九州大学建築学科2年生の設計課題の講評会
2008年 11月 27日
建築学科の2年生の最初の設計の課題。美術館を設計するという課題ということで、この数年間、毎年授業に付き合っている。
毎年、まだ未開発の・・・これから面白くなりそうな才能の種に出会えてとても楽しい。
今年も未経験であるがゆえに既成概念に捉われない思いもよらない発想の建築物ができあがり興味深い。発想力やイメージ力は経験を重ねることでかなり身についてゆくものだと実感している僕としては、20代から30代に何を経験するかが重要だと思っているが、10代半ばから20代半ばの10年間で獲得する感性はそれにもましてとても重要である。
生後すぐから10代初めまでのいわゆる幼児期や幼年期の経験や体験ももちろん重要で、感受性を育てる上で、この時期の多くの体験は必要だとおもうが、あくまでもこれは周りの環境・・・家庭環境や学校、地域社会の環境から与えられるものが多い。
10代半ばから20代半ばに獲得できる感性は、その個人が本人の感性にしたがって、どのように動いたかによって決まってくる。音楽や映画、ファッションや生活空間の志向など、40代を過ぎてもいまだに20代にはまってしまった感覚に左右されて暮らしているような気もする。
そして20代半ばからその感性にしたがって意思を持って動いた方向に人生は流れる。
そしてその個人の周辺の流れも変わる。
大学2年生という変化が激しい時期だと思う。もっとも感性を開放し、いろいろなものを受け入れ、自分の意思の方向を探る、実はとても重要な時期。
そんな学生と接していると、日常では出会えないことがいろいろ見えてきて面白い。
形にもなっていないし、言葉にもできていないプランも含め、たくさんの美術館のアイデアありがとうございました。
