマップとかのない時代だったので航空写真はとても高価だったなー。
当時、まちが権威のある先生たちの俯瞰の視線でつくられることに大きな違和感を抱いて、地べたからの、むしろ卑屈な視線でまちに接する思いをやせ犬の視線に託し、仕事の暇をみつけては東京の取り壊しになる木造住宅の柱を削り、やせ犬を彫ることで僕の中でのバランスを保とうとしていた。
俯瞰あるいは鳥瞰という言葉が上からの視線だとするとその逆の言葉はなんなのだろう?
仰ぎ見る視線・・・仰観? あるいは対等に向き合う視線・・・対観?
そういえば大局観という言葉がある。俯瞰が上からの視線をあらわし、なんだかいやな感じがするが、大局観というと広くモノゴトを捉える視線のような気がしていい感じがする。 high angle view ではなく、broad viewか。
対等な立場を表す英語はないかなと検索してみると・・・inter-という英語に出くわす。inter-view インタビューじゃないか。
関係ない話かもしれないが、僕は性質として中心にいることが苦手で、端っこにいたがる。眺めのいいのはいいが、全方向に開かれたビューの真ん中にいると後ろが気になり落ち着かない。
カフェでも飲み会の席でもいつも端っこ希望者だし、暮らしているところも日本の西の端っこ福岡の、さらに西の端っこ。俯瞰や鳥瞰よりは大局観を志したいな・・・。
