人気ブログランキング | 話題のタグを見る

正月早々高嶺君家族を連れて桜島の廃墟ホテルへ!

正月早々高嶺君家族を連れて桜島の廃墟ホテルへ!_a0010575_1445592.jpg今年、都城で南九州の現代美術系の作家を集めた展覧会が企画されているが、その仕込みのために都城にやってきている高嶺君が実家の鹿児島にいるというので、桜島のプロジェクトの現場につれて行く。

現場を見て周り、何ができそうか聞いてみる・・・。
運営の主体が明確でない場所なので、空間だけから何かを導き出そうとするのは無理があるのかな・・・?


正月早々高嶺君家族を連れて桜島の廃墟ホテルへ!_a0010575_1495023.jpg帰りに桜島フェリーのりばの近くにあるレストランで食事中に久しぶりの爆発音!
どーん!ガタガタと窓ガラスを揺らす。
子どもの頃はよくこの爆発音を聞いて、もくもくと立ち上る桜島の噴煙の変化する形を眺めていた。

高嶺君家族はこれから都城の現場に向かうのだとか。
あ~、せっかく一緒にまた飲めると思ったのにちょっと残念。また都城のレジデンスにでもお邪魔しよう。

この都城の展覧会は10年前にも開催され、それに僕も参加した。
ちょうど鹿児島の交通局電停前で7年間経営してきたe-spaceというカフェを閉店し、僕自身は鹿児島から福岡に拠点を移すときで、現在交通局電停前にあるe-terraceの建築の企画をたてている頃、この都城の美術館には閉店したe-spaceというカフェの道具や資料、内装類などを展示し、エントランスホールではサイフォンコーヒーのお点前なども行った。

10年の年月を経て、その第2弾の展覧会。それに高嶺君が出品してくれる。

そういえば、2年ほど前にサンディエゴではじまったアメリカで巡回するアジア作家の展覧会に僕も高嶺君も出品していたが、
そのとき、僕も彼も忙しくて搬入、展示の時にすれ違いになってちゃんとその後の話を聞いていなかった。

僕もあまりいい思いはしなかったが、彼も相当苦労したとのこと。ぼくはちゃんと向かい合って展示しなかったなー。高嶺君はいともちゃんと向かい合いながら活動を行うのでその点偉い。

その展覧会のキュレイタが、このときの展覧会の出品者20名程度のうち日本人の出品者(6名程度だったっけ?)が皆、京都を活動の拠点にしたことのある作家ばかりである事実に驚くと同時に、鹿児島出身者が3人もいて、「鹿児島では特別な美術教育を行っているのか?」と質問してきたのが印象的だった。

残念なことに、鹿児島出身ということであっても、鹿児島を活動の拠点にしているわけではない。鹿児島には現場がないので、結局、みな鹿児島にはいない。
鹿児島にはなかなか活動の現場が少ないのかもしれないなー…。…というか鹿児島だけのことではなくて、いろいろな地域に活動の現場をつくることが大切なのかもしれないなー。

美術館でもいいし、音楽ホールでもいい、廃墟でもいいし、路上でもいい。ひろっぱでもかまわない。場所の問題ではなくて、現場をつくってゆく仕組みが必要なのだと思うが、それがなかなか周辺には伝わらないし、それを説明する方法が難しい。

現場を体験してもらうのがいちばん早いと思うが、それも時間がかかることだ。

それはそれでいいと思うが、それを理解して、尚且つちゃんと動ける人って今のところほんの数人しか知らない。

僕だって、この20年試行錯誤しているものの、ちゃんとできているわけではない。

あ~、なにかよい画期的な方法はないものかね。・・・。
by fuji-studio | 2007-01-02 23:04 | ■桜島での活動