桜島でのディスカッション
2007年 12月 16日
このレインボー桜島という施設は鹿児島市内中心部と桜島を24時間運行で繋ぐフェリーボート(乗船時間はわずかに15分です。)のターミナルのすぐ横にあるというロケーションのよさと、海に面した良質の温泉があるので、国内屈指の稼働率の高い国民宿舎なのだとか。
その2階のやたらと立派なホテルの宴会場のようなところでのかしこまったシンポジウム。
内容的には今後の可能性の話しだったが、僕としてはもっと掘り下げて、次の展開のディスカッションにもってゆきたかった。
それにしても参加者が少ない。
ということは興味を持ってくれているひとがやはり少ないということ。
もっといろいろな人が参加して、そこからの企画会議のワークショップのようなものが有意義だっただろうなと感じる。
たぶん、圧倒的に地元の人財が足りない。きっと潜在してる魅力的な人は多いんだと思うが、そことちゃんとチャンネルを作りえていない。
そこがどの地域でも共通する問題だろうなー。
逆に珍しく観客に作家が多かった。あまりこういう場に作家は参加しないのだけどなー。
シンポジウム終了後、時間のある人とともに、桜島プロジェクトの現場だった旧山下屋を訪ねてみる。
そのロビーはまちのえきとして開放されていて、僕の出品作品、菅巻三十郎文庫とロビーはそのままの状態で残っている。
ホテル客室や厨房、宴会場跡等の内部の作品の一部もそのまま残っていて、とてもいいかんじで潜んでいる。
いや、あらためて最終的な状況を見て廻ってみたが、参加作家のエネルギーが静かにたたずんでいてとてもいい雰囲気だった。
僕がてを入れたロビー空間で、本の所有者の菅巻三十郎の特製の白菜鍋を囲ってゆっくりとした時間が流れる。
それにしても、廃墟の中の作品達、すごくいい。
もしかすると、プロジェクト中よりもはるかにいい空気。 作品が自然とそこにあるのがとてもいい。・・・ただ、・・・やっぱり・・・部屋全体がカビくさい・・・。
このままいい感じで運営を続けてゆけそうならばいいのだけど、現実は難しい。
ホテルごと売りに出されているとか。
一億円で購入した物件だと聞いたけど、いくらで売ってるのかな?
だれか買ってオーナーになる人いませんかね。桜島の廃墟のアートプロジェクトサイトですが・・・。
温泉と作品つきです。今後相当期待できる作家の初期作品や、アートプロジェクトもついてくるかも。