"心を開放する古民家”ふるさとのイメージ・・・

神奈川県開成町で行ったシンポジウム&kaekkoその会場となった瀬戸屋敷・・・


a0010575_9262158.jpg瀬戸屋敷は地域の公民館のように…、いや、それ以上に地域住民の手によっていろいろ使われていて素晴らしい!


a0010575_9265693.jpgそんな話は前回、会場の下見をしたときにお話したが、その300年の歴史のあるこの立派な茅葺屋根の瀬戸屋敷の中でかえっこを開催するという話なので、ありがたいやら緊張するやら。


a0010575_9272583.jpgふすまとか立派なものなので、万が一子ども達が興奮してやぶってしまったらどうするのだろう…と思いながら、なるべく遠慮しつつ使わせてもらった。


a0010575_9281329.jpg ここを使って四季折々の日本人が忘れかけた年中行事を継続、あるいは復活して活動を作ったり、遊びや語りの伝承などの企画も含めて行っている瀬戸屋敷倶楽部の人たちがかえっこのワークショップを担当。 


a0010575_9284047.jpg 竹を使った鉄砲づくりや読み聞かせ、お手玉づくりやお手玉遊び、囲炉裏を使ったワッフルを焼いたりなどのワークショップに参加することでもポイントがもらえるという仕組み。 


a0010575_9291197.jpg町内に唯一という小学校の授業参観が重なり、3時までは静かでゆったりとした空気が流れていたが、3時半ごろから小学生が押し寄せてきて…、例によって大騒ぎの子どもの遊び場…!

その床、300年の歴史なんですけど…!
こんなところを普通に我が物顔で利用できる子ども達がうらやましい。
相当いい環境。贅沢な状況。その体験や記憶が蓄積されればいい。< br clear=all>

a0010575_9295411.jpgかえっこは今回主催するアサヒビールの方達にお任せしといて、奥の蔵の中で大人向けのシンポジウムがはじまる。 

今回のパネリストの開成町の露木順一町長が素晴らしい! でまたここの館長が素晴らしい!やっぱりいい空間やいい運営の背景には素晴らしいリーダーが不可欠なんだろうな。

というかこのリーダーのキャラクターがそのまま町の空気を作り出し、施設の空気感を醸し出している。結局は人間なんですね。


a0010575_9302729.jpg横浜の中田市長もよかったし取手市の塚本市長も同じ空気感を持っていたが、オープンでフランクで知的で理想が高いながらも等身大…。そんな感じでしょうか。

ふるさとのイメージを再編集・再構築しているような現場の瀬戸屋敷。

館長の言葉によれば「心を開放する古民家」にしてゆきたいとのこと。

「ふるさとというイメージの核を持ちつつ人生を開拓してゆけるような人間が育つ街にしたい」というとても自然で普通のことのようでありながら、なかなか明確に意識化できないビジョンも語られた。

4年もの時間をかけたワークショップを経て導き出されたビジョンなのだと思う。


a0010575_9305374.jpgそうなんですよね。
よりどころとする「ふるさとのイメージ」なんて僕の記憶の中で空洞なんですよね。
単に漫画や絵本や物語のイメージの中にしかないという悲しい現実…。

子どもの頃の周辺の風景は日々取り壊され、コンクリートとアスファルトで塗り固められ、自然の中で遊んだ記憶もなく…僕らはふるさと欠乏症の第一世代なのかもしれないなー。

自分が暮らす地域のさまざまなところで遊ぶことを禁じられ、自分の地域に誇りを持つことを教えられることもなく、メディアの向こう側の憧れの地だったはずだったところは…。はあ…。

悲惨な自分の記憶があるから逆にこのような活動にいたく心惹かれ、もしくはどうにかしようと活動を生み出そうとする…。
遺伝子の中のかすかな記憶が何かを求めているのか…。
そんな螺旋状の連鎖なのかもしれないけど…。

とりあえず、そのような立派は話のなかで、僕や博物館コンサルタントの村井さんアサヒビールの加藤さんはしきりに「理想的ですねー」と連発するしかない妙なトークセッションでした。

いや、今後の開成町に乞うご期待!

しまった! ぼやぼやしていたら露木町長にシンポジウムのレポート先を越されてしまった。市のリンクをつくろうとしていたら見つけてしまいました。
しかも内容がしっかりしている。
参りました! ちゃんとしたレポートはこちらで。
by fuji-studio | 2006-06-25 09:31 | ・講座/対話/研究会

最近めったに使わなくなったブログですが、藤浩志の活動や考えを記録しています。


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