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メキシコチャパスチュウ

作品が個別の住所を持つというのもアリなのではないか。フジはメキシコのチャパス州立大学の図書館の中にガラスでできたポストボックスを制作。そこに住所をつけて、郵便物を送るということを実践した。その時のノートの記述。

チャパスで開催された彫刻シンポジウムへの参加を友人のリーウェンから誘われ、環境がテーマであるということで参加した。たまに耳にする彫刻シンポジウムというものがどういうものなのか知りたかったのもあるらしい。チャパスは石の産地ということで世界各地から石彫を専門とする作家が集まり、1ヶ月の滞在で作品を制作し、ホストとなってる大学に完成した作品を設置して終わる。・・・という流れ。
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1950年代より全国で展開していた彫刻で街を飾る運動は数十年経ち、設置された彫刻が容易に移動できないために彫刻公害とも言われるようになってきている状況でのこの環境がテーマのシンポジウム。なのかなと思っていた。

色々な違和感から胃潰瘍になってしまったがそれでも石を彫り、なんらかの作品をパプリックアートとして設置するという条件だったので苦し紛れに作ったプランがこのプラン。石を彫ってつくられたドンサポ君はこの住所を持つガラスボックスの中に鎮座し、そのパートナーのラニータちゃんが日本を旅してお便りを送る予定だったとのこと。実際にガラスボックスは設置されたが果たしてその後ラニータちゃんはお便りを送り続けたのか。

実はこのラニータ、石のカエルちゃん、フジの福岡の自宅に連れ帰った瞬間に漬物石になてしまって、その後旅しなくなったという話です。このブロクの昔の記事にその姿がありますのでリンクつけときます。(チュウタ)



by fuji-studio | 2001-01-03 23:38 | 【チュウタの観察帖】