大阪新世界と茨城取手の2つのヒルズ構想の偶然
2005年 07月 18日
大阪市交通局がその車庫の跡地を利用して作ってしまった商業施設とテーマパークもどきが入り乱れる大阪フェスティバルゲート。(実は1940年ごろ僕の祖父が運転手として働いていた所という縁の深い場所)それが僅か数年で経営困難になり、商業施設の建て直しと大阪市の文化振興を目的として、ジェットコースターが走り抜ける商業施設の空き店舗を利用して映像、音楽、ダンス、詩と朗読に関する4つの文化芸術系のNPOが入居し、活動をはじめたのが新世界アーツパーク事業。・・この報告長くなるね・・・おお!、いいサイトを発見しました。フェスティバルゲートの問題についてはこちらを参照してください。かなり面白いなー。このトップページも興味ありますね。
で、とにかくそこに2002年10月から入った4つのNPOは大阪市から予算がなくなったので出て行かないかと打診されたものの、新世界という地域と関わっていろいろな活動を行ってきただけにそう単純な話でもない。で、緊急シンポジウムを開催してその意味や方向性をさぐるという重要なトークセッションに呼ばれてしまったわけです。第一回目のシンポジウムの報告はこちらにあります。で、今回は第2弾。「ミュージアムが都市を再生する」とか「入門ミュージアムの評価と改善」などの著書もあり、企業や政府、行政などの経営改革を全国各地の現場で行っているツワモノの上山信一さんと僕が呼ばれて4つのNPOからの再生計画のプレゼンテーションがあり、その方向性について話をするというもの。それが「新世界ヒルズ構想」だったわけです。
いや、しかし、上山さんの発言はいいですねー。もやもやを晴らしてくれる気持ちいい無駄のない発言。一言で問題の中心部に達していました。問題は交通局の役人の面子だと言い切るあたりがいい。これを繰り返していても税金を無駄遣いするだけとまで。甘い話ではなくしっかり市民側は戦闘態勢をとって闘うべきとのこと。戦闘の基本がいくつかあるそうでそれも伝授してもらっていました。百戦錬磨って素晴らしい。とにかく大阪はこれから熱くなるはず。要チャックです。
で、僕が気になってお話したポイントは大阪の中で新世界を含むこの地域を大阪市がどのようにしようとしているのか。また住民はどうしようとしているのかという点。それについて今回問題視している4つのNPO関係者がこの地域で活動することに魅力と誇りを作ってゆけるかどうかということ。それとこのバブル遺産ともいうべき妙な建築物に対して魅力と誇りがもてるのかどうかということ。しかし、一旦作ってしまったものに対してはやはり責任をとって愛憎がにじみ出るくらいつことん付き合うべきだとは思うのですがね・・・
そのフォーラム会場にはしっかり取手市議会の議長はもちろん議員も数名。柏市の商工会の人や関係者も数名。さらに最近まで白石コンテンポラリーアートにいた若手のかなりやりそうな感じのスタッフが独立して柏市に新しいかなり大型のギャラリーをオープンするとかで、なんとすでに動き始めている話。今年の取手アートプロジェクト(TAP)ではTAPツアーエイジェンシーを作って取手周辺地域のアートなスポットを巡るツアーを企画しようとしたり、芸術の杜構想の予定地に架空の拠点の分譲地ごっこ「取手ヒルズ!」を作って遊ぼうとしていたが、・・・こんなことしていていいのかな・・・
で、今日は四万十神楽交響楽という話をつくっていました。で、さっき、久しぶりに自宅に戻りました。そういえば東京のお台場でこの週末2日間、博多灯明を行っていたらしいが、どうだったんだろうか? 様子を見に行けなかったなあ~。なんでこんなにいろいろなことが重なるんだ!!!