ひたすら向かい合うと、たまに予期せぬ出会いがあり、何かが加速する。タライの場合・・・
これだけの小さな家でも、もともと放置されていたすべてのモノ達とちゃんと向かい合うことは難しい。

a0010575_6512468.jpg架空の人物、藤島八十郎の存在をつくるために、廃屋の掃除をしつつ・・・

その内装のために、新しい素材を一切購入することなく・・・その家に残されたすべてのものと向き合う日々。


a0010575_6534859.jpgこえび隊というプロジェクトサポートメンバーの力を借りて、ずべての廃材をひたすら分別し、ひたすら洗浄し、ひたすら磨き・・・、どんな些細なものでも向き合い、いじろうとしている。


a0010575_6562050.jpgそのような膨大な無駄な作業の隙間に・・・ふとした感覚の隙間に・・・ふとした行為が些細な喜びを生み出すことがある。


a0010575_7021100.jpg部屋の中にあったタライ類。

プラスチックだったりアルマイトだったり。

30年以上前の政治家が香川県全域に配布したと思われるタライだったり。


a0010575_7175488.jpgそんな色々なタライを何に使おうかという問題と・・・とりあえず必要のためにとりつけた工事現場用の照明器具がまぶしいな・・・という問題がふとしたきっかけで重なりあい、新しい状態のモノゴトが生まれる。


a0010575_7183643.jpgそんな些細な発見は小さな喜びだけれど、少しの期待感を生み出し、膨大な単純作業を持続させるに十分なモチベーションに繋がる。

とりあえず、いろいろのせてみる。


a0010575_7193430.jpg妙にマッチしたり、妙にミスマッチだったり。

微妙なズレが面白い。

30年前の洗剤が入っていたプラスチックのボトルも口を切り取りつかってみたり。

妙な行為が次の行為を連鎖させる。

八十郎は変な人だなー・・・と客観視しつつ、僕の中の妙な遊び心を再確認する。

とりあえず、積極的に現場を楽しむ強い意志を持たなければ・・・

その向こう側にしか期待感や可能性はうまれないような気もするし・・・。

そんな態度がつくれればいい。

ちなみに・・・最初の写真のタライを配った福家俊一さん。ある年齢以上の香川県民であればほとんど全員知っているぐらいの有名な人らしく、いろいろな人がいろいろな角度でこの人について語ってくれる。

さらに・・・一緒に作業をしていたサポーターが一言。

「この人私の友達のおじいちゃん!」ですって。
by fuji-studio | 2010-07-16 07:26 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎


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