高知空港で発見! なんと流通している!
2005年 12月 06日
何気に手に取り、中をパラパラブラウズしてみると、これって新開地アートストリートプロジェクトで井上明彦さんが制作した湊川新開地ガイドブックじゃないか!
内容といい、レイアウトといい、デザインといい、タイトルの構成といい、イラストや年表の作り方といい、最後に漫画があったり、カバーをはずすと地図になっていたり、ほとんど、新開地本が雛形となって高知遺産という形に再編集されて制作されていてびっくり!
思わず発行人や関係者の中に知り合いがいるはずだと思ってみてみると協力者に井上明彦本人の名前を発見。いや、…なんだか…よかった。
以前からアートプロジェクトや様々な表現活動の種は、その地域で育つよりも、実は遠くの思いもよらないところに拡散し、育ち開花するものだと考えているが、まさにこれ。しかも表現によってイメージが作られ、それがビジョンとして流通するなどといっているが、まさにこれ。新開地本のイメージは、ある書籍のビジョンとなって見事に流通し、書籍化されている。しかも、新開地ガイドブックでは販売ターゲットはほとんどポイントでしかないアートプロジェクトの産物だったが、高知遺産となると、購入層の範囲が広くなり、空港でさえも山積みされる現象が! しかも僕もついつい購入したし…。なかなかやるなー。
そういえば、この本ができた当時、高松の丸亀商店街での街づくりで何かを仕掛けようとしてた人にこの本と新開地のプロジェクトを紹介して僕の楽座のときに来てもらったが、それが四国に伝播した最初の種かな? そのあたりのこと、どうなんでしょうか?
ちょっと知りたい気がします。
とにかく高知遺産が売れているようなので、これは日本各地の様々な地域でこのイメージの遺伝子は成長するような気がしてならないのであるが・・・。とりあえず、僕の思いもこの高知遺産とはかなりシンクロするので大変興味深い流れではあるのです。さて、この流れ、もっと加速すると何かが変わると思うが・・・。つまり流れない加速しないという四万十的な流れなのですが・・・。