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藤島八十郎の家の看板。
じわじわーっと、ゆっくりゆっくりと、なぜこんなに無駄な形にならないことばかりをやっているのか・・・と思えるほど、ほんの少しずつ、藤島八十郎の家の制作をすすめているうちに・・・

a0010575_21234026.jpg気づいてみると、プレス関係とか、関係者とか、知り合いとかがどどーっと家に流れ込み始め・・・

あれ? 何かがもうはじまったのかな?

・・・というかんじで、瀬戸内国際芸術祭がはじまった。

高松の方では、どうやらオープニングのセレモニーがあったり、出世組アーティスト達のツアーがあったりしているらしいが、事務局に問い合わせてみると、僕らには関係のないことなのだとか。

まあ、まだまだ当分は現場の掃除すらできそうにない状態なので、泥だらけの作業服を脱ぐのはまだまだ先のことだから仕方ない。

そうそう。藤島八十郎の家に看板を取り付ける。


a0010575_21252119.jpgどんな看板がいいか・・・悩んだ末、以前富山県の氷見でセルフのそうめん流し場を作った時につかったボールペン技術で作ってみた。

ボールペンで塗りつぶした独特の色と風味がいい味を出しているのだが、観客の多くはそんな些細な細工に気づくひまもなく、作品を探そうとする。

・・・まあ、いいっか。

ということで瀬戸内国際芸術祭、はじまったようです。

この八十郎の家はまだまだ制作が続き、ようやくこれから宇野澤君や他の参加者がじわじわーっと八十郎の活動をつくりはじめる・・・といった段階に入ります。

10月半ばぐらいにはなんとか形になればいいなぁ~。

そういえば・・・セルフのそうめん流し場。

八十郎の家にもいいかもしれないなー・・・。
by fuji-studio | 2010-07-19 21:26 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
豊島タワーの階段ができました。
藤島八十郎の家にある豊島タワー。

a0010575_23452354.jpg・・・タワー・・・というか、ただ、やたらと高い位置にある土蔵の納屋の煙ぬきの屋根の通気窓から眺める風景は、豊島の集落を俯瞰できていいだろうな・・・というイメージから、そこまで上るはしごをつけて、屋根の梁を利用して、展望室をつくろうか・・・というイメージに連鎖し・・・


a0010575_23464172.jpgそれがいろいろな人のイメージをかきたてるうちに・・・いろいろな人がありえない作業に没頭し、廃材をあつめ、のこぎりをひき、作業を重ねるうちに・・・


a0010575_01345.jpg本当にできてしまった。

ほとんど地元の人の・・・特にFさんの力。

豊島の人は自然にしろ、地形にしろ、農作物にしろ、家畜にしろ、建造物にしろ・・・とにかくいろいろつくる技術と道具を普通にもっているし・・ありえないぐらの作業能力でなんでもつくることができる。


a0010575_23593399.jpg本当に凄い。

ちなみに・・・僕は何も手伝えなかった・・・。

とにかく、確実に展望室になったので、記念スタンプぐらいはつくりたいなというイメージがひろがる。

豊島タワー、できつつあります。

さて、弓木君がどのような仕上げをしてくれるか・・・。
by fuji-studio | 2010-07-14 23:41 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
豊島唐櫃の公堂の床磨きと修理をする藤島八十郎
豊島の唐櫃の公堂。もともと小学校の講堂だったところの床の色あせと汚れが気になり、藤島八十郎はその床を磨く・・・という設定で今日はこえび隊と一緒に床磨き。

着色塗装でがっと塗れば早くてきれいになるのだろうが、匂いとかいろいろ大変そうなので、カラーワックスで磨く。

a0010575_13145830.jpg磨いていると床にこびりついている塗料のしみとか、木目とかが気になり、それを小動物にたとてみたり、星にたとえてみたりとこえび隊の妄想は尽きない。

こえび隊とは瀬戸内国際芸術祭の正式サポートボランティアの名称。登録者は1500人ぐらいいるとか。

僕のところには毎日1人~3名ほどが入れ替わりでやってくる。遠いところは神奈川から、愛知から滋賀から岡山、高松から・・・いろいろな人が豊島にあつまり、いろいろな作業の時間を共有する。その時間そのものが貴重だと思う。


a0010575_9224943.jpgいろいろな人と一緒に何かをいじっていると、そこから予想していなかったイメージが湧き出てくる。それを実際に形にするのかどうかが別れ道。

実際に形にしてしまうという点のみが僕らの特性のような気もする。

床を掃除していると、床板の割れを発見。 紙ガムテープで貼っていたのがはがれている。

その割れとおなじ形に木材を削り、はめ込んで補修してみる。


a0010575_9263372.jpgこのブログやツイッターで報告しなければ、おそらく誰も気づかない作業だと思う。

そんな手わざの痕跡を豊島の各所で行ってみたい。

だれも気づかれないような仕業でも、物語をつくるというフォーマットの中では十分作品化のプロセスとして成立する行為のような気がする。

地域を圧倒するような強烈な作品をインストールすることばかりが有効な手段とは思えない。だれも気づかれないところで些細な感情に向き合いながら小さな沁みや割れに手を入れるという行為の連続や連鎖が空間の質を変えることもある。

いづれにしても辛抱強く、長い時間かかる仕事だと思う。
by fuji-studio | 2010-07-13 13:13 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
施設をどうするかではなく、施設がまわりとどういう関係にあるかを考える。
豊島の現場の隙間で福岡の自宅にもどり、もろもろの雑用。地元の祭事、町内会活動、父兄参観、家の夏対策。 そのついでに博多駅で動き始めた話し合いに参加する。

a0010575_746474.jpg来年の春にいよいよ博多ー鹿児島の新幹線が開通し、それにともなって博多駅に新しい複合ビルが誕生する

そこを拠点として九州各地、あるいはアジア各地のアーツな活動をネットワークしようとする動きが盛り上がりつつある。

駅は玄関でもあり、ネットワークのハブとして十分機能する特質を持っている。


a0010575_7465153.jpg施設の運営を考える視点からはじまった話だが、実は施設が周辺とどのような関係を持つのか・・・という仕組みの話だと捉えて聞いていた。

福岡をベースに活動するコアな若手もミーティングに参加し、なんだか何かがはじまりそうな期待感。

福岡をはじめとして九州各地で活動を展開してきた様々なコアが、あるいはこれから新たな活動を作り出そうとする様々な要素がどのような面白い関係のあり方を模索するのか。


a0010575_7472875.jpgそのそれぞれに対していかに開き、対応し、繋いでゆくのか・・・。そのシステムを組み込む器として機能するかどうかが問題なのだと思う。

施設をどう運営してゆくのか、施設の祭事をどう考えるかという視点を超えて、九州各地で、あるいはアジア各地で・・・つまり博多駅というハブが繋がるべきどのような活動とリンク、あるいはシンクロし、連動連鎖して行くシステムのインストールを考える視点に立つことが重要だと思う。

とりあえずは勉強会とか研究会とか、その延長のディスカッションとかを重ね、ポジティブ因子を集積することからはじまるのかな・・・。

・・・とにかく、どうなることか。

新しいアーツにまつわる新しい動きが始まるといいな・・・。

博多駅での打ち合わせのあと、自宅の改修工事とか台風対策とかがまだまだできなかったので気になりながらも、再び瀬戸内海の豊島に向かう。

(さいごの写真は瀬戸内海との島との関係を繋ぐ高松駅前の風景。)
by fuji-studio | 2010-07-07 23:02 | ■福岡での活動
システムと拠点・・・卵が先か鶏が先か・・・あるいは両輪。
地域で何か新しい活動が発生するにはそれなりに新しいシステムが必要なのだと思う。

a0010575_17215796.jpg地域活動のシステム(仕組み)の多くはある時期、それなりの理由があり発生してきた。自治会とか子ども会とかPTAとか敬老会とか婦人会とか青年団とか青少年育成会とか商店街振興会とか連合会とかなんちゃら委員会とかかんちゃら会とか・・・

その多くがそれぞれの時代の必要に応じ発生し、それなりの拠点を持ちつつ、それなりにその地域活動に貢献してきたのだと思う。


a0010575_17232384.jpgただし、その時代にOSという概念があったか? システムは更新されるべきという常識が身についていたのか? 時代の価値観は変化し続けるということが前提としてあったのか?

場合によっては、多くの機能しない仕組みや拠点が、それなりの税金が投入されながら地域に染み付いていたりする。


a0010575_1724317.jpg・・・それはとこかく・・・とにかく新しい仕組みは必要に応じてつくられるものだが、各地で問題になっているのが拠点づくりが先か、システムづくりが先か・・・の悩み。

拠点がつくられることで人が集まり、活動が加速し、仕組みがつくられる・・・という話もあるし、仕組みができることで活動が発生し、それが加速することで拠点がつくられる・・・という場合もある。

そのどちらがいいというわけではなく、その場その状況なりにそれらのものが発生し、なんらかの活動が動き始める・・・その状況そのものが一番興味深い。


a0010575_17253814.jpgとにかくビジョンを先につくることに疑問を持っている僕としては・・・いや、正確には・・・ビジョンに縛られながら活動を展開しなければならない現場の状況に疑問を持っている僕としては、最近、アンカーポイントとベクトルを作るところからはじめる・・・という手法に可能性を感じている。

それは、拠点として展開する可能性のある場をアンカーポイントとし、システムとして形成しそうなベクトルをインストールするという手法。

今回の「藤島八十郎をつくる」という作品はまさにその実験だと捉えている。

でもこのことについてピンと来る人は、そう多くはない。

もうすこし動かないと見えないでしょうね。

地域の活動を作ろうと右往左往する「藤島八十郎の活動をつくる」というシステムによって発生する数々の地域実験と、その「藤島八十郎の家」という拠点。

そして、その活動は編集されることによってはじめて作品化される。・・・というところまで・・・。

だめかなぁ~・・・。
by fuji-studio | 2010-07-04 12:39 | ・思索雑感/ImageTrash
その場にあるもので、無理せず、空間を整備しつつ・・・
a0010575_115379.jpg崩れている床はそのまま崩し、崩れいている天井も、そのまま開けたまま・・・しかし、危ない部分は整備しつつ空間を使う方向性で手をいれている。


a0010575_1155594.jpg普通の住宅の空間に広がりができて面白い状態に・・・

床下が見える状態なので、床下を冷暗所としていろいろな保存庫にすればどうだろうか・・・とか、落ちてくる雨を利用して何か面白い仕掛けができないだろうか・・・だとか、いろいろな妄想が広がる。


a0010575_1163778.jpg材料を購入し、リノベーションを行うときりがないぐらい大変な作業になるし、予算もありえないぐらい少ないので、あえてこの場から出てくる材料だけを使うという制約を作って、その中で勝負しようと試みる。

それが、チャレンジングで面白いのではないかな・・・と。


a0010575_1172344.jpgとはいえ、なるべく雨漏りはとめたいので、こえび隊で参加していた総合格闘技ファンの若者に屋根に上ってもらい、割れている瓦を取り替える作業。

その瓦も草刈の中から発掘された瓦たち。

しかし、この場所、集落の上のほうで瀬戸内海がきれいにみえて、とても美しい。

展望できる休憩所がほしいな・・・。
by fuji-studio | 2010-06-18 01:17 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
藤島八十郎の家のための掃除、掃除、掃除・・・
現場に入り、作業の日々。

毎朝8時10分に港に到着するこえび隊と呼ばれている瀬戸内国際芸術祭のサポートスタッフを車で迎えに行くことから一日がはじまる。

a0010575_720315.jpg香川県を中心として全国各地から集まっている彼らの、献身的な労働力をたくさんいただきながら、掃除、掃除、掃除の日々。

地元の人に草刈機を借り、混合ガソリンをいただきながら、350坪程度はありそうな敷地のを覆う雑草との格闘。


a0010575_7205832.jpg雨漏りで崩れかけている家の床、天井、壁の掃除。

出てくる家具、道具の分類と掃除・・・

実は、僕としてはこの3ヶ月ほとんど毎日行っている作業となんら変わりはない日々。


a0010575_7213885.jpgただ、唯一違うのは、先日までの作業が自分の生活空間のための整備だったのに対して、今回の作業は藤島八十郎という架空の人物をつくるための作業。

体を動かせば動かすだけ、手を動かせば動かすだけ、頭を動かせば動かすだけ空間のありようが劇的に刻々と変化する。

その状況に自分の思考と行動をシンクロさせてゆく感覚がたまらなく興味深い。

たまに自分の常識をうらぎり、自分の慣れし親しんだ仕草や振る舞いを切捨て、そこで出会ってしまったモノや状況と深く対話し、予期せぬ方向に向かう行動。

豊島の今回の物件はやはり地域性だと思うが、福岡の昭和初期のそれとは大いに違い、島の生活の痕跡、価値観の手垢がにじみ出ていて翻弄される。

清掃整備のプロセスの中で創出されるすべての素材をすべて分別し、会場を構成する・・・という必要性だけは十分に理解できた。

30年程度空きやになっていた昭和初期の「家」を読み込むことで島の価値観、あるいは昭和の時代の地域にこびりついた価値観が浮き彫りにされ、そこを起点にして、何かをつくろうとする方向性をひたすらに見せることができればそれでいいのかもしれない・・・と思いつつ・・・

思いつつも、あまりに気持ちのいい空間の予感に・・・かなりいろいろつくりたくなってきた・・・。

・・・・

a0010575_7223974.jpgところで、今回のプロジェクトパートナーの管巻三十郎こと宇野澤君が、ついに豊島のカラトの現場住所に住民票を移してきた。

いよいよ島の住民か。おめでとう。

僕は糸島の住民・・・。

島繋がり・・・

島のイメージをリンクさせて広げてゆくような空間になればいいかな・・・。
by fuji-studio | 2010-06-11 23:28 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎
引越し作業でモノにおし流されそうになりながら、モノ年齢について思いつく。
a0010575_15272763.jpg引っ越し作業もいよいよ大詰め。

1996年のミュージアムシティ天神 でのプロジェクトで使用して、そのままもらうことみなった競艇用の
ボートを運び出す。 

ボートのファサードが外れると、ごく普通の民家が現れる。

うーん、普通にきれいな家だったんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし・・・、モノとの戦いの引越しだなー・・・

1996年末に、ここにくるまでは、実家を離れて20回以上、結婚してから10回以上引っ越してきた。

その頃までは所有するモノをかなりコントロールし、モノに束縛されない生活を目指していたというのに・・・。

そんな生活から、ある意味逃れるために、一度、すべてをストックするというあまりにも単純な試みの結果、今の苦労がある。

いったい、いくつのモノを無意味と分かりながらストックしているのか?

それぞれのモノの年齢をイメージしながら・・・

「僕が所有するモノ年齢を加算するとどなるだろう?」・・・という妄想が頭の中で渦巻く。

高校時代から使っているコーヒーミルやホットプレート、鹿児島でカフェを始めたときに仕入れた中古のシンクやポットやプレート類・・・

30年以上使っているものが100点以上はあるのかもしれない。

それだけでもモノ年齢に数を加算すると3000年。

友人の佐藤君から預かっている古本の平均年齢が30歳として・・・1500冊以上あるので・・・45000年度数。

・・・

このモノ年齢は、あたらしい指標になるのではないか?

・・・・・・・・・・・・・・・

家自体が昭和4年のものなので、80年クラス。

その付随するものが100点はあるので8000年。

骨董の食器や着物、漆器類が500点あるとして、50年モノとして25000年

いろいろ加算すると10万年度数程度のもの年齢の家になるのかな・・・。

・・・・・

このモノ年齢って、ある指標として使えるんじゃないかな?

いかがでしょうか?
by fuji-studio | 2010-05-16 15:27 | ・思索雑感/ImageTrash
六本木アートナイト、オマツリ騒ぎの裏通り、龍土町でしっとりとトイ・ストリートガーデニング
六本木アートナイトは都市型のオマツリイベントだと思うが、それにしてもまちと人の関わりに新しい関係を作り出すシクミである事にかわりはない。

a0010575_11464975.jpg問題はそのシクミがどうあるのかということ。 「ありさまの問題」

そこに個人的な関心がある。

回、六本木という街の龍土町という通りの、しかも植え込みや鉢植えに注目し、そこをいじることにした。

それぞれ、土地やお店、住居の個人の所有する場でありながら、外、つまり通りに対して開かれている中間的な場。

オーナーの意志や外部に対しての振る舞いの意識が垣間見れる興味深いツール。


a0010575_158770.jpgそれが面白くなると通り全体も面白くなる。

タイトルは「トイ・ストリートガーデニング」としてみた。
(なぜだか会場でのキャプションは違っていたが・・・)


a0010575_1583629.jpgまちには、そのまちについて深く想い、受け継ぎ、育て、伝え、誇りを大切にしながら活動している人が存在する。

まちでの活動を行う時、そのコアな人たちとどのように出会い、どのように関わるかがとても重要となる。


a0010575_11949.jpg大型の都市型イベントの場合、そのような人たちとは無関係に、まったく別の都合から別の力関係で暴力的につくられる危険性もある。


a0010575_1192521.jpgまちに興味も関心もない担当者が上からの命令でまちにリンクしようとしたり、お金で人を動かすことでお金に群がる人が地域と接点を持ち、現場に苦痛が生じる場合も多い。


a0010575_11102417.jpgまちでの、活動を通した対話や経験が引き継がれることのないまま・・・人と人とが信頼関係を築けないまま・・・組織間の責任関係でのみ、構成され、動いてしまうような現場にだけは・・・関わりたくない。


a0010575_11523970.jpg今回は幸い、まちに対して深い思いのある人たちとリンクする現場に立ち会うことができた。

軽いあいさつと掃除ぐらいの関係しかできなかったと思うが、ここからはじめる意味は大きいと思っている。


a0010575_1153386.jpg特に大型施設に目がいきがちな六本木という地域で土地に根ざして活動している場と出会えたことは意味深い。

※おそらく一番目に触れにくい位置にあった作品。運送屋の入り口。 


a0010575_11103814.jpg問題としてはここからどのような活動が連鎖し、どれほど興味深い活動が展開するか・・・ということ。

※金物店の店の商品にまぎれて飾られる熊群。夜はシャッターの前でライトアップされる。 


a0010575_11105243.jpg個人的には作品の「編集」にまつわる試みも実践できたと思っている。

※朝まで営業しているカラオケ店のエントランスの犬群


a0010575_111197.jpg千代田区のアートセンター3331Arts CYDに展示中の作品の一部ツールを港区の六本木の通りに再編集し通りの飾りとしての役割を担わせ後、2日間の散歩のあとまたアートセンターの展示に戻る。

その二つの場のシステムの違いを意識させ、それぞれの役割を再認識し、そこと作品との関係のあり方を再認識する試み。


a0010575_1112750.jpg日常の表現行為の結果が作品として成立しているのではなく、作品化するためには社会システムのフォーマットにふさわしい形で編集する必要があるということの実践。


a0010575_11122021.jpgそしてその表現を起動するためのシステムは多様チャンネルに存在する可能性があるということ。


a0010575_11162289.jpg「作品以前の表現」と「作品」の間に「システムのフォーマットを読み込んだ編集」(作品化)という作業があるということについてあまり語られていない。


a0010575_11171039.jpg同じ作品ツールでもシステムとフォーマットが変わることで、出会える人が変わり、見え方が変わり、存在価値が変わり、あり方が変わる。

そして連鎖のありかたも変わる。

そのことがとても重要なのだが、その切り口であまり語られていないことに対する違和感。


a0010575_1147503.jpg今回六本木アートナイトに便乗して六本木「勝手に」アートナイトという動きに出会えた。

その一部で、僕の作品に対する意見を書いてもらい壁に貼ってもらうコーナーを発見。


a0010575_11483282.jpg上の写真のライダータワーの作品についての面白い意見が目にとまる。

面白い発想に感嘆感心。

この面白い感性とリンクできた「勝手に」のようなあり方に感謝。

もっといろいろなひとがまちをいじり、楽しめるシクミに連鎖すればもっともっと面白くなるのだが・・・

しかし、龍土町・・・本当はもっと貴重な素材にあふれる期待の場・・・なんだけどな・・・。

運営母体さえしっかりしていたら相当面白くなる。

大型の組織の中にその部分をちゃんと受け継ぐ人材を育てることができるかどうか・・・
by fuji-studio | 2010-03-28 14:06 | ■東京での活動
ボウ菜のクルーズ、船橋から夢の島経由門前仲町まで
東京都の東京文化発信事業プロジェクト、今日は東京での災害時を想定しての近隣漁港(船橋)から都心へ船で野菜を運ぶデモンストレーションのツアー。(是非リンク先を見てね)

a0010575_1345416.jpg以前からかなり興味深い活動をしているボート・ピープル・アソシエイションと東京都の共催事業。

直下型の災害が発生したことを想定して、海や川を利用したいくつかの画期的な心くすぐるツアーの数々。


a0010575_1352263.jpg日比谷公園に集合してまずはバスで船橋漁港に移動。

そのバスの中で、今回のミッション、東京で直下型の地震が発生し、船橋漁港から東京都内の被災地に野菜を運ぶという設定のツアー。

それにしても、この船橋漁港の漁船とは思えないかっこよすぎる船と船長のなんともスマートで魅力的なことか・・・。


a0010575_1353958.jpgこの魅力的な船長自らの船橋漁港と東京湾についてのレクチャーをうける。

その声と振る舞いにほれぼれ。


a0010575_136342.jpgなんと船橋って相当な漁獲高の凄い漁港だったんだ。

考えてみると当たり前ですが、東京湾って相当な漁礁なんですね。

それと船橋は相当おいしい小松菜の産地なのだとか。


a0010575_1362516.jpgとにかく、船橋産のおいしい小松菜、トマト、きゅうり、かぶなどの野菜を満載して東京湾に繰り出し、夢の島の中継地点へ向かう。

船が・・・船が・・・でかくて早くて安定していて・・・凄い!


a0010575_137239.jpgディズニーランドを海側から眺めながらの快適な船旅ののち、夢の島マリーナに到着。

会場では野菜を待つ人の出迎え。

同時進行で坂口恭平とその道のプロの指導による、ブルーシートハウスの制作ワークショップも開催されている。


a0010575_1374751.jpg到着した野菜は会場で待っていたスタッフによって都内に運ばれる野菜とシェフの手によって料理される野菜に分けられる。

ちょっとショールーム的な・・・


a0010575_1372582.jpg会場構成がやたらとおしゃれで、震災中とは思えないギャップ。

災害時の適正技術でやってほしかったかなぁ。


a0010575_1382853.jpgそれにしてもお味は最高! 満足度は一気に盛り上がる。

食べ物は大事ですね。

小松菜サラダがとてもおいしい。


a0010575_1385938.jpg午後からは再び野菜を積み込み、東京湾から運河を東京都内へ。

なんとものどかなクルーズ。


a0010575_1392316.jpg川の中から東京の街を眺めると、また違った角度でいろいろなモノゴトが見えてくるから面白い。

この夏は大阪市内を船で巡り、今回は東京を巡ってみたが、東京のほうが比較にならないほど水辺と街の境界線の敷居が高い。

絶対に水辺には近づかせないぞ!という管理者の意志が強く伝わってくる。


a0010575_1394924.jpgただし、江東区のあちこちに以前水上バスの為に整備したという船着場が残っており、今は厳重に封鎖されているものの、非常時の防災の船着場として存在しているのがとても可能性を感じる。

街のインフラとして整備されたものの、使われなくなってしまったもの・・・

僕のツボにはまる。相当可能性があるなぁ。

ああ・・・いじりたい。


a0010575_140617.jpgいくつかの船着場にはなぜか立ち寄らず・・・門前仲町のあたりの橋の上に野菜を待つ人が。

橋の上からロープが降りてきて・・・そこに野菜の箱をくくりつけ・・・無事にそれを届ける。

それにしても多くの高層マンション、集合住宅・・・当たり前のことだが・・・

数千万人の水や食料を含むライフラインを川からのルートだけで確保するという発想には無理があるものの、あらゆるラインを活かす方向で都市は経験を重ね、整備をし、もっと生き残るイメージを立ち上げなければならないことは確かだと思う。


a0010575_1402138.jpg今回のデモンストレーションがその発想に繋がり、いろいろな活動や行動が連鎖すること・・・そこに到達できればいいのだろうが・・・

出発してすぐのバスの中で恐ろしい現実の話を聞いた。

東京の2000世帯規模のとある超高層のマンション、耐震マンションの内部では超長周期振動によって物が飛びまくるシェーカー(あるいはマラカス)の中のような状態になるという話だが、そのマンション住民の避難場所は行政的には用意されていないとかで、7日間(以前は3日間と言っていたらしい)、マンション内で監禁生活状態を強いられることが想定されているのだとか。

例えば電気が停止している20階~50階とかのフロアで・・・例えば数日分の食料と水を階段で運ぶことができる体力と気力を残している被災者がはたしてどれだけいるのだろうか・・・。

ちゃんと考えなければならない問題は山ほどあるんだろうな・・・

それにしても問題は・・・それらの問題を見えないようにしようと働く意図がある・・・ということ。
by fuji-studio | 2010-03-22 23:46 | ■東京での活動