人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Nine rabbits

神戸の垂水の瀬戸大橋の近くに大理石のうさぎさんを9匹登場させた。

Nine rabbits_a0010575_14223287.jpeg

瀬戸内海に張り出し、淡路島と最も近いこの土地へのコミッションワークの話があった時に最初に思い浮かんだのが山から降りてきて海を渡ろうとしているうさぎさんたちの群れのイメージだった。

Nine rabbits_a0010575_14241270.jpeg

その理由・・・というか物語については色々と妄想することはできるが、格段の特別な理由があったわけではない。

Nine rabbits_a0010575_14213810.jpeg
九州と関西をつなぐ瀬戸内海という主要航路の重要な地点で、出雲と熊野を結ぶ位置にあるこの位置と、すぐ北側の丘に五色塚古墳があり、古代より何か神聖で重要な場所であったに違いないとの直感はあった。そこにいて欲しいと思ったから。
Nine rabbits_a0010575_16505190.jpeg

うさぎのモチーフについては学生時代からしばしば魅力的で不思議な存在として、幸福や家族やそして苦しみや不自由の隠喩として扱ってきた。それは子どもの頃に自宅の小さな小屋で飼っていた身動きできなくなったうさぎとの経験によるものだと思う。

Nine rabbits_a0010575_16501133.jpeg

鳥獣戯画をはじめ、古来より描かれ、彫刻されてきたうさぎのモチーフの作品と出会うたびに魅かれていった経験もある。特に柴又の帝釈天の壁に暮らしているうさぎには何度会いに行ったことか。

Nine rabbits_a0010575_16532318.jpeg

学生時代に制作した屏風作品にも登場させたし、卒業後の初めての企画展での展示にも、石膏で制作したし、パプアニューギニアで始めた初めての木彫もうさぎさんだった。地元のギッグマイという彫刻家の作品と交換してパプアニューギニアに置いてきたけど、まだちゃんとあるのかな?

Nine rabbits_a0010575_16540710.jpeg
神戸の六甲山にある神戸市の学習施設、自然の家の看板の一部として佇むうさぎさんをアルミの鋳造で制作したこともある。
神戸の山にいるうさぎのイメージは2005年の頃からすでに醸成されていたのだと思う。
Nine rabbits_a0010575_14222436.jpeg

今回は特にこの会場の3ヶ所に以前からの知り合いの遊具を作るスタジオを経営しているアーティストの牛嶋均くんとオーギカナエさんのユニットとのコラボレーションで、会場全体に何らかの使う人たちの活動の連鎖を促すような、何らかのシンボル的なもの、状況を作ることにした。
Nine rabbits_a0010575_16550326.jpeg
ここから先、地域の人たちがこの場を使って、色々な展示をしたり、活動を作ったり、ゲームを妄想したりと活用して行って欲しいのだけど・・・

さてどうなるかな。

by fuji-studio | 2025-03-08 16:48 | 動物彫刻家・クスタケシ