<   2011年 07月 ( 7 )   > この月の画像一覧
前橋でのアートスクール開講しました。
群馬県前橋でのアートスクールで3日間の集中講座を行う。前橋の美術館準備室が企画するプレイベント。

a0010575_931679.jpg前橋市の中心市街地の元デパートの建物をリノベーションしてつくる美術館ということで…個人的にはとても興味深い現場。


a0010575_954647.jpg新しく作られようとしている美術館というシクミが、疎遠化しつつある中心市街地にどのような新しい関係を作り出し、地域住民に深い縁と期待を作り出すことができるのか…という実験。


a0010575_96496.jpg日本の人口が減少に転じ、経済成長が期待できなくなってきているこれからの時代に、過去の遺産ともいうべき中心市街地に残された大型商業施設という器に何ができるか!…つまり…どれほどの活動を誘発するシステムをインストールできるか!…ということ。 


a0010575_91334.jpgそれは施設の跡地利用としての問題であるが、施設内の問題としてあるのではなく、その街の中心…心臓のようなところに今の時代の、あるいはこれからの時代のどのような血流を作り出せるかの問題であると捉えている。


a0010575_962452.jpg少なくとも前橋やその周辺の住民にとって期待という魅力を作り出す為にも、これからできつつあるものがあらゆる周辺の環境に対して開かれるべきだとも思っているし、魅力を放つ可能性のある人、場、シクミ、素材と多く関係を持つといい。


a0010575_965741.jpgそことどのように繋がるか・・・そのひとつの手法として今回のアートスクール。


a0010575_973264.jpg実はアートスクールはアートを教えるところではなく、これからの魅力ある活動に興味と関心を抱いている様々な存在と連結するためのシクミなのかもしれない。


a0010575_97553.jpgそのように考えると全国各地の芸術系、あるいは研究系の大学はかなり可能性がある。

現実はそうではない空気の漂うところも多いんだろうな…。


a0010575_981772.jpgとにかくこれから前橋での活動には欠かせない興味深い大切な人達と出会い、みんなで興味深い場所を巡り、興味深いシクミや場所や素材や手法についてのアイデアを話し合う。


a0010575_984081.jpg前橋の中心市街地にはいじりどころがたくさんあり、とても刺激的だった。

参加者と話をしているといろいろな活動のイメージが広がってくる。


a0010575_98588.jpg僕とほぼ同年代の肌年齢を持つ建造物や看板がそのまま放置されていて、心苦しくもあり、よく生き残ったものだと褒めたたえたくもなる。

はっきり言って、いじりたいところだらけ。


a0010575_992923.jpg秋にもう一度後半のアートスクールの集中講座を行いなんらかの実験を街に対してアプローチし、そこからの連鎖をもくろむ。


a0010575_99532.jpgそして、僕自身の活動のイメージを抽出するプロセスでもある。


a0010575_910137.jpg10年前の金沢21世紀美術館のプレオープンの時はシクミを作ることだけに興味があり、形をつくることをしようとしなかった。


a0010575_9103796.jpgしかし、その後、シクミの両輪としての拠点づくりの実践を繰り返し、あるいは工房などのデモンストレーション等の経験を経て、もっと次の段階の形を求めている自分がいる。

a0010575_9105643.jpg美術というフレームに警戒する思春期は随分昔に越えてしまったからこそ、形にこだわれるようになったのかもしれないなぁ。

とにかく前橋の現場…美術館との仕事として…いい仕事がしたい。
by fuji-studio | 2011-07-23 09:17 | ・講座/対話/研究会
前橋でのナカダイとの出会い。
前橋の美術館準備室との対話がきっかけとなって、ナカダイと出会ってしまう。

a0010575_8543197.jpg先日前橋に来た時になんらかの地域素材を探してほしいとお願いしたところ、ナカダイという企業が画期的な活動をしていると聞いてサイトで調べるうちにかなり興味を持った。

ナカダイは前橋に拠点を持つ廃棄物の中間処理業者


a0010575_8551845.jpgナカダイプロジェクトということを始めている。素晴らしい。

そして、いよいよその分別と処理の現場…工場を見学させてもらった。

おそらく僕の属性として…素材好きなのと加工技術好き。…そして分別フェチ。

素材を集めて、分別し、加工して処理しつつ…

通常の処理業者ならそこまでだろうが、その間に新しいルートを作ろうとしている。

しかもそのすべてを、許認可を受けて資格を持ち、企業としてやっているところがすごい。しかもそのような廃棄物から発生する素材に対しての社員の意識をしっかり高めようとしている。

素人の僕とは全く違うなぁ。
いろいろ学ぶところが多すぎる。

・・・・どこまで紹介していいのだろう・・・?
by fuji-studio | 2011-07-22 23:21 | ■群馬での活動
雑司が谷の街歩きと法明寺で住職の話
東京都豊島区の雑司が谷。 その周辺での活動をはじめるにあたって、とりあえず雑司が谷の中心にある法明寺を訪ね、ご住職の話を伺う。

a0010575_14292329.jpg東京のど真ん中で、山の手線の内側にありながら、全く別の空気の流れる雑司が谷について知るには、まずはこのお寺から…とのことで、アポイントをとって話を伺う。

a0010575_14302096.jpgそれにしても、この地域は昔ながらの路地が残っていて、緑が豊かで、漂う空気が違う。

確かに…雑司が谷霊園も相当な規模で広がっていて、眠っている人の数も相当多いからなぁ。

a0010575_14304160.jpgこの地域の成り立ちのキーとなるのは毎年10月半ばに開催される御会式(おえしき)によるものなのだとか。

僕にとって御会式って聞きなれない言葉だったが、実は各宗派をはじめた創始者、開祖の命日の法要の祭り。


a0010575_1431886.jpg日蓮宗の開祖の日蓮さんの命日が10月13日とかで、それにあわせて各地で御会式とよばれる法要の祭りがおこなわれ、その流れでかなり大きな御会式の万灯行列が10月の18日、池袋の駅周辺からここ雑司が谷のあたりまで行われるのだとか。

a0010575_14312562.jpg戦後途絶えてしまった御会式の為の講(団体のようなもの?)が雑司が谷では自主的につくられていったとかで、そのような宗教的祭祀が地域の中に浸透し、地域の人のつながりをつくるインフラとして確立されて浸透しているあたりが、ほかの地域とはまったく違う空気感を醸し出している要因であるとのお話。

a0010575_14323676.jpgそのあたりの講のシクミにも興味を持ったが、個人的にはこの万灯のまとい(纏)がヒットした。

a0010575_143263.jpg山車でもなく、飾りでもなく、灯篭を持って歩くこの万灯の纏の飾りが何とも言えず・・・ついつい、家に大量に蓄積されつつある素材…ぬいぐるみ素材やプラスチック破片の素材類での飾りができないものかと考えてしまった。

a0010575_14331250.jpgさて、ところで、この地域は歩いていると相当な緑が個性的に溢れていて興味深いが、区画整理によって目立つフェンスで囲まれた空き地も多いことに気づく。 

a0010575_14334632.jpg地域の風景は大きな計画によって変化してゆくが、結局はそこで暮らす人の生活の振る舞い方が具体的な風景を醸し出す。

a0010575_14341194.jpgそのあたりの人の営みに注目したような地域の魅力をちゃんと表現してゆけないものか。

a0010575_14343553.jpgこの地域を読み込みつつ、この地域の面白さや魅力を滲み出すようなしくみと生活浸透型の活動のスナップ。

そのようなアートステーションなのかな…と思っているところに…偶然、最近友人がセンター長になった柏の葉のデザインセンターのパンフレットを手にしてしまう。

a0010575_14495543.jpgアーバンデザインセンターUDC…か。
運営者の中に知り合いの名前を数名見つけ、不思議な縁を感じるうちに…ついつい、雑司が谷の頭文字、Zを並べて落書きしてしまった。

UDCZzzzz…

a0010575_1603653.jpgなるほど。官学連携…か。雑司が谷バージョンが大学と行政と企業との連携…か。ここ雑司が谷だと…日本大学の佐藤慎也さんのゼミ生とのプロジェクトでもあるし、地域には学習院大学と東京音楽大学があるし、近くには早稲田や日本女子大、法政、東大…いろいろあるな。

行政としては豊島区と東京都のプロジェクトだし…、あとは民…ここは講があるからなんだかおもしろいことになりそう。

と、いうことで、仮称…Urban Design & Art Station Zzzzz

…とか。
by fuji-studio | 2011-07-21 23:10 | ■東京での活動
アジア美術館のアジビホールでフォーラム
福岡市の将来のビジョンをつくる為のフォーラムがあり、「クリエイティブ」がテーマのセッションだとかで参加する。
a0010575_23232444.jpg美術システムの人ではなくコマーシャルとかメディア系のアートディレクターとかプロデューサーとかで、普段あまり仕事をしない人とのセッションだったので思いのほか刺激的で面白かった。

実は福岡の広告系のクリエイターがその業界で優秀だということは知らなかった。…というか接点がない。街であまり遊ばないし、テレビのアンテナが家にはないし、そもそも福岡に滞在している時間がない。


a0010575_23241162.jpg福岡にいてもインターネットラジオでどこかの地域のFM聞いているかR&Bとかジャズとか聞いているだけだし…福岡のメディアとの接点がない。

ライブにも行かないし演劇やコンサートを観にゆくわけでもないし、まちで飲むこともなくなった。

福岡出身の伊藤総研さんの活動も魅力的だったし、電通九州の伊藤さんの仕事も面白かった。で、福岡を拠点に活動する江口カンさんの仕事には相当魅かれた。

なるほど、広告というフォーマットだからできる仕事なのかもしれないが、それにしても感性をくすぐる。

久しぶりに福岡で活動している広告系の人に出会ったなぁ。

もっと福岡で仕事がしたいなぁ。

でも当分仕事なさそうだなぁ。
by fuji-studio | 2011-07-16 23:04 | ■福岡での活動
イイテラス4階のイイスペイス・ロビイできました。
2階のロビイ跡の部屋の整備、思った以上に時間がかかった。

数年前まで借りていたパスタ屋さんが改築し汚くしていた壁の塗装や床のカーペットをはがした後のボンドの除去に手間取ってしまい、完全に2日以上予定外の作業。

a0010575_22535879.jpgとにかく荷物を運びだした2階の部屋をつぎの工事が入れる状態まで整備して、引っ越し先のイイテラス4階の新しいイイスペイス・ロビイへの飾り付け。

鹿児島大学の学生が本と本棚や机や椅子を運び込んでくれていたので、どうにか一応形になりました。


a0010575_22543947.jpg日常はロビイとしてオープンし、ミーティングや教室として貸し出しする部屋になります。どうぞご利用ください。こちらのほうが明るくて手ごろな大きさです。

…僕も何かに使いたいな。何か鹿児島でプロジェクトはじめたいな…と思いつつも…

なかなか動き出せない。それはそうだ。マネジメントが不在だから。


a0010575_2255244.jpg空間はあってもシステムを動かし、マネジメントできる人がいなければ結局動かない。

かろうじて貸し部屋や貸会場としての機能は動いていて、利用頻度は上がっているが…ここからさらに活かしてゆくにはマネジメントが必要。


a0010575_2256158.jpgそれって、どの街のどの空間も同じことで、結局マネジメントする人が不在ということ。

福岡の自宅にせよ、スタジオにせよ、マネジメントする人が関わるかどうかで活きるかどうかがかわる。

しかし、マネジメントという仕事はあまりにも多様なのでとらえがたい。

とにかくどのような方向性でもいいので「活かす」「つかう」ということを発動させ、持続させなければならない。

だれか鹿児島や福岡で一緒に活動つくる人いませんかね。

空間ばかりはたくさんあるのですが…

あるいは…この空間借りる人がいれば…家賃は月に19万程度…

一時利用は一日9000円程度。午後だと4000円とか。

ああ、時間と値段の入った利用案内の印刷物を作らなければ…
by fuji-studio | 2011-07-15 22:31 | ○イイスペイス@イイテラス
鹿児島イイテラスの2階のロビイを4階に引っ越し。
この3日間、鹿児島のイイテラスに去年の春に制作したロビイ(一般的にはロビー)。

a0010575_983768.jpgホテルにロビイがあるように、雑居ビルにもロビイがあってもいいのではないかと考え…実は単純に桜島に置きっぱなしになっていた管巻三十郎文庫を移動しなければならなくなったので一時的な置き場として都合上ロビイを作った。


a0010575_994510.jpgだれも借り手がない空き部屋をそのままではもったいないという気持ちもあったのでロビイとして公開する実験を行ったが、ようやく借りてくれるお客さんが見つかった。よかった。


a0010575_9101956.jpgそのロビイが移動するということは…つまり…一万冊近い本を移動しなけばならないということ。

さすがに一人では無理だし、根本君を通して鹿児島大学の建築学科の学生の手伝いをお願いする。
a0010575_911423.jpg

おかげで無事、イイテラス4階に管巻三十郎文庫が移動する。

しかし、桜島の廃墟となったホテルの中にあった宴会用のテーブルの本棚、3回目の引っ越しでさすがに重量にきしみ、悲鳴を上げているよう。ああ、足の下に板を敷きこめばよかった。崩れたらそうしよう。


a0010575_9115918.jpg桜島からもう4年か。あの頃のアーティストや関係者、皆成長したな。

そういば、この連鎖から藤島八十郎は誕生したんだな。

さてこちら4階の空き部屋、2階よりはるかに眺めがよくて気持ちのいい空間。

こちらも教室や会議などで使えるように一般利用ができるようにします。

普段はロビイ、休憩所です。しかしなんでここ借りてくれないのかな?
こんなにいい空間なのに。
by fuji-studio | 2011-07-13 23:12 | ○イイスペイス@イイテラス
旭硝子のAGCスタジオでガラスについてのディスカッション
ガラスメーカーの大手、旭硝子のAGC。そこが去年京橋にガラスのショールームとプロジェクトギャラリーを作り、いろいろな試みを行っている。
a0010575_9465293.jpg企業がこのように地域との、あるいは市民との縁側のような接点をつくることは大いに大賛成。

しかも10年も更新されないような決まりきった展示空間ではなく、常に時代の感性に対応して動こうとしている態度を見せていることそのものが重要だと思う。

しかし、多くの企業の展示会場や博物館、ショールームは多額の予算をかけて作りこんでいるがゆえに10年たつと10年前の古臭い技術をさらしてしまうような作り方をしてしまって、更新できずに情けない姿をさらしてしまっていることも多々ある。

自社の商品の開発の速度に対応した更新性と何かを作りだそうとし、動いている態度を醸し出すことが重要なのだと思う。

そういう意味ではさっそくガラスと震災、あるいは防災について考えるディスカッションを行っているAGCは期待できる。

話の内容は紆余曲折、なかなか深層にたどり着けない感じはあったが、個人的に興味を持ったのは僕の大好きなコレールという食器が旭硝子の関連の会社の商品だったこと。それとガラスというのが腐らない…専門的にはわからないが、相当強い変化しにくい組成でできているということ。

いつもそうであるが、このようなディスカッションを行ったあと、しばらくは、話が終わってからいろいろなイメージや妄想が湧き出てくる。

耐性が強いということはもしかしたら土や植物に対しての腐食の耐性も強いのではないかということに気づいた。

そこで妄想したのは透明で薄型のプランターのような機能が組み込まれたガラス板。

スリット状の半ペアガラスのようなストライプの薄型プランター型板ガラス。水栽培に向いているとか。

オフィスの外側で緑化するという発想ではなく、オフィスビルの内側のガラス面で植物を育てるという発想はどうだろうか?

朝夕、社員は窓ガラスの畑に水をやるところから仕事が始まる。・・・とか。
このイメージで高層ビルの緑化と省エネ問題に相当寄与する?

それとも、もうこのような商品はあった?
by fuji-studio | 2011-07-09 23:24 | ・講座/対話/研究会