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水都大阪・まちかざりの実験はまだまだ続いている。
動物園前一番街への赤いトイザウルスの設置の後、そのままさらに飛田方面に向かい新開筋商店街へ。

a0010575_3251171.jpg交野市の天の川で誕生したドラゴンとカササギのペットボトルのボート2体の設営作業。


a0010575_3263085.jpg商店街にはもともと、季節の飾りやバナー類を飾るため、いろいろなものを吊り下げる仕組みが仕掛けられているところがある。

仙台やいわきだと七夕飾りを設置するための穴が開けられていたり・・・

随分と使われなくなったその仕掛けを利用してペットボトルのボートを吊り下げる。


a0010575_3265557.jpgペットボトルの軽いという特性と、省エネ蛍光球のライトによく映えるという特性を活かしたまちかざり。

天の川から大阪の街へと流れ着いた・・・

これもよく似合っているな・・・

街にはもっと面白い仕掛けがあるに違いない。

多分、忘れられているだけ・・・だと思う。

それを使う新しいシステム・・・

そんなものが作りたかったのだと思う。

そのためのデモンストレーションなんだけどなぁ・・・

多層な人が自分の暮らす街と関係を深めるツールとして使えそうなんだけどなあ・・・

そのあたりにピンとくる人はまだまだ少ない。
by fuji-studio | 2010-03-07 11:08 | ◎大阪・新世界等での活動
水都大阪・まちかざりの実験はまだ続いている。赤いトイザウルスの場合
昨日、かなり成熟してきた青いトイザウルスを東京に送り出し、今日は大阪へ移動。

a0010575_2251160.jpg水都大阪2009の「かえるシステム・まちかざりの実験」は実はまだまだ続いている。

いろいろお世話になっている明治大理石のトラックを借りて赤いザウルスを大阪此花区の四貫島商店街から大阪西成区へ。


a0010575_226113.jpgトラックでの移動中もかなり目立っていたとか。

西成の商店街の薄暗い裏通りをごろごろと移動する様子もなかなか素敵。


a0010575_2265524.jpg動物園前一番街を横断している元電車の線路跡へ到着。

このフェンスで囲まれた空き地は数年前から気になっていたところ。

「まちが劇場 準備中」でトイキャッスルの展示をささやかに行った場所でもある。
去年は、あえてかなり消極的な展示を行った。


a0010575_2294214.jpgここに大阪市が新世界で毎年行っているブレーカープロジェクトへの参加ということでしばらくお世話になることに・・・


a0010575_2303550.jpgそれにしても、このフェンスとトイザウルスがあまりにもよく似合う。

実は・・・ここにつれてくるために制作していた・・・

ココのために生まれてきた・・・といっていい。


a0010575_231142.jpgさっそくいろいろな人が立ち止まり、話しかけてきて・・・

やっぱり大阪の人はよく絡んでくる。

それにしても・・・

まちは本当に面白い。
by fuji-studio | 2010-03-07 08:33 | ◎大阪・新世界等での活動
瀬戸内の豊島へわたる
a0010575_17451736.jpg瀬戸内国際芸術祭に向けて動いてみる。

以前、プランを作ってみたが、その方向性でいいのかの確認と、拠点となる場の確認。

方向性はぶれていないが・・・

表現の表情が見えてこない・・・

編集方針がきまらない・・・というべきか。
by fuji-studio | 2010-02-10 17:45 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
例えば、「monster stick」・・・名づけと存在
この冬最大の寒波とかで、福岡でも積雪。 そんな中、スタジオでの作業。

a0010575_10581741.jpg例の松ノ木の枝を支持体として、かえっこで集まってしまったおもちゃ類の中からモンスター系のものを繋いでみる。

ということで、モンスタースティックのできあがり!・・・?・・って、これなんだろう?


a0010575_197721.jpg何?という疑問に対しては・・・「monster stick」という名称を与えることで、なんでもないものがある固有のものになる。・・・ということも興味深い。しかし、それは第一段階・・・

名称を与えたからといって存在するかというとそうでもなく、・・・社会のどのシステムにどのように関係を持つかで、その存在が位置づけられる・・・というのが第2段階? 

例えば・・演劇で使われる小道具になったり、こどもの遊びの道具になったり、地域の祭りの道具になったり・・・あるいは新興宗教の象徴になったり?・・・


a0010575_16155745.jpgそれと並列に街でのアートプロジェクトというシステムがあるとして・・・、その街飾りのツールとして利用された瞬間に・・・それは存在しはじめ、新しい関係性をつくりだすことになる。(無視されることも多いが・・・)

そこからが第3段階・・・

その存在が思いもよらぬ関係と展開をもたらし、そこからいろいろな意識や状態が流通し始める・・・場合もある・・・

そのあたりが一番興味深いところ。

こんなになんでもないものが・・・、もの凄くありえない連鎖を引き出したとしたら・・・

それはまさに、monster magic? あるいはart?
by fuji-studio | 2010-01-13 10:58 | ・思索雑感/ImageTrash
70年代「平面と立体」→80年代「空間」→90年代「場」→00年「システム」・・・とか?
今年の福岡アジアトリエンナーレのカタログに寄稿した文章の中にちょっとだけ書いてみたが・・・、僕の周辺には、地域社会のシステムに介入し、活動を発しているアーティストが増えてきたように思えて興味深い。

a0010575_12295046.jpg僕が美術史を語る立場にないことは承知しているし・・・、何よりも文章下手だし・・・、

それでも、地域での表現の現場に接してきて、1980年代以降の、日本の地域社会での美術表現の変遷を、・・・ある程度整理して捉えている自分に気づき・・・、乱暴に言い切ってみたのがタイトルの流れ。

特に美術の周辺で、表現者が何を問題意識としていじる傾向にあったのか・・・というようなもの。

僕が大学に入学した70年代後半はまだ「立体と平面」や「具象と抽象」の問題をいじる先輩たちが多く、その問題から「空間」の問題へと興味が移行しつつある時期だったような気がする。


a0010575_1742315.jpg80年代インスタレーション作家が多発し、僕もインスタレーション作家というレッテルを貼られ、それから逃れようともがいた時期もあった。

そのうち、「空間」をいじる延長で「場」の問題が輸入される。それが90年前後。 

どちらかというと僕自身も、「場と空間」の認識に翻弄され、違和感に向き合いながら、極めてまじめに動いた結果、見えてきたのが地域社会の「システム」の問題。 

同時にコンピューターとインターネットの普及により、OSという概念を含むシステムという考え方が急激に変化したのも90年代半ばで、いろいろなあり方が急激に変化していった時期と重なる・・・。


a0010575_1742266.jpg僕自身、地域に内在するシステムに関わる表現に興味を持ち始めたのが95,96年代であるが、2000年あたりから、「場」というよりは「システムやしくみ」をいじり、地域社会に介入しようとするタイプの表現が見えるようになってきたと思っている。

そして、近年の地域におけるアートプロジェクトの拡がり・・・。 

いろいろなアートプロジェクトを検討する立場で全国各地からいろいろなアートプロジェクトの内容を読み込むと、その参加作家のタイプが未整理で・・・企画者側もそのような作家の傾向も認識していないし・・・


a0010575_17425591.jpgいまだに地域に壁画という平面をかけたり(シャッターに絵をかいてチャットアウトしようとしたり)、立体を置いたりするプロジェクトを地域のアートプロジェクトとして・・・もちろん状況によってはそれが悪いわけではないが・・・それが地域の若いエネルギーの可能性を阻害する障害物として鎮座することも多い・・・

企画者がその表現の傾向を無自覚にいる状況について・・・それでいいのかな・・・と。

・・・・・ところで、これを表現を作品化するシステムのフォーマットで見てみるとさらにその関係性は興味深い。

平面・立体とか、抽象・具象とかが問題になっていたころのアートシステムは公募展や会員制が中心だったので、そのフォーマットはキャンバスだったり、サイズや材料を限定する規格型のフォーマット。


a0010575_18154064.jpgその後空間の問題意識の発生は貸し画廊や美術館などのギャラリーシステムが広がった時代と重なり、その時代におけるフォーマットはまさにホワイトキューブを象徴する概念型。

まちにおかれた無口な彫刻物が撤去できない吹き溜まりとなり、公害扱いされはじめ、サイトスペシフィックという言葉が語られ、場の問題が浮上しはじめたのが90年ごろ。 それと連動するように、地域にアーティスト主導の現場がポツポツと発生し、必然的に地域社会との深い関係のあり方が模索されはじめ、地域社会のシステムに対話型のフォーマットが発生する。それが地域におけるアートプロジェクトのさきがけ。


a0010575_18161751.jpgそして地域社会システム・対話型フォーマットのアートプロジェクトが大型のうねりとして流通し始めるのが2000年以降。

場の問題から離れ、その地域社会のシステムに介入しつつも、全国のアートプロジェクトに組み込み可能なシステムの問題やネットワークの問題をいじる作品も一般的になってきたのが今の現状。

フォーマットはまさに地域社会のシステムの中にあり・・・あるいは人の関係のあり方にあり・・・いわゆるネットワーク型・・・・

このあたりに論じている詳しい本などがあれば教えてください。

僕も勉強して客観的に捉える必要があるなー・・・。

特に、AAFとか、東京とか、大阪とか、福岡とか・・・地域づくりの戦略としてアートプロジェクトを語る人が増えてくる一方で、その前提としての共通認識があまりにもばらつきがあるようで・・・困ることもあるんです。

問題はこれからの可能性であることに、かわりはないのですが・・・。


※写真と文章はまったく関係ありません。

by fuji-studio | 2009-12-19 23:06 | ・思索雑感/ImageTrash
日本文化デザイン会議北本でのアートプロジェクトのデモンストレーション
a0010575_09927.jpg北本市での日本文化デザイン会議

雑木林をメイン会場にしながらも、北本駅前やみなみ幼稚園や荒川の広場でデモンストレーション的なワークショップや展示を行い、それをシャトルバスでつなぐ。


a0010575_0101915.jpgシャトルバスの中はピンホールカメラになっていて、移動中も北本の風景をバスの中に取り込む非日常な仕掛けが面白い。


a0010575_0105878.jpg駅前からピンホールカメラのシャトルバスで10分ほど行くと荒川の広い公園にたどり着く。

そこには全国から集められた桜が植林されたさくら公園。


a0010575_0131770.jpgそれぞれの桜についての物語を掘り下げてゆくだけで相当面白い作品になりそうな場所。

しかもちゃんとこの時期でも桜が咲いているのがすごい。

気になるところ。


a0010575_0142050.jpg一年以上前に北本に最初に足を踏み入れた当初から気になっているサイクリングロード。

自転車は北本でのアートプロジェクトで最も重要なツールになる予感はある。

それをどのように展開するか・・・あるいはここでの展開は全国のアートプロジェクトに連鎖する予感もある。


a0010575_0145689.jpg今回、アーティストとして随分前から、僕の借りている北本タワーを拠点にして地元の人とかかわり、ワークショップを開催して制作してきたのが西尾美也


a0010575_0153743.jpg昔、荒川を走っていたという帆船の帆を住民から集めた古着で制作したパッチワークで再現するというプロジェクト


a0010575_0161522.jpg高さ15mのマストに7m×12mぐらいのパッチワーク作品の帆をかけて、参加者の力をかりてあげてゆく。

荒川の河川敷に見事に広がり、風をはらみいまにも走りそうな西尾君の一日だけの作品。

圧巻。


a0010575_0171516.jpgその横で地元の人たちが企画して「かかしコンクール」を行っているのでついでに見て廻る。


a0010575_0175951.jpg実はかかしは随分前から気になっていたツール。

しかし、このツール、実は力の抜き具合が難しい。


a0010575_0193891.jpg力を入れすぎるときりがなくなり面白くないし、力を抜きすぎてもしょぼくくなるし・・・

このあんばいが難しい。まあ、天然がいちばんいいか。


a0010575_0205943.jpg駅前の整備計画をアトリエワンが行っている関係で、アトリエワンの教室の作品も普通に駅前で使われているのでびっくり。

これを建築家の作品として認識している人がはたしてどれほどいるのかが難しいところ。


a0010575_0224133.jpg去年から明後日朝顔プロジェクトで関わっている日比野さんは今回地元のみなみ幼稚園の協力で、スクールバスの駐車場を造船所として事前の制作。

この造船所がいろいろな人を呼び寄せ、台風の夜の絆が今後のプロジェクトの柱になる予感。


a0010575_0231358.jpg北本駅前の北本タワーと呼ばれている元家具屋の2階のワークショップルーム。

西尾君が制作スペースにしていたが、作品を搬出していたのでがらんとしていた。


a0010575_0235662.jpg2階をワークショップルームにしたので今回3階を事務所とロビイ空間にして。僕は4階の一部をプロジェクトのための準備室にしてみる。


a0010575_0243859.jpgこれも実は日本文化デザイン会議のためのデモンストレーションで、こんなことが北本でできればいいのではないかというプレゼンテーションルーム風にほぼ半日で作ってしまったもの。


a0010575_026073.jpgこのエレベーターが動くようになるとすごくいいのだが・・・無理だろうな。

しかし、なんとも刺激的な空間。

2010年の春から約1年間、ぬいぐるみ再生工房の「らくだ」という場をこの4階フロアにつくり・・・


a0010575_0263446.jpgらくだ家具のショールームとか・・・。そこで新しいぬいぐるみを再生してつくる家具や交通手段を制作し、花見の現場でデビューする・・・という妄想。


a0010575_0271028.jpgまだまだイメージは広がってしまい・・・困った。

しかし、今回わかったことはデザインとアートと2本の柱をつくって、そこをちゃんとリンクさせたプロジェクトにしたほうがいいということ。

だれからくだ工房、いっしょに展開する人いませんか? お金はありませんが素材と場所はあります。

住み込めます。
by fuji-studio | 2009-10-11 23:27 | ◎埼玉・北本ビタミン
東京都のアートポイント計画の検討会議
東京都が計画している東京アートポイント計画。

その検討会議のために東京へ。

a0010575_192388.jpg3時間ほどはやく東京に入り、そのパイロット事業としている「墨東まち見世2009」の会場を巡ることにする。

しかし、どこからアクセスしていいかわからない・・・


a0010575_1927263.jpgこういうプロジェクトはどこから入るのかというエントランスとか、ゲートとか、インフォメーションとか、もしくはロビーでもいいけど・・・とても重要だとつくづく感じる。

ちらしで一番大きく描かれていた駅で降りてみるが、まちはいつもと変わらない様子で、アートプロジェクトが露出しているところはなく、「まちが遊ぶ100日間」はかなり誇大広告・・・。


a0010575_19281691.jpgとりあえず、もう一度電車にのり、企画の中心を担っているアートスペースに向かう。これって普通にギャラリーに向かういつもと同じ行為・・・。たどり着いてみるとまだ開店前でゲートが閉ざされている。・・・あたりまえか。

しばらく周辺のまちをうろうろし、まちの魅力を堪能しながら再びアートスペースへ。


a0010575_19283961.jpg
閉じられたギャラリースペースの開くのを待って「まちがあそぶ100日」を見に行く自分の行動に違和感を抱きつつ・・・

はじめてみる藤井光の作品はかなりシャープで個人的には興味深い作品だけに、その表現を作品化するフォーマットがこれでいいのかと歯がゆい。


a0010575_1929468.jpg社会システムをあざ笑いながら傍観する態度は若さの特権のようであるが、現実にはもっと底のない泥沼のような社会システムの内部に踏み込まなければ何も変わらないと思っているだけにもどかしい。

東京アートポイント計画がどこまで踏み込めるかはわからないが、そこから連鎖してシステム内部に変化の兆しが見えることを期待するので、このような事業に関わっているのだとも思う。


a0010575_19311085.jpg複雑な気持ちでギャラリーを出て・・・、紹介された次のポイントまでひたすら歩く。

魅力的な路地やまちの風景を横目に見ながら、時間がないので寄り道することなく・・・歩くこと25分。

昔400ccのバイクで通勤していた見慣れた水戸街道の風景を渡り・・・懐かしい風景・・・。

たどり着いた先は5年ほど前にはじめて京島を歩いたときに訪れたことのある魅力的な商店街。

ついでにもうひとつ、このような広域のアートプロジェクトには絶対に貸し自転車でもリキシャーでもベロタクシーでも送迎バスでもロババスでもポニー号でもいいが・・・とにかく低速の移動サービスと街の魅力が読み込めるマップが必修ですね。


a0010575_19313949.jpgiphoneのマップ機能に助けられて、たどり着いた昔と変わらない商店街のはずれに、いい具合にまちに露出しているロビーがあった。

ロビイではなくロビーだけど、なんだか価値観がシンクロして興味深い。 僕以外にもロビーに注目してロビーを表現のツールにしているアーティストがいたとは・・・。

駄菓子屋にちょうどいい具合の大きさだな・・・と中をのぞいていると作家が後ろから声をかけてきて、いろいろと説明をしてくれた。


a0010575_193392.jpgアート云々についての薀蓄を語られそうになったので微妙に交わす瞬間だけは居心地が悪かったが、おちゃをご馳走になり、バナナをすすめられ、古いピアノのある空間の雰囲気は心地いい。


a0010575_19341955.jpg3時からパフォーマンスは残念ながら見れなかったが、世田谷の福祉作業所が制作したという幻聴妄想カルタのプレゼンテーションにはまってしまい、3000円もしたが、ついつい購入してしまう。

これは相当良質の作品で、それだけをプレゼンテーションしてくれた彼の感覚は・・・ある面で信頼できるが・・・このプロジェクト「墨東まち見世2009」へのロビーにはなっていなかった。

まず場所も駅から遠いし、エントランスとしてのロビーではなく、回遊して折り返し地点の休憩所のロビーかな。

検討会議の会場へと急ぎ、最寄の駅に向かう途中、そういえばプラスアーツが探していた東京事務所の候補物件が京島だったことを思い出し、歩きながらその住所を事務所へ携帯メールで問い合わせてみる。

携帯メールで返ってきた物件住所をみてびっくり。

なんと、歩いている目の前に写真でみたことのある建物が。

この広い東京で、その場がその移動中の瞬間に重なるなんて・・・ありえない。

・・・でもこの種のことって結構頻繁におこるんですよね。

で、たいした感動もなく・・・検討会議に急ぐ。

東京、面白くなればいいなー・・・

検討会議では通常の委員会のような硬い雰囲気はなく、皆がざっくばらんに・・・結構いいたいことを言って・・・ついつい時間を過ぎても盛り上がり・・・

言うはやすしでやるのは大変ですよね。

言いたいことばかり発言して申し訳ございませんでした。





by fuji-studio | 2009-10-01 18:43 | ■東京での活動
大阪中之島の現場に入る。
今日から水都大阪2009、中之島会場、水辺の文化座の設営作業に入る。

a0010575_9211459.jpg京阪の北浜の駅から出てライオン像が出迎える難波橋をわたると、その途中に水都大阪2009中之島会場の入り口がある。


a0010575_23383879.jpgそこを降りるとと今月の初めからずっと炎天下で公開制作を行っている淀川テクニックが真っ黒に日焼けして作業中。淀川の河川敷で拾われた素材で作られた魚が迫力で出迎えてくれる。


a0010575_9224964.jpgすばらしい! まさに力作!

彼らの作品の魅力も表面的な完成度だけではなく、そのストラクチャーにある。

淀川の河川敷で素材を拾い続けるという作品の背後の膨大な作業量を思うと、感動する。


a0010575_9231052.jpg魚の裏側には無数の金網が。

そうか。淀川の河川敷はシーズンになるとバーべキューを楽しむ家族連れでにぎわう。そのあと悪意で放置していった痕跡がここに集合していると思うとさらにすごい。


a0010575_23393584.jpg僕らの場所はそこからバラ園を通り抜けて中之島公園の先端に向かう途中にある。

会場ではほとんどのアーティストが22日のオープンに向けて設営真っ最中。

会場にはすでに交野市と福岡から運ばれたペットボトルとかおもちゃの破片とかが到着している。

ここは22日からかえる工房とかえっこ屋としてオープンする。


a0010575_23423775.jpg僕の出品作品は完成されたモノではなく、自由制作工房をコアとした「しくみ」が作品なので、そのための準備を行いはじめる。

とりあえず積み上げてみて壁をつくってみたり・・・

ここは工房なので、固定された作品があるわけではない。

ずっとつくり続けられ、ずっと変化し続ける。

ああ、はじまってしまった。
by fuji-studio | 2009-08-19 23:43 | ◎大阪・中之島での水都大阪
甑島でのKoshiki Art Project
鹿児島県の西側にぽつんと穴場の島がある。
それが甑島。ここは個人的には縁が深く、小学生のころから夏になると滞在し、高校時代とか大学時代とか、何度も遊びに来ていた大切な場所。

a0010575_733841.jpgそこで5年前からその島の出身の美術大学の学生達によって自然発生のようにはじまったアートプロジェクトがKoshiki Art Project

フェリーで到着すると、遠藤君たちが連凧をあげて迎えてくれた。


a0010575_7355669.jpg鹿児島でアートプロジェクトが発生すること自体、ものすごく興味深いことだが、さらにそれが「島」のこととなると余計に無視できない。

僕にとっての思い出の場所に知り合いのアーティストが何名も滞在し、制作している状況が不思議でならない。


a0010575_7365448.jpgできれば・・・将来的に鹿児島の島でのプロジェクトを繋げてみたいと思っている。

イベントでもなくフェスティバルでもなく、なんだか地域に大切な活動・・・


a0010575_7374435.jpgこの甑島のプロジェクト、ありえない状況で発生し、奇跡的な展開をしつつ、あまりにも不完全なだけに、可能性にあふれていて、深く大切で宝物のような状態。


a0010575_738516.jpgおそらくその希少さにほとんどの関係者が気づいていないと思うと・・・歯がゆい。


a0010575_748625.jpg今月22日からの展覧会ということで準備中の学生やら作家がゆったりと、戸惑いながら集まっていて、その現場の一部を案内してもらう。

その向かう方向性を震えるほど可能性を感じたり、苦労と葛藤がにじみ出ていたり、それぞれがピュアで興味深い。


a0010575_7395391.jpgそして、夜は作家や関係者とのディスカッションの場を持ってもらう。

いろいろな思いが絡み合わず錯綜して純粋な状態。


a0010575_7485060.jpg学生時代にこのような現場を何度も持った経験を思い出し、その場がいかに大切かに思いを巡らす。

当時はその価値に気づく余裕はなかった。


a0010575_7493925.jpgそれぞれの立場の違いが未整理で面白い。

個人的にはその未整理感が興味深いが、島の人にとってはきっと「食えない料理」もいっぱいあるのだと思う・・・。


a0010575_7501856.jpgしかしそれもまた大切なのかもしれないと思う。

作家にとって、住民にとって、あるいはそれをつなぐ役割の人にとって、いろいろな現実に対面し、それに真剣に向き合うところが一番大切なことなのかもしれない。


a0010575_751048.jpgそれにしても・・・面白い表現は地域にたくさん潜んでいるものだ。

ただ、流通のフォーマットの外にあるので僕らは日常、目にすることが少ない。 


a0010575_7512961.jpg地域のアートプロジェクトはこれまで地域に潜んでいた表現をも引き出してくれる可能性もある。

そしてそれらは、必ずしも常識的に価値のあるものとはされていない場合が多い。


a0010575_8141156.jpg作家がそのような形でその価値観の種を強度のある作品として立ち上げるのかにも興味は深い。


a0010575_752377.jpgプロジェクトそのものや参加作家の表現の種にももちろん興味があるが、その風景が発生する状況や連鎖やその可能性に興味が深い。


a0010575_753625.jpgキャンバスに絵の具をのせる前に、そのキャンバスがつくられてきた物理的な理由と、社会システム上の理由があるように、地域系のアートプロジェクトにも同様の物理的、社会システム的理由がある。

それを読み解くのが面白い。


a0010575_7534177.jpgしかし・・・この場・・長目の浜を眺める展望所。

この海水と淡水の入り混じる神秘的な場に強い興味を感じる。

・・・・またまた出会ってしまったような気がする・・・かなりやばい。
by fuji-studio | 2009-08-11 22:34 | ■鹿児島での活動
おいしさと食材と料理人とレストラン、そしてフードコートとか屋台村・・・とか
作品はおいしいかどうかが問題で、わかるかわからないかは問題ではない。・・・ということ。

a0010575_8483627.jpg大学時代だったか・・・もしかするとパプアニューギニアから帰国して東京で働いている頃だったか・・・とにかく、美術作品は「おいしいかどうか」という味覚に例えてみるといい!・・・という発見をして、それでいろいろな人に説明してきた。 


a0010575_8492255.jpg学校教育の影響が強いのだと思うが・・・あるいはテレビなどで現代美術作家の言動を不可解なものとして嘲笑して差別する風潮も蔓延し、多くの人は現代美術作品を「理解できない対象物」として「難しい」とか「わからない」と勘違いされている面もある。


a0010575_8502589.jpg極上の料理のレシピは謎のままでいいように、その作品の構造とか素材とか意味とかは謎のままでよくて、問題はあくまでもそれがおいしいかどうかであるし、その人の体にとって、あるいは一緒に食べる人との関係にとって必要かどうかが問題なのだと思う。

いくらおいしい極上の料理でも、療養中で自然食好きの人には脂っこい中華料理を無理やり食べさせるのは問題があるし、ベジタリアンには極上の松坂牛でさえも迷惑だったりする。

もちろんとろけるほどに煮込まれた豚足も・・・。


a0010575_8523518.jpgとにかく、おいしい、おいしくないという感覚で接するのが一番大切なことだと思うし、食べたいと思うか食べたくないと思うかがとても重要となる。


a0010575_853462.jpg僕ら食材を提供する側にしてみると自分の食材探しに懸命で、「おいしそう!」につくるとか「まずそう」に作るとかの余裕などないのも事実だと思うが・・・、客に対する作法としてそれなりの料理方法や出し方、進め方も重要で、それを間違うと、口にしてもらえないことも多々あることは自覚したほうがいい。


a0010575_8534136.jpgだから料理人が必要で・・・作家の未編集の表現を「ナマモノ」の食材に例えるとすれば、コーディネーターやキュレイターが料理人・・・といえる。


a0010575_8541476.jpgああ・・・・、僕の中で表現と作品は違っていて、表現はどちらかというと「ナマモノ」としてあり、その「ナマモノ」をシステムにあわせて編集する作業が作品化だと思っている・・・。

それについてもどこかでちゃんと文章化しないとな・・・。


a0010575_8545034.jpgとにかく刺激的でいい食材で貴重なものほど、毒があったり危険だったりするので、それなりの料理方法をしなければ、とても食べれるものにならないばかりか、時には事故で死人も出てしまうこともある。


a0010575_10341584.jpgもぎたての、泥まみれの、まだ熟す前の、発芽したばかりの、あるいjは油まみれの、熟しきった食材を皿の上にとりあえずならべてもみても戸惑うばかり。

ナマモノ素材の陳列棚においてくれればいいが、それがあたかも料理されたおいしい料理のようにレストランに並べられているので困るのだと思う。


a0010575_856463.jpgしかも芋のはっぱや、大根、にんじんの根っこの部分は切り落とされて、葉っぱの部分だけがお皿に乗っていたり・・・。

ゆでてもいなければ焼いてもいなかったり・・・それはとても困る。


a0010575_8563011.jpg塩やしょうゆぐらいはほしいものの、とりあえず、そのまま砂糖がまぶされていたり・・・やたらとタバスコだけが振りかけられていたり・・・。


a0010575_85721100.jpgとにかくどんなにすごい食材でも料理方法や食べ方がわからないとおいしくなかったり、あるいは中毒をおこしたり、ひたすらにまずかったり。・・・ああ、もったいない。


a0010575_8575014.jpgおいしい料理を作品に例え、それが出てくるところをレストランに例えるならば、美術館はホテルレストランのようなものかな? ギャラリーはオーナーシェフのレストラン…?あるいはファーストフード? 全国各地に広がる地域系のアートプロジェクトはワールド屋台村だったり、フードコートだったり、あるいはビュッフェレストランだったり・・・。


a0010575_8582199.jpg最近は個人的にはやはり漬物系とか醗酵食品系とかが好きで気になり・・・、とにかくおいしい料理と出会いそれをおいしく食べれたときの喜びは人生の中での至福のひと時。


a0010575_8585312.jpgとくに僕は、見たこともないおいしそうな食材に出会い、これからこれがどんなにおいしく料理されるのかと思うと・・・もうそれだけでおいしいのですが・・・。


a0010575_8593987.jpgもちろん、「誰と」食べるのかでまったくその味は変わってしまうのえすが・・・。

・・・そうそう。鹿児島と種子島で開催された「時の芸術祭」の話です。

有名豪華料理を横浜と東京から空輸で出前してきて、それを料理見習い人が暖めなおしたり配膳しなおしたりして一生懸命にふるまいながら、・・・同時に多くの興味深い食材が生で飾られ・・・いったいどうやって食べればいいものやら途惑っている客を前にして、食材は暴走したりして・・・料理人や素材集団を連れてきて屋台づくりを楽しんでいる逸材も混在していたり・・・


a0010575_103533100.jpg露天の生もの市場になぜだか横浜の有名中華料理店の有名メニューが5皿ほど空輸されて、調理場もレジもドリンクコーナーもないんだけど、メニューは堂々たる「ファミリーレストラン」・・・ってかんじでしょうか。


a0010575_902370.jpg個人的にはおいしいところだけしっかり選んで食べさせてもらったので、ものすごくおいしかったのですが・・・ほかの客が食あたりしたり、拒食症になったり、過食症になったりしないかと心配になった現場でした・・・。

せっかく可能性のある食材がいっぱいあるのに、全部ひとまとめにして味付けされて、全国チェーンの大型レストランの定番メニューとして消費されるよりはまだましだとは思うのですが・・・。

時の芸術祭・・・今後どんな料理人が鹿児島に育つか・・・とても楽しみ。

本当はもっともっといい食材が鹿児島にはたくさんあるんだけどなー・・・。いい料理人にリサーチしてもらいたいのだけど、鹿児島のチェーン店のシェフとかホテルシェフとかっておいしい料理の探求に興味ないのかな・・・。いや、そんなことはないはず・・・。


写真は種子島で目にしたものを作品であろうがなかろうが関係なくアップしています。
by fuji-studio | 2009-07-21 23:58 | ■鹿児島での活動