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前川國男の作品「弘前こぎん研究所」を訪ねる
a0010575_7244270.jpga0010575_7244279.jpg先日に続き、再び十和田市から弘前市を目指す。

先日は八甲田を越えて黒石経由で弘前に入ったが、今日は濃霧注意報とかで、三沢空港の飛行機が全便欠航しているぐらい・・・

山越えを断念し、みちのく有料道路経由の青森から高速道路で弘前に向かうことにする。

濃霧をさけたはずが・・・みちのく道路もやはり濃霧。霧の中ゆっくり走りながら青森をめざし、峠のトンネルを抜けた瞬間…
ウソみたいに濃霧はなくなり、おだやかな晴天…
a0010575_724442.jpga0010575_7245166.jpga0010575_7245297.jpga0010575_7245398.jpga0010575_7245449.jpg青森と南部はいろいろと文化が違うということは話に聞いているが、まず天候が違う。地形が違う。環境が違う。言葉が違う。

とにかく今日の天気だが、同じ日とは思えないぐらい変化が大きい。

津軽地域はかなり古くから農耕文化があったのでとても裕福だったとの話もよく聞くが、逆に南部地域はコメが育たない地域だったのでとても貧しかったという話しか聞かない。

八戸とかはまた漁業があったので、それなりに産業があったのだろうが、十和田のあたりは本当に貧しかった…という話。

しかし、もちろん馬も育ったし、ほかの作物も育ったのだと思う。しかし、貨幣経済が流通する以前はお米がほとんど貨幣に代わる豊かさの指標をあらわすツールだったのだと思う。

とにかく弘前は田んぼに囲まれた城下町ということで、十和田とは全く違ういろいろな文化が育った地域だという話は聞いていた。

その中で特に江戸時代中期の100年ほどの間に急成長したのが津軽こぎん刺しという技法だったのだと思う。

弘前藩が手工芸を産業にしようと仕掛けたという話も聞こえる。

その環境をみても南部地域のなんぶ菱ざしとは様子が全く違う。

津軽のこぎん刺しが紹介されたの古い映像を持っているというので津軽こぎん研究所を訪ねてみる。

この研究所、建築物がとても渋い。

なんと前川國男のデビュー作の建築物なのだとか。

知らなかった。

福岡市美術館や、山梨県立美術館など個人的に展覧会でお世話になった美術館をはじめ、僕が美術に関わり始めた当時の日本の美術館様式に大きな影響を与えた建築家なのだと思う。

その最初の作品が今でも美しく存在している。

弘前には様々な時代の建造物が襞となって存在していてうらやましい。
a0010575_7245527.jpga0010575_7245621.jpg研究所で古い映像をみせてもらい、所長の成田さんの話を聞いたのち、研究所の2階にある前川國男の弘前での仕事を紹介する展示室をみせてもらう。

弘前には前川國男の作品がたくさんあるのだそうだ。
a0010575_7245758.jpga0010575_7245872.jpgそののち弘前のまちをほんの少しだけ歩いてみる。

わずかな時間だったが、それでも興味深いところにたくさん出会う。

いろいろな面白いツアーとかやってるんだろうなぁ。

うらやましい。

まちの一角に市場のある路地があり、そこに引き込まれ奥まで行くとねぷたの福助が・・・

おばあちゃんの笑顔にあたり、ついついイカのテンプラとか紅ショウガ入りのもち米のお稲荷さんとか夕食の買い物をしてしまう。

こんなところがある近くに住めるってとても贅沢だよなぁ…と考えてみると…

僕が暮らしていた鹿児島の家のすぐ裏にも、同じような市場があった。

さらに徒歩15分圏内に同じような薄暗い市場が5か所ぐらいはあった気がする。


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記憶がよみがえってきた。

ほとんどなくなってしまった…ということなんだな。

しかしよく活きているなぁ。

うらやましい。




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by fuji-studio | 2014-06-10 07:23
八戸の港の蔵から天羽さんのお宅へ
a0010575_197787.jpga0010575_197831.jpg八戸で南部菱ざしを行っている天羽やよいさんのところを訪ねるために八戸へ。

ついでに秋の十和田奥入瀬でのパフォーマーとのコラボレーション企画のために最近フリーランスになった今川さんにお会いしようと声をかけてみる。

今川さんは最近八戸酒造のこの蔵での企画やこの蔵の周辺の町とアートな関係の仕事をしているということで、その現場を見せてもらうことに。

250年近い歴史のある酒造元だけに、建築物といい、調度品といい、なんとも素晴らしい。

八戸市には、まちづくり文化推進室があり、そこに芸術環境創造専門員という専門職の人がまちづくりに文化政策を活かしてゆこうと、そのしくみが定着しつつあるが、それ以上に、このように民間レベルでの文化事業に力を入れ、とにかく面白い質の高いまちにしようとする力強い人がいてとてもたのもしい。

八戸と十和田をしっかりつなぐことでこのエリアの魅力は数十倍に広がると感じている。
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by fuji-studio | 2014-06-08 19:04 | ■青森&十和田での活動
弘前でこぎん刺しの佐藤陽子さんのところを訪ねる。

a0010575_10072880.jpg十和田に来て3年目だというのにまだまだ青森県内を巡れていない。

青森で活動するさまざまな人に出会えていない。

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今年の秋に企画している田中忠三郎の展覧会のために八甲田を越えて弘前に向かう。

a0010575_10083391.jpg八甲田はまだ雪がつもったまま。空気が澄んで美しい。心が洗われる。

青森の弘前を中心にかつて女性が作っていたこぎん刺し。

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a0010575_10101415.jpg100年以前も前につくられたこぎん刺しや現在つくられているものなども含め見せていただき溜息。

a0010575_10551188.jpg針と糸というとても単純な道具によってつくられる青森の女性の精緻な時間。

あるいはじぶんの居場所、空間。そして刺すという行為を重ねることでしか入れない異次元の世界。

a0010575_10555270.jpg現実のさまざまな厳しい状況を乗り越えるためにあみだされたある種のテクノロジーといっていいのかもしれない。




by fuji-studio | 2014-06-05 20:07 | ■青森&十和田での活動