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秋田での「めぐるいきものもり」

横手にある秋田県立近代美術館での展示
まさか秋田でこのような形で・・・
・・・小学6年生から中学生、高校生まで150名の若者と一緒に
空間を制作できるとは・・・

しかも、期間中もずっと変化し続けることになる・・・はず。
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基本的にはこの大量の素材と作品は福岡県糸島市の制作スタジオに保管されている。そこでは全国のかえっこ開催についての問い合わせ対応と、開催サポート、全国へのツール発送、そしてイベント終了後の余ったおもちゃ類の引き取り、さらに集まってしまう素材の分別、分解、整理、ストック、そして制作などを4人体制で行っている。
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僕はとある事情により、2012年より青森の十和田市現代美術館の運営に関わるようになり、その後、美術大学をつくるという文化政策のあり方に興味を持ち(・・・勝手にそのように超解釈しただけだけど・・・)、2014年の秋から秋田公立美術大学の運営を通して秋田に結構がっつり関わることになった。

十和田時代に制作スタジオをもたなかった反省から、秋田では工房跡や古民家を制作スタジオとして借りて大学業務の合間に、また研究として研究室でも制作し続けてきたが、基本的には福岡の皆が藤スタジオの活動を動かし続けてきている。
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この10年の間にも京都の文化博物館や金沢21世紀美術館、鹿児島の霧島アートの森、群馬のハラミュージアムアークや東京のアーツ千代田3331、熊本の不知火美術館、宮崎の都城市立美術館、福岡筑後の芸文館、福岡城、シドニーフェスティバルやバンコクのチャンチュイクリエイティブパークなど、500平米クラスの規模の空間から魅力的な現場まで、オーダーがあれば空間の規模と運営の状況に応じて素材を福岡から送ってもらって、秋田でアートピースを制作し、秋田と福岡から運送して現場空間を制作してきた。
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そうやって現場に集結し、出掛けて行った作品達は全て福岡の倉庫に戻されて、増え続け、次のお出かけの機会を待つばかりで、秋田に戻ってくることはないと思っていた。

この春、ベトナム、ハノイの国際交流基金のギャラリーで展示されたツールと作品達が福岡に戻って行ったが、そのタイミングでその一部を秋田まで運んでくることができた。秋田で生まれ、全国各地を巡ってきたトイザウルス達が初めて秋田にもどってきたことになる。
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この活動はこの数年間秋田県立近代美術館が「みんなのミュージアム」としてさまざまな人に開くことを目的として取り組んできた企画によって実現できた結果。・・・何だかしみじみするなぁ。
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状況が変われば価値のあり方は変わる。美術作品の美しさ、美意識はそれぞれの状況とともに変化する。ここにある素材の一つ一つはこの60年の日本の消費社会が創り出してきたある種の奇形でもあり危険物でもある。捉え方によれば醜さや厄介さの象徴でもあるのかもしれない。
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ところが僕が生まれた時代とともに登場し、この世界の流通を変え、生活を変え、環境を変えてきた無視できない切実な存在でもある。無視することは最大の攻撃だというが、無視できないのだから仕方ない。向き合ってしまうのだから仕方ない。
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実は来年から秋田の大学を離れることになる。プロジェクトとして秋田に立ち上げたマネジメントチームと何か大切なことが実現できないかと何らかの現場を作りたいと思っているが、まだ何も決まっていない。

そして近代美術館のこの展示はまた来年の3月にその規模を2倍にして秋田市文化創造館で展開する予定になっている。

さて、どうなることやら。動き始めるのは2月半ばから。




by fuji-studio | 2025-09-14 08:50 | 秋田での活動