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茨城県北芸術祭でポリプラ
茨城県北芸術祭に芸術祭への来場者とサポーターや地域住民の接点となる場をつくろうと、ポリプラネットカンパニーという架空の会社を作ってみた。

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関係をつくるために、あえて架空の存在をつくろうとするプロジェクト。2010年の瀬戸内国際芸術祭のときに「藤島八十郎をつくる」という作品で試みた手法・・・

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ポリプラネットという言葉は横浜のバンクアートが銀行跡にあった頃に行った展示の名称を引き継いで、2014年、十和田市現代美術館での展覧会から立ち上げて札幌、上小阿仁で小さなこころみを行ってきた。実は現場でのオペレーションとファシリテーションを行うスタッフがとても重要になってくるが、なかなか難しい。
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空間としては、これまでの活動を再編集したものなので、個人的にはとても気楽に楽しませてもらっている。
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僕自身が肩の力を抜いていないと、参加する人がなかなか動けないだろうし、ゆるゆるの雰囲気をいかに芸術祭に持ち込むかのバランスも結構微妙で、そのあたりを探るのも楽しい。


今回のささやかな方向性は数年前から僕が「吟醸」「大吟醸」と呼び始めたおもちゃ箱の底に集まってしまう本当に小さなおもちゃのかけらや破片たち。

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それをちゃんと見せられたのは嬉しい。しかし、これは美術館やギャラリーピースとして見せるべき素材なのかもしれない。
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それとぬいぐるみ系のソフトスカルプチャーの展開。実はプラスチックの破片やハッピー系でつくるよりも、相当作りやすいし、材料もあつまりやすい。
海外への編成へも耐え切れる素材なのかもしれない。
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しかし県北芸術祭は広域で様々な質のものが同列に扱われていて要注意。4日かけて巡ろうとしても無理だろうな
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by fuji-studio | 2016-09-19 09:13 | ○デコポリ・ビニプラ系活動
いわき湯本の三函座
アリオスでのもやもや会議の次の日、温泉街で有名ないわき湯本の街で明治時代よりとても重要な拠点となっていた三函座を訪ねてみる。

a0010575_15534890.jpg数年前にアリオスで行ったミーティングテーブル、plants!の参加者からここの話を聞き、当時から興味をもっていたが訪ねるのははじめて。


a0010575_15542224.jpg1997年に福岡ではじめたミーティングテーブルだが、話し合ううちにいろいろと気になる場所の話となる。

当時、気になる場所に関わる関わり方として、実践したのが「清掃・整備」からはじめるというルール。


a0010575_15545777.jpg絵描きがキャンバスを貼り、下地を塗り、描く環境をつくるように、まずはイメージを膨らませる前にその場所と深く関わる必要がある。


a0010575_15552244.jpgその関わり方の最も自然な手法が「清掃・整備」活動だと考えた。

当時はplant demonstration というユニットのようなものを作って博多駅近くの小学校跡地だとかその周辺を掃除して回った。


a0010575_15554566.jpgそのアイデアはいろいろなところで紹介しているが、いわきでもアリオスplants!で紹介し、その手法がいわき湯本を盛り上げようと活動している人に伝わり、この三函座にも繋がった


a0010575_15555869.jpgこの建物の立派そうに堂々としていつつも、実は日本のある時期に町の風景を変えていった看板建築であることが僕の心にしみる。

構造は古い講堂の建築とおなじような木造建築で、屋根はトタン葺。


a0010575_15561229.jpg建物の面する岩山との関係がとてもよく、なんともしみじみとしところ。

掃除の延長で、去年そこを30年ぶりぐらいに利用して、沖縄で活動する林君達がいろいろ遊んでいるのが聞こえていた。


a0010575_15562323.jpgもともと演芸場、それから映画館として利用されてきた三函座だが、戦争中はここから出兵していった人を見送ったとか、ちいきの重要な講演会とか集会とか、さまざまな記憶を持つ場だけに、地域の人の思いも強く、今後再生が期待される場でもあった。


a0010575_15563796.jpgしかし、今回の震災で相当がたついた様子。

以前の状態でも危険な場だったが、ますます危険度は増しているのかもしれない。


a0010575_15573058.jpgしかし、どうにかこれに手を入れたい。手を当てたい。手当したい。

震災、津波、放射能汚染となかなか苦しい福島だけに、記憶の再生の拠点となるところはしっかり手当して、何か凄い活動がつくられるところになればいい。

どなたか滞在してこの建造物の手当てに興味を持つ人いないかな・・・。

僕も動ける範囲で動きたいが…たぶん、相当急ぐのかも…。
by fuji-studio | 2011-06-26 23:49 | ■福島・いわきでの活動
博多駅、アートゲートでの展示。飛龍の設営とテキスト
博多駅のアミュプラザ3階吹き抜けに作品を設置する。久しぶりの徹夜作業。商業施設での展示も久しぶり。かなり難航…問題発生…しかしどうにか無事設営が終わり、久々の充実の時間。

やっぱり現場での設営作業はいい時間だ。

最終的な展示の為に泉山君に今回の経緯を映像化してもらおうとテキストを書いた。

・・・・・・・・・・・・・

とりあえずブログアップしときます。テキスト中、関連ブログにリンクつけてみました。あまり知らない人は是非その時々のブログをご覧ください。・・・・・・・・・・・・

a0010575_18491836.jpg2010年夏、新幹線開通前で賑わう青森で「ねぶた」に出会った。市民が主体となって制作するプロセスと、ありえないスケールに興味を持ち、深く関わりたいと思った。ヒヤリングを重ねるうちに、祭りの後のねぶたが廃棄処分されることを知る。大型ねぶた一台分の廃材を貰い受け、そのすべてを分類して再利用したいと願った。
青森で制作される大型ねぶたの数は22台。幅9m奥行7m高さ5m重さ4トン。
ねぶた作りを本職とするねぶた師が、出品する題材を考え、3か月以上かけて市民とともに制作する。歌舞伎の名場面や歴史上の物語がモチーフとなることが多く、様々な歴史的勇者や伝説上の生き物の姿が迫力のある動きとスケールで制作され、8月はじめの一週間、300万人もの観客を魅了した。その最終日、貰い受けるねぶたが決まったとの連絡を受け、そのタイトルを聞いて驚く。「天神・菅原道真」

菅原道真は藤原時平と醍醐天皇の陰謀により福岡の太宰府に左遷されたと伝えられる。道真の死後、権力を掌握した藤原時平は蛇の亡霊にとりつかれ若くして亡くなる。天変地異が続いた後、御所を落雷が直撃し陰謀に関わった多くの者が死亡。そのような経緯もあり道真の霊は雷神として畏れられることになった。

太古の昔より天変地異や自然現象は霊の力と繋がったものとして捉えられ、その力は政治や宗教と結びつき利用されてきた。中でも菅原道真の霊は雷神として最も畏れられ、その後学問の神様として全国の天満宮に祀られるようになったという。その背景にある、人間の思惑や所業の連鎖は興味深い。

青森に新幹線が開通し、九州と繋がるというタイミングで、菅原道真の物語が込められたねぶたの廃材を貰い受けることになる。その取り壊しの現場に立ち会い、潰した廃材の塊を4トントラック2台で国際芸術センター青森の展示室に運び込み、絡み合った素材を分類する作業に約3週間没頭した。その結果、おびただしい数量の角材と針金、ビスと和紙に向き合うことになる。
分類されたねぶた素材から何か大きな形のものを作りたいと思い始めた頃、偶然なのか必然なのか…大阪と福岡から展示の話をもらう。大阪天満宮の参道に繋がる天神橋下・中之島公園での展示と、博多駅での展示。大阪では分類された角材を利用して白龍を制作し、博多では絡み合う針金素材を繋ぎあわせ飛龍をつくろうというイメージが滲み出た。

なぜ龍なのかは分からない。なぜか龍を無視できない。寺院の法堂や神社の手水所で龍を目にする度に、龍を無視してはいけないという気持ちになる。水辺の低湿地帯で、あらゆる水害と闘ってきた先祖の強い意志が僕の細胞の中に積層されているからなのかもしれない。

龍は水の湧き出るところの象徴として、暴れ狂う濁流の隠喩として、あるいは脅威や権威のシンボルとして歴史の中で伝えられてきた。人間の想像を超えた驚異的現象が起こるという事実を龍の姿に重ね、後世に伝えようとしたメッセージと捉えることもできる。

大阪での白龍の制作と展示を終え、作品素材をすべて福岡に運び込み、3月半ばから5月半ばの2カ月を飛龍の制作期間と決めてスタジオに籠る調整を行った。そして最後の出張先の横浜で3月11日午後2時46分を迎えた。想像をはるかに越えた厳しい現実が発生し、その実態は未だ誰にも把握できない状態にある。

しばらくはショックで何も手につかない日々を過ごしていたが、針金を繋ぎあわせる作業に没頭することにした。僕らはあまりにも見えていない。見えないものを見る力が欲しい。日常に隣接する隠された脅威としっかり向き合い、闘い、それを乗り越える力を身に付けたい。 

見えない龍は必ず存在し続ける。無視してはいけない。

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以上。

明日、この仕事のきっかけとなったレジデンス「つながるしくみ」のディレクターの日沼さんをゲストで迎えて会場でアーティストトークが午後2時から。博多駅にて。

ここで告知するのも珍しいなぁ。展示は6月末まで一か月半ほど行っています。博多駅にきたらついでに見てね。
by fuji-studio | 2011-05-13 12:00 | ■福岡での活動
鳥取でのレクチャートーク。
2週間後にアートNPOフォーラムが開催される鳥取でレクチャートーク。

a0010575_10404054.jpgイベントとしてかえっこも開催される予定だが、かえっこについては僕自身が関係しないほうが地域への定着率が高いという理由で、僕は現場には行かないようにしている。


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ただし、開催する関係者やその周辺の人に、開催される数週間前という条件付きで、かえっこの発生したバックグランド…表現活動についてや「もやもや」について、あるいは「関係と存在の在り方」について等の話をする機会をつくってもらうこともある。


a0010575_10415294.jpg鳥取は縁の深い大学の同級生や後輩達の出身地なので何度か遊びに来たことがあったのと、1997年姉とつくった絵本「たけのはし」地方出版文化賞の次席をもらいその授賞式で招待されたことがあったのと…実は学生時代に何度か趣味で山陰本線経由で鹿児島まで帰ったことがあったので、どちらかというと若いころに遊びに来ていた懐かしい場所。車でも何度か経由したこともある。


a0010575_10424240.jpgその中心市街地を散歩させてもらい、街が醸成してきた魅かれつつ…話のポイントがつかめないままに分散型の話。


a0010575_10432395.jpgしかし、その参加していた人は同級生の同級生だったり(ゴジラを作ってくれたテツロー君の同級生?)、僕の姉と縁が深かったり(ピアノを教えてもらっていたとか…)知り合いの知り合いだったり…なんだか業界が狭いだけではなくて、身内の関係者が多数。


a0010575_10435217.jpgこんなこともあるんですね。

いじりどころ満載の鳥取市駅前中心市街地。

商店街全体をそのまま活動の場にするぐらいの気持ちでゆけば相当面白いことになるのに。


a0010575_1044242.jpgまだそのシステムは持っていない様子。しかし、確実にこれから形作られる気配ムンムン。

それにしても…民芸…久しぶりに目にしたな…

学生時代は民芸にも相当魅かれていたのに…忘れかけていました。


a0010575_10451733.jpg工芸とか民芸について、今の時代での僕なりの解釈をする時なのかな。

工芸家とか民芸家のキャラクターをもうひとり自分の中に作ってみようかな…
by fuji-studio | 2011-03-05 23:25 | ・講座/対話/研究会
近江八幡のボーダレス・アートミュージアムNO-MAでの小暮さんとのトーク
近江八幡のボーダレス・
アートミュージアムNO-MA
の活動はたまに情報の中では耳にしていたが、足を運ぶのははじめて。

a0010575_22153657.jpg小暮さんとのトークセッションも実ははじめてだったのだけれど、なぜだかとてもリラックスして、家族や旧友達と久しぶりに話すような雰囲気でのディスカッション。

特に何を語ろうと決めていたわけでもなく、プロジェクターも用意してもらい、画像も必要に応じていつでも出せる状態にしながらのトークセッションだったが、実はほとんど画像を使うこともなく、ただ小暮さんとの話のテンポを楽しんだ。


a0010575_22161411.jpg青年海外協力隊の同期のランドスケープデザイナーと出会ったり、昔僕らが行っていた演劇を思い出すようなテンションのパフォーマーに出会ったり、なんだかとてもいろいろな面でシンクロしているのが興味深かった。

トークの後で、近江八幡に新しい人格を発生させるプロジェクトの話が飛び出したりしたが、いやー、やりたいなー。そういう場があれば、ぜひ。


a0010575_22163698.jpg瀬戸内の豊島とリンクして…あるいはほかの地域とリンクを作り出す「藤島八十郎系列」の面白い活動のネットワークを作るイメージが見えてくるのだけど…。意外なところで「近藤八十郎」の登場とか・・・?

そういえば藤島八十郎にほとんど毎日手紙を出し続けてくれたハルハルさんも滋賀在住だったよね。

・・・ちなみに僕が話た豊醸化は造語ですが…お酒が醸し出される醸すという字を個人的には好んでいます。豊穣でも豊饒でももちろんいいのですが、豊醸の方がよだれが出そう…
by fuji-studio | 2011-02-12 23:48 | ・講座/対話/研究会
大阪。光のルネサンスが始まりました。そこに青森から…
大阪・中之島での光のルネサンスというフェスティバルがはじまりました。

a0010575_9492228.jpg初日の昼間はあいにく大雨。そんな中、なんと…青森からねぶたの廃材を追っかけて…NHKの青森放送局の記者とカメラマンとアシスタントが大阪まで取材にやってくる。

実はこの記者、ねぶたが終了たあと、その廃材を解体する現場から取材に来ていて、僕がずっとその解体分別作業をしているときも、青森国際芸術センターに何度も足を運びつつ、さらに解体作業を手伝いつつ…


a0010575_956586.jpg一般参加者がつくって持って帰る工作品に物足りなさを感じていたのか…その廃材の行く末を気にして…、大阪まで廃材を運び出す時にもカメラマンを連れて取材に来てくれてトラックを送り出すシーンを撮り…そしてついに上司を説得して大阪までやってきた。

大阪の人にとっては青森まで新幹線が開通したことにしても、青森ねぶたの廃材で白龍がつくられていることについてもそれほど関心はないのだろうが、やっぱり青森の人にとってはとても大切なねぶた。


a0010575_9503570.jpgその廃材からどのような活動が連鎖するのかについて相当関心は高いだろうと…わざわざ追っかけてくれた。

しかも僕らが廃材を大阪に運びだした後、「天神・菅原道真」を制作したねぶた師に会いに行き話を聞いたのだとか。ipadにこの素材となっている青森ねぶたの「天神 菅原道真」の動画まで入れて大阪まで持ってきて道行く観客に見せながらの突撃インタビューなどもしたり…本当にお疲れ様でした。

さて、次は新博多駅です。今回大阪では大型青森ねぶた一台分の廃材のうち、すべての木材
を使って制作しましたが、博多駅では残りの素材…はりがねと和紙とねじ…のすべてを使って制作する予定です。

どうなることやら…

光のルネサンスは今月25日まで。

そうそう。会場では白龍の脱皮が日々進行しています。
by fuji-studio | 2010-12-11 23:34 | ◎大阪・中之島での水都大阪
天神橋の下の白龍登場!
前回東大阪の石切の明治大理石工場で制作していた青森ねぶた「天神 菅原道真」の廃材の龍。

a0010575_052619.jpg3日前に明治大理石が大阪中之島の天神橋の下に搬入し、その現場での設営作業が始まる。

なんとここは去年の夏、ほぼ2か月間毎日通った「かえるシステム」の現場。 まさにここに「かえる工房」があり、ドラゴンヘッドのペットボトルのボートが設置され、トイザウルスを産み出した現場でもある。


a0010575_0533265.jpg台風の到来を経て閉幕した水都大阪2009から15か月…。

かえるシステムはズレながらもしっかりと連鎖して、青森ねぶたに僕なりの関わり方をして、その廃材で「天神 菅原道真」を大阪の「天神橋」の下に出現させることができた。

昨日より明治大理石の丸玉石を貼り付ける作業をおこなう。


a0010575_054668.jpg木材の強度と玉石の重さと、全体的な見栄えのバランス…

今回の作業をツイッターでなんとなく呟いてみたら、京都からライターの仕事をしている阿部君と…なんと。高松から強力な助っ人Wさんが登場!

おかげで予定よりも順調に作業が進行しました。ありがとうございました。


a0010575_0582422.jpg作業をしながらポツポツと話す時間はとてもいい時間で、その中で「作品の仕上がりはどうやって決めるのか?」という鋭い質問が。

作品を仕上げることが苦手な僕としてはとてもするどいところを突かれた感じ。

いつも時間に追われて制作し、時間に追われて設営し、常に時間切れであきらた瞬間が結果的な終わり…と説明しつつ、実はあまり考えたことがなかった。


a0010575_0585265.jpg何かイメージが立ち上がる瞬間に感情的な盛り上がりがあるのは確かだし、その立ち上がりつつある「やせ犬が猛然と走り出す状態」を作り出すことが僕にとっての究極の作業だとすれば、その作業から解放される瞬間…かなりじわーっとした瞬間が確かに存在して、その時間はえもいえぬ放心状態にある…のも事実。


a0010575_164984.jpg自分自身で認識したことはなかったが、ちょうど前日3331で現在展示されている日比野さんの展覧会の中のフランスのホテルでの作品についているテキストを読んで、やたらと共感していた自分を思い出し…

イメージが立ち上がってくるピークがあるのと同時に、それから解放される瞬間に、実はえもいえぬ解放感…どちらかというと溶けてゆく感じ…の状態にある自分に思い当たった。


a0010575_0572641.jpg同時にそれは醒めてゆくかんじだったり、切れてゆくかんじだったり、がんがん盛り上がりつつある状態から解放される感覚…

「もういいか。このへんで許しておこう」というかんじ

やりだせばきりがなく、やればやるほどダメになってゆく現実も知っているので、実はその離れ際がとても大切だとは知っていながらも、その離れ際の感覚の大切さを自覚したことがなかった。

・・・

とにかく、中之島の白龍は…手から離れました。

12月11日の夜から25日の夜まで大阪の中之島の天神橋の下に展示される予定です。

しかし、ここまでカエルシステム引っ張ってくるとは…
by fuji-studio | 2010-12-08 18:04 | ◎大阪・中之島での水都大阪
大分の日田・中津江村でのNakatsue Music Campの下見
大分の中津江村にある中津江村民ホール。そこでこの数年、いろいろなミュージシャンやアーティストが集まって…とくに自然体でのミュージックキャンプが展開されているとのこと。

a0010575_1219485.jpgそれを起動しているピアニストの中村真さんとは数年前に富山の氷見で行われているヒミングで初めて出会った。

数か月前にメールをもらい、北本で久しぶりに再会し、大分の中津江村で音楽関係者が主体で動いているアーツなキャンプに誘われて様子を見に行ってみる。


a0010575_1221114.jpgこの数年、夏に中村真が信頼している音楽家が集まり、そこで合宿を行い、それぞれが練習したり、セッションしたり、ワークショップを開催したり…なのだとか。


a0010575_12213812.jpg今年の夏の合宿にはダンスの山田うんさんが参加して、ダンスとのセッションも行ったのだとか。

で、以前から美術家としての僕の態度に興味を持っていただいていたとかでのお誘い。

   
a0010575_12222385.jpg冬のキャンプは夏のよりもさらにゆるーいキャンプだとかで、特にコンサートだとかワークショップだとかのプログラムが組まれているわけでもなく、参加したい人が自主的に全国各地から集まり、ゆるやかに練習したり…合宿していてとても自然体。


a0010575_12225952.jpg音楽の流通と美術の流通ではまったく事情が違うし、流通される以前のイメージの立ち上げ方にも随分と違いがあるのだと思う。

僕はその世界を知らないだけに、なんとなくこの繋がりには魅力を感じる。


a0010575_12232425.jpgしかも、この中津江村村民ホールという存在が何とも言えず…中村真さんがその建物の可能性に魅了されるのもよくわかる。


a0010575_12235537.jpg地元の木材がふんだんに使われて建設された木造構造のホール。

一見無駄な空間がたくさんあり「何かができそうなところ…」な雰囲気。

客席が畳だったりして、すべてがベッドに見える。


a0010575_12243186.jpgしかも、このホールの中で実際に寝泊まりできて、エントランスでは料理もできるのだとか。

今回は1週間弱の緩やかな合宿だったようだが、来年の夏はもっとがっつり地域との接点をつくりながら面白く…ゆるやかで…しかし確かな活動を作りたいという強いベクトルを持っている様子。


a0010575_1225239.jpg僕の暮らす福岡県糸島市からだと車で約3時間のロケーション。

近くには小学校校舎を改装して利用している木工の工房があり、相当良質な仕事をしている。

…とにかく、来年の夏の後半はこれにはまりそうです。2011年8月20日から29日まで。
by fuji-studio | 2010-12-03 23:01 | ・単純記録/Diary
此花、じわーっとした連鎖は確実に拡がっているようです。
此花の梅香、四貫島周辺でいろいろなアーティストやデザイナーが暮らせるような物件を紹介し、そこで暮らしながら、いろいろな活動が連鎖してゆけるような環境をつくってゆく・・・というイメージの此花アーツファーム構想。

その実践に向けて毎年行われているオープンスタジオ形式のイベントが「見っけ!このはな」

a0010575_21303895.jpg此花区にかかわり始めたのは3年前、このはなかえるクラブというかえっこを使ったイベントで此花区の地域づくり活動に参加したのがきっかけだった。


a0010575_21311718.jpgその関係から政岡土地建物という地元の不動産管理をしている会社に出会い…いろいろあって…そこの持っている木造家屋を利用することになり…そこで考え始めた「此花アーツファーム」構想。


a0010575_2132116.jpgその流れは僕のこのサイトの流れを見て行ってもらってもわかると思うが、僕の動きはほんの一部でしかなく、じわじわーっと多層な動きが自然発生しつつある。

2年前にiopが仕掛けたイベントでは、実は桜島アートプロジェクトで活動して、リンクした作家が桜島の延長で動き、スターターの役目を果たした。


a0010575_21335963.jpgその関係が別府混浴温泉世界でのわくわく混浴アパートメントに連鎖し、現在、京都とか柏で行われているわくわくの流れへと展開したことは此花で現在活動している人たちはあまり知らないと思う。 


a0010575_21343999.jpgでもそれはそれでいい。
いろいろな活動は捉えがたい複雑な形で少しずつズレながら連鎖して新しい関係を作り出す。

それがこの此花で確実に動き始めているような気がして興味深い。


a0010575_21351529.jpg2年前、そして去年の活動と今年の活動との明らかな違いは、この地域で実際に暮らしながら、あるいは制作の現場としながら自主的に活動している表現者がそれぞれの活動の現場を公開しているという点。 


a0010575_2136920.jpg去年までは僕が借りていた此花メヂアも建築家の大川君を中心に借りてもらうようにシフトチェンジし、彼が若い作家の吸引力となり、多くの作家が興味深い活動を模索し始めている。


a0010575_2137062.jpg四貫島商店街の中にもキスヒサタカが神戸から拠点を四貫島に移し、森巣ラボという名称で活動をはじめ、梅原さんとかが宮本マンションで活動しはじめたり、黒目画廊という不思議な活動ユニットが動き出したりフルヤさんが引っ越してきてオルタナティブスペースをつくったり… 


a0010575_21373544.jpgなんといっても奇跡的に立ち上がった梅香堂というもっとも現代美術に鋭角なギャラリーが此花に登場して一年が経過したり


a0010575_21425185.jpg 本当にじわっとした関係が少しずつ拡がりつつ、そしてそこがちゃんと定着している雰囲気が見える。

それにしても、あのキスヒサタカとオオカワアキラが一緒に活動しているこの…


a0010575_21453126.jpg土木系イメクラ。

本当にくだらなくて情けないほど…感動的にダメでいい。

なかなかやるなとは思っていたが、ここまでダメなことをこんなにゆるくやるとは… 


a0010575_2146723.jpgせっかく真面目に此花アーツファームを語ろうと思っていたのに、それをブッ飛ばすほどのくだらない活動。

しかし、これができるフィールドってなかなかない。 


a0010575_2149726.jpgそういえば、数日前、瀬戸内国際芸術祭の僕らの活動について北川さんにおこられた内容を思い出した。

「思いつきでやられても困る」とのこと。

それは本当にそうだろうと思う。その件についても僕としてはいろいろと反省する点も多かった。


a0010575_2218942.jpg確かに瀬戸内国際芸術祭ではこんな思いつきの活動は絶対に起動しない。

だからこそ、それを起動させる此花の力はすごいものだと思う。


a0010575_22294798.jpgありえないものを存在させることがアートの力なのだとすると、そんなアートであれば悪くないのかもしれない。

何よりもいいのは彼らの上に「アート」という大きなオモシがない。


a0010575_22304956.jpg 発表の場はもっといろいろなシステムがあっていいと思っているが、このようないろいろな活動を実験し、いろいろな意見に晒さらされ、いろいろな興味がぶつかり合う現場が育ってゆくような地域があればいい。 


a0010575_2233472.jpgアーティストは地域の問題とか関係なく、勝手にふるまい、自分の違和感に向かいあい、なりふり構わず表現すればいい。しかし、一方で建築家や都市計画や地域づくりを行っている専門家や学生がかかわっている現場であるがゆえに、そのような視点の活動がもっとリンクして深めてゆけばいいと思っている。

北本でも模索しているが、あたらしい賃貸借契約のあり方とか、建築家とアーティストの関係とか、まちづくりとデザイナーとの関係とか、編集者とまちの活動の関係とか…

もっとリサーチと実験を積極的に行える仕組みを模索しなければならないと思うのだが、そこで動こうという視点は不足しがち。

しかり、そこが先行している現場よりも、はるかにおバカなアーティストがありえない活動を立ち上げることが現場のほうが魅力的であることは確かだと思うが・・・。



by fuji-studio | 2010-10-31 23:35 | ◎大阪・此花アーツファーム
瀬戸内国際芸術祭の最終日記念、豊島タワーの展望記念スタンプできました。
いよいよ瀬戸内国際芸術祭も最終日。

a0010575_10332951.jpgその最終日の記念…というわけではないが、ずっと前から設置したいなーと思っていた「豊島タワー展望記念スタンプ」がようやく完成し、タワーの中の展望室の一角においてみた。

スタンプの作者は東京の美大に通う一年生のおおのさん。

以前から八十郎スタンプや宇野澤スタンプやらといろいろ作ってくれていた。


a0010575_1034251.jpg僕の中では記念スタンプを業者に発注しようという発想しかなかったが、おおのさんが彫れるかもしれないと思い、無理難題をお願いする。

いつものなじみの廣田商店でいちばん大きめの消しゴムを入手し、彫ってもらうことに。

タワーのイメージの絵を入れようかとか豊島タワーから見える風景を彫ってみようかとかの無理難題をふむふむと受け入れて筆箱の中からカッター一本を取り出してこつこつと彫ってくれた。


a0010575_1035144.jpgそこにいつもの地元の小学生が遊びに来て、スタンプの持ち手にするための木の破片を探してきてもらい、僕がそれっぽく、荒っぽく削り出す。

スタンプ台もいるだろうと廣田商店に尋ねてみると、新品はないけど古いのならたくさんあるから提供するとのこと。

ということで、こえびのおおのさんと廣田商店と近所の小学生と僕との共同作業で出来上がった豊島タワーの記念スタンプ。

「豊島タワー入り口」という看板もちゃんと制作しようと、下書きをしたところで最終日になってしまった。

今後八十郎の家がどうなるかはまだまだ未定ですが、たぶん、豊島タワーはいつでも展望できるようにしたいですねー。

瀬戸内国際芸術祭は終わりますが、豊島での藤島八十郎の活動はこれからじわじわーっと始めてゆきます。

ということで、どうぞよろしくお願いします。
by fuji-studio | 2010-10-31 10:17 | ◎瀬戸内国際芸術祭・藤島八十郎