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雑草と改装と狩野哲郎
a0010575_22564277.jpg去年の4月の福岡の地震で崩れかけた我が家の一部

納屋の一部が雨漏りがしていて、天井や畳など、腐っているところがあるからということで、家賃3万5千円で借りて暮らすことになった築100年は越える農家。


a0010575_232185.jpgその後幾度かの台風でかなり屋根がいじめられて、雨漏りというレベルではなく、雨が大量に流れ込んできて、きのこが生えてきたので、崩れかけた天井や屋根や壁や床の一部を剥ぎ取った状態で、さらに廃材にまみれて1年以上が過ぎていた。


a0010575_2341266.jpgもともと土壁の古い納屋の一部だが、昭和の20年代と40年代と60年代に改装した痕跡もある。

時間の隙間があればこの空間をおもしろい空間に仕上げて遊べるところにしようと考えていた。

しかし、なかなかタイミングがつかめずに、そのまま大量の廃材とともに放置されていたところ。


a0010575_238413.jpgそんなときに東京からアルティアムでの展覧会の為に東京から来てくれた、作家の狩野哲郎君が数日間家に滞在し、手伝ってくれることになった。 

彼は雑草を扱う作家。2年前に取手のアートプロジェクトで部屋の中の和室の畳に雑草を植えて注射器で丁寧に水を与えていた。

a0010575_8492223.jpg以前から雑草は気になっていて・・・というか家の庭も家も雑草だらけだが、雑草を雑草だからといって排除することに抵抗は感じていた。

「雑草とそうでない植物との違いは何だ?」

雑草はある状況とある関係においては・・・とまり人間の生活環境・・・都市や地域の清掃整備との関係において・・・雑草であるが、雑草にもすべて名称があり、人間以外の主体の視線で見ると役割があるのだと思うとなかなか排除できない。

以前行っていたplants!というミーティングテーブルで雑草の話題になり、都市空間にいろいろな種をプラントしてゆく仕事のアイデアを話し合ったことがあったが、その後狩野君の取手での仕事に出会ったので、とても共感した記憶がある。

で、雑草まみれの家の改装を狩野君と相談しながら行ってみる。

共通の価値観や空間の捉え方を仕事を通して垣間見てなかなか楽しいひととき。

僕と狩野君との関係においては雑草はすでに雑草ではなく植物であり作品でもある。

家にまとわりつく植物が家を崩壊させるとすれば、崩壊してゆく家をプログラムしながらそこで暮らすという選択もとても重要な価値観であるということを深く感じる。

雨が降り通り抜ける建築。
雨どいが家の中を走る建築。

ということで1年と半年ぶりに地震後崩れた倉庫が吹き抜けの面白い空間になりました。
2日の仕事なのでたいしたものではありませんが・・・。

完成した空間についてはまたいづれ紹介しましょ。
by fuji-studio | 2006-09-28 23:14 | ・生活周辺/LifeScape
スタジオの片付けと新作?
a0010575_99753.jpg時間に隙間があると、おもちゃとゴミで埋まってしまった作業場を片付ける日々。

最近資料整理やらスタジオの整理やらと手伝ってもらうスタッフがいるので、ぼちぼちと空間が発生してきて希望が見えてきた。

a0010575_994370.jpg去年から激増したかえっこのおもちゃの整理やペットボトルの整理までなかなか手が出せないでいたが、徐々に手が入る。

しかも思い切ってゴミをつくることにした・・・
(つまり本当にやっかいなものは捨てることにしたということ)

a0010575_910273.jpgおもちゃの中でもすでに破片となってしまったり、部品が取れたりしているものを抜き取ってゆく作業と、特に目立って邪魔になるM系のものたちを分類収集する作業・・・

a0010575_910335.jpg同じおもちゃだけが10も20も集まってくるのでそれをまとめてみることにする。
連続して並んでいる状態になるととても安心する。

a0010575_9105158.jpgで、このようなリース状のものを作り始め、さらにこれらを積み重ねてタワーを作ろうかという構想。

新作できるかもしれませんが・・・、どこでデビューさせることができるのかな・・・。
by fuji-studio | 2006-09-28 09:23 | ・スタジオ作業日誌
桜島で公開のディスカッションをやるんです。
a0010575_9512687.jpg鹿児島の桜島でなにやらはじまるようです。

先日紹介した桜島の旅館の跡地でのこれからの方向性を話し合うディスカッション。

興味のある方は是非お越しください。

掃除をすれば宿泊できるようです。

もちろん寝袋など持参!
by fuji-studio | 2006-09-26 09:52 | ■桜島での活動
Beautiul Artist 福岡は今日限りで開催中!
今展覧会開催中です。

今日だけです。

曽根裕というロサンゼルス在住の作家が9・11事件を体験し、自分のスタジオで友人達と展覧会を行ったことからはじまり、世界中を巡回する展覧会としてしかけたものです。

ほとんど観客はこないでしょうからここでちょっとだけ紹介します。

a0010575_14144375.jpg

これは曽根裕さんと西原みんさんの絵画作品。

僕の製作中の鳥の間に展示されています。


a0010575_141896.jpgとりあえず、会場の雰囲気だけでも写真で紹介しときます。

展示を行ったのは最近いろいろ手伝ってもらっている中村千恵さんと今、アルティアムで、展覧会に出品中の狩野哲郎君


a0010575_14315354.jpg今日だけ、夜の8時まで。今のところ観客はこの2人とたまたま遊びに来ている大学の後輩。


a0010575_143425.jpg適当に飲み食いしながら、ディスカッションしています。

なんて贅沢な展覧会なんだ!


a0010575_14351631.jpgで、これ、鹿児島に巡回します。


a0010575_14363264.jpg詳しくはこの前の書き込みのリンクから。



a0010575_14382399.jpg時間のある人は是非お越しください。 
by fuji-studio | 2006-09-24 14:38 | ご案内/Information
突然ですが・・・展覧会のご案内です。
突然ですが・・・1日だけの展覧会を福岡の前原のスタジオで今週末に行います。
1日だけの展覧会というか・・・7時間だけの展覧会。

曽根裕というアーティストがニューヨークの9・11の事件がきっかけではじめたアーティストのスタジオで展覧会を行うというチェーン展覧会。

数年前にロサンゼルスから山口に来て、金沢を経由して福岡の前原の僕のスタジオで眠っていた作品達です。

24日の日曜日の午後1時から夜8時まで
4時ぐらいから飲みながらぼちぼちディスカッションを行います。

個人のスタジオで行うという展覧会コンセプトの展覧会ですのでよろしければお越しください。

詳細はこちら

そうそう。この展覧会、月末から10月はじめまで鹿児島に持ってゆきます。
鹿児島の実家のスペースでもやろうかなと・・・。
by fuji-studio | 2006-09-22 19:38 | ご案内/Information
アルティアムでのトークセッション・・・
a0010575_23584544.jpgアルティアムでの公募展がはじまり、その出品作家とのディスカッションがありました。興味深い作家が集まりないなかなかいいかんじ。

それぞれの出品作家については上のリンクの展覧会案内を見てもらうとして・・・


a0010575_054633.jpg久しぶりに新鮮な感覚と手法に出会ったかんじ。
共通して小ぶりで内側な感じの作品だが、今の時代性や状況を反映しているような気もする。

しかし考えてみると僕の20代の作品ってめちゃくちゃだったな。


a0010575_082857.jpgやっぱりそれぞれの年代でそれぞれそのときにしかできない時期もあるので面白いのかもしれない。

そういう意味では今の僕には成立しない作品ばかり。

しかしそれが面白く感じる。

最近ようやく20代にむちゃくちゃやっていた僕の活動を当時の大人たちが面白がってみてくれていた感覚がわかるようになってきた。

若い感性の展覧会やってますので見てください。

上の写真はアルティアムて展示中の作品のスナップです。
by fuji-studio | 2006-09-20 23:23 | ■福岡での活動
誕生日の自分へのプレゼントにノートを買い込んでみる
a0010575_018189.jpg数年前まで長年愛用していたコクヨのノート。それを購入できなくなってから僕の迷走が続いている話は以前紹介したが、最近の状態をどうにか抜け出るために何かすごいツールはないものかと先日ITOYAあたりをうろうろしてみた。

いろいろ悩んでみたが、劇的なツールとの出会いはなかった。


a0010575_0282019.jpgで、今日は誕生日だったので自分へのプレゼントを何をしようかと買い物に出かけて見つけたのが10冊で500円のこの無印のノート。

これでどうにかなるかな・・・。まあ、しゃーないなーというかんじ。

誕生日やお正月が来るたびに今年こそは自分を変えてやろうと強く思う。

しかし、劇的な変化があるわけでもなく、知らないうちにじわじわと雑用にまみれるうちに年齢だけが重なってゆく。

このノートにしばらく付き合ってみるか・・・。
by fuji-studio | 2006-09-19 19:19 | ・思索雑感/ImageTrash
台風の目と鳥とトンボと…
a0010575_2331477.jpgさっき台風の目が上空を通り過ぎてゆきました。
子どもの頃「台風の目」という呼び名はとても神秘的で、妄想をかきたてていたような気がします。

さっきまで、うそのような無風状態の中、おびただしい虫の音が響いていました。

で、また吹きかえしのはじまり。

ところで、長年デスクトップ画面に使えるいい画像にめぐり合えずに…いろいろ試しに置いてみましたが…なかなか落ち着かず、結局昔からなじみのXP付属の月面の画像を使っていました。

ところが昨日ちょっと試しにおいてみた例の鳥と偶然飛び掛ってきたトンボの写真を色修整だけしたものの画像が珍しくフィットしています。

ということで、しばらく僕のデスクトップの画面はこの崎陽軒の鳥とトンボと曇り空の写真。

ああ・・・なんだかこんな作業とこんな報告って…無駄な時間をすごしているようで心地いい…。
by fuji-studio | 2006-09-17 22:14 | ・スタジオ作業日誌
御前浜・香櫨園浜をこれからどうする!の話し合い
a0010575_9164560.jpgこの夏に少々関わった御前浜・香櫨園浜…この地域の整備活動を面白く行うという話だったと思うが・・・結局、住民側から面白い活動を引き出そうという流れというよりはコンサルタントが綿密に用意したプログラムに住民を乗っけてゆこうという雰囲気の流れ…。

まあ実際僕のナビゲートはほとんどなかったな。

でも、結局浜に関わる住民の活動にどれほどの意味と価値を認識してゆくのかという話だと思う。


a0010575_9172038.jpg新しい活動が必要なのではなくてこれまでのそれぞれの活動をどこまで新しい形に編集できるのかということだと思うのであるが、どうも今回の一連の動きにシンクロできない。

なにか基本的なところでズレがあるんだろうな…。

砲台跡地活用 松林再生 木陰 砂浜 海 対岸 周辺海岸とのネットワーク 小学校教育への派遣 教育プログラムの開発 海のスタジオ活動・・・

いろいろ不完全燃焼だが、いったん僕の中での火を止める。またそのうちまったく違うシステム上で僕の不完全燃焼の火種が別のところで役に立つかも…。
by fuji-studio | 2006-09-16 23:17 | ■兵庫での活動
枚方の御殿山に大阪美術学校があったそうだ。
a0010575_13133716.jpg大阪の枚方にある御殿山美術センターで打ち合わせがある。
ここは以前大阪美術学校があったところだとか。
御殿山の駅からおりて小高い丘に登ったところにある。

大阪芸術大学の前身の美術学校とは別でそれ以前の1924年からここに大阪美術学校があったらしい。
僕がお世話になった京都市立芸術大学が日本で最初の美術学校だとかで1880年に創立。
その9年後の1889年に東京芸術大学の前身が創立している。


a0010575_13125718.jpg1世代33年の法則でみると京都、東京に美術大学ができてから1世代の後に大阪美術大学がある資産家の支援により成立している。

その状況をみると、この期間に作家が育ち流通し始めている状況がよくわかる。

ちなみに僕の父親は1926年生まれなのでこの美術大学ができた時代と重なる。

大阪美術学校はなくなり石碑が残ったが僕の父親はまだ健在。すでに石碑の準備はできているが・・・。

そこからほとんど3世代ほどの時代が過ぎてきて世の中の価値観は完全に変化している。
さらにもう一世代前は美術という概念すら日本にはなかったんだ。

わずか4世代の出来事。

時代の価値観を変化させるのはそれぞれの人間が生きている間に行った活動の結果であり、その変化の連鎖がそれぞれの現在をつくっている。

そうやって動き続ける時代や時間を捉えることができるようになったのは人生の峠を越えてからかな。

めまぐるしい変化の中にいるにもかかわらず、濁流の中で流されているにもかかわらず、それを自覚できないでいてもがいていたな・・・。

そうそう。とにかくこの御殿山で来年の2月3月ぐらいで展覧会とワークショップを行うという話です。
by fuji-studio | 2006-09-15 23:13 | ・様々な地域活動の実験