自宅にある子どもの為のテーブル
2006年 02月 10日
1997年、東京湾横断道路のウミホタルに設置された動物型のイスを製作したときにあまった材料でテーブルの天板だけを制作した。
ちなみに動物彫刻家の楠丈(くすたけし)の作品ということになっている。特になにに発表しようと作ったのではないので制作の年代があやふやだし、仕上がりも雑。天板だけ制作してテーブルの足はその場所にあわせて適当なものを使う。重さは相当重くて100kg近くあると思う。
表からみた感じはただの普通の分厚い木の板だが、テーブルの裏側にど派手なこいのぼりが彫刻されている。
子どもの頃とにかくテーブルの下にもぐってなんだか自分の陣地を作っていた記憶がある。テーブルの裏側のしみとか汚れとか、傷とか、6人家族の中で自分しかしらないだろうなという些細な自慢がテーブルの中の空間にはあったような記憶がある。
だから、子どものために作ったテーブル・・・。
ところで、さっき、一挙にこの数日間のブログをアップした。
最近自宅での作業が多くてブログが止まっていた。
ブログを記録するというのはついさっきまでの(過去の)自分の時間に向かうこと。
自宅で仕事をしていると自分に向き合う時間のスキマを失う。
仕事に区切りがなく、それを振り返る隙間がないのかな。
出張していると移動時間が多い。
移動している時間に実はスキマの時間ができている。
飛行機の待ち時間、電車の待ち時間、移動中・・・。
どうやらそのスキマの無意識がさっきの自分の周辺の出来事を反復しているようだ。
それがどっかに蓄積されて、それを記録したいという気持ちが発生しているように思える。
単に記録というよりも、その時々の思いつきをとどめておく必要を感じてしまう。
些細な思いつき。そこを重ね辿る。
自分がどうにかならないかという藁をもつかむ気持ちの仕方ない行動なのだと思う。