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ワイマールのかえっこ
a0010575_3484831.jpgワイマールの中心部のもっとも古くからあるというレストランの壁によくみるとかえっこのポスターが。なんとなくうれしい。で、かえっこが開催されました。しかしドイツ人まじめですね。子どもの心をもった大人というより大人の心を持ったまじめな子どもたちがものすごく良質なおもちゃを持って来て日本のプラスチックのがらくたをあさって帰って行きました。
a0010575_354468.jpg手伝いに来てくれた男の子達をはじめ、皆しかめっ面なので本当に楽しんでいるのかどうか不安。写真の彼らがずっとバンクをしきっていました。ずっと真面目に働いているのでもっと遊んでいいよとアドバイスしましたが、どうやら本人達は十分に遊んでいる様子。スタンプの押し方も郵便局員並みのかなりのはや押し。
a0010575_3582546.jpg参加人数は50人程度と少なかったですがドイツ人スタッフいわく「楽しかった」ですと。 楽しいのならもっとはしゃげよ。子どもたちが少ないわりには取材の大人が沢山来て、次々にインタビューだのコメントだの。向こうはかなりのドイツ語なまりの英語で厳しい顔で取材して来る。いろいろしゃべったけどちゃんと通じているのか不安。
a0010575_1438591.jpg特にごついお母さん達がごついカオしてシビアに何かクレームを付けているような場面が多々あり緊張の空気が流れる。スタッフに大丈夫なの?と聞くと、なかなかいいシステムだからもっとちゃんと広報をしてやってくれとのクレーム。なんじゃそりゃ。 
a0010575_434948.jpgところで本当に良質なおもちゃのオンパレードのかえっこでしたが、特に僕が気になったのがこのサンダーバードの基地。70年代的なおもちゃで少し薄汚れていたがこれってかなりの貴重品?できれば日本に持って帰りたがったが、オークションで見事に落札されました。残念。ところでドイツの子ども達にドイツ語で通訳してくれた木村能里子さん、とても助かりました。ありがとうございます。ノリコさんはワイマールを中心にソプラノ歌手として活動している人ということでCDも購入させていただき、サインももらったりして・・・。本当にお世話になりました。
by fuji-studio | 2005-10-31 04:06 | ■海外での活動
From ACC Weimar
a0010575_155595.jpgドイツのワイマールのACCでのTHe Socal Collectorへの出品の為にドイツに向かう。飛行機に長時間乗るのが最近とても憂鬱。精神的なものからか、貧血状態で機内で倒れてしまったことがしばしばある。 1994年に福岡のアジア美術展でアジア各地の作家に出会ってから、妙な共感を感じて、自分の知らない面白い作家のところへはなるべ積極的に行くようにしている反面、いわゆる欧米での活動の意味を見失い、2003年までどちらかというと避けてきた。
a0010575_1561393.jpgアメリカやヨーロッパで展覧会をやってきたというとなんだか偉いように誤解されるアジア独特のコンプレックスが嫌でそれを避けてきた面もある。しかしその意識そのものがアジア人の欧米コンプレックスなんですよね…。精神的には辛いが、2003年から欧米での活動も一応「かえっこに限り」解禁ということにした。 
a0010575_1584558.jpgかえっこはあくまでもフリーのシステムなので作品という権威を持ち得ないし、国際共通の子ども通貨を目指している以上はおもちゃのためにもがんばらねばというミッションを勝手に背負っているところもある。 しかし本当にだれか変わりにやってほしい。かえっこの欧米巡回1991年が最後だったと思うので14年ぶりのドイツ。フランクフルトから車で3時間。 
a0010575_1593891.jpg車の中で時差ぼけで寝ていてすっかり風邪をひいてしまう。最悪の体調。次の日1日で設営。5名の体格のいいいかにもドイツ人のスタッフが張り付いてくれて、豆腐パックや納豆パック…と14万円もかけて郵送した二丈町深江の家庭ごみをせかせかとこまかく壁に張り付けてゆく。(しかし郵送費高いよね。たぶん世界中でもっともお金のかかったゴミ類かも) 
a0010575_1592924.jpg最近スタジオで使っているビンより高くて質のいいビンも50本用意されていて、子ども達がせっせと分類し、ため続けた100種類以上の素材がゴミからコレクションに変わる瞬間。で、夕方までにとりあえず展示を終えてほしいという要望にこたえる。僕の展示会場で2007年のドクメンタのキューレイターのなんとかさん(日本人でも名前を覚えることに弱いがドイツ人の名前となると特に覚えようとしていないなー)がレクチャートークを行いたいのだとか。 
a0010575_1512051.jpgドクメンタというのは5年に一度のドイツ国内ではかなり注目されている展覧会。91年に僕がドイツを訪れたのも実はドクメンタを観るため。あの頃はサラリーマンだったので時間もお金も余裕があったなー。次期ドクメンタのキューレイターというのはドイツの中では相当なスターだとか。
a0010575_1511410.jpgその彼がレクチャーを行うということでACCのスタッフはかなり緊張気味。ところが僕は最悪の体調で設営を無理して行ったので風邪と時差と貧血で気を失ってしまう。のまずくわすでとりあえず12時間ほど寝て一応体調は回復。昨晩のおいしいビールを逃したのがザンネン。例のキュレイターと地元作家達で夜中まで盛り上がっていたそうだ。
a0010575_15113048.jpgさて次はかえっこの準備。この夏に実はミュンヘンでかえっこを開催していたらしいがどのようにやったのかとかさっぱりわからない。とにかくそこで開催された後のおもちゃも合流。かえっこの会場となる閑静なワイマールの街中のバウハウスミュージアムの向かいにある新しい商業施設の下見を行う。うん、場所が狭い。広報の内容とか状況とかでだいたいの来場者の予想をし、毎回ほとんど当てる自信があるが、ドイツ語で描かれたちらしだし、どのように配ったのかわからないので予測不能。3000枚印刷して2000枚は小学校とか保育園とかに配ったという話だが、ほんとに伝わっているかが不安。で、僕が見る限りシステムをちゃんと伝えたチラシになっていない。アートセンターのポストカード風でかっこいいが、内容がわからないというありがちな状況。もっとベタにいったほうがいいのに…と思いながらいつもどおり、口出しはしない。さてどうなるのかな?

ところで、ひたちなか市で集めてもらったプラスチックの菊の花のクロス状の作品、さっそく会場の中心に展示させてもらっています。ハランのテープも・・・。写真の中で分かりますか?
by fuji-studio | 2005-10-28 22:36 | ■海外での活動
魚沼産こしひかり!神戸、取手、神戸、ワイマール!
a0010575_10221268.jpg福岡に戻ると自宅の事務所の机の上にはいつも郵便物で一杯になっている。そのなかになんと魚沼産こしひかりの宅急便が。新潟の魚沼産こしひかりといえば共同通信の小池真一さんからの依頼されたプロジェクトのネタだったが、数ヶ月前にお礼にとまたこしひかり送ってもらって家族でありがたくいただいたばかり。ところがまた送られてきている。何かのまちがいかと思いつつもあけてみるとなんと3日前に精米したばかりの今年の新米。光っている。うおー!(魚~)っと思わずあけてしまい、炊いてしまい食べてしまい・・・やはりまったく全然極めて明らかに違う。おいしい! これがあの地震災害を乗り越えて育ってきた米かと思うとそのおいしさに感動もともなう。いや、災害復興支援のためにも皆で新潟魚沼産のこしひかりを食べよう!で、共同通信の企画は本当にいいですね・・・。なんてね。
a0010575_1031179.jpg災害支援とえいば、神戸の震災10年事業で最初に僕がイメージしたプログラムもiopの永田さんを中心として進行中。災害の手記を子ども達に伝えるためにメディアを変換して再編集するという結構地味だが意味あると思われるプロジェクト。神戸カエルキャラバンの最初の提案では同じプログラムのひとつだったが、構造が複雑になるのでと別のプログラムとしてサポートスタッフががんばった。震災後に出版された手記をなるべく多く読み込み、目を通し、そのなかで気になった作品をCG、漫画、映像、絵本、ゲームなど興味あるアーティストを選出し、今の子ども達に伝わりやすい媒体に変換してもらうというもの。その発表会のフライヤーも送られてきた。会場構成はなんとみかんぐみ。やるなー。きっかけは震災のことをどのように伝え残すのかということを考えていてふと、「はだしのゲン」という漫画を思い出したことにはじまる。僕は戦争体験も原爆体験もないが、(でも放射能汚染には何らかの形で犯されているかもしれないが・・・・)そのイメージを強烈に体験したのは小学校の頃に読んだ「はだしのゲン」という漫画だった。で、実際に記念館とか足をはこび、はだしのゲンの追体験をしたような気がする。家に小学生の子どもがいるが、いまだに小学校の図書館にはこの漫画は所蔵されていて、子ども達にきいてみると全部よんだとか。漫画が小学校の図書館にこれしかないので、怖かったけど仕方なく読んだという話を確認してこの漫画が今でも生きていることに気づく。これほどの強烈な作品化はなかなかできないが、震災などの災害の手記や体験記などをメディアを変換し続けて伝え続けるというデモンストレーションは必要なのではないかという考えをiopの永田さんに伝えた。はてさてどうなるか。神戸カエルキャラバンの報告展と同時開催であるが、とても大切な展覧会となりそう・・・ところが、僕はこの展示中、取手のプロジェクトなんですよ・・・とほほ・・・。
a0010575_10421219.jpgで、取手のツアーパンフレットもついに完成。いろいろ配布されていると思います。昔灰塚アースワークプロジェクトの事務局をしていた山吹君がさらにその昔東関東ツアーというツアーパンフとトラベル会社のようなデモンストレーションをしていて、その手法を引用して今回の取手アートプロジェクトにあてはめてみた。僕はその手法のアイデアを出しただけで、取手アートプロジェクトのスタッフがまさに手探りで立ち上げつつある。普通の旅行代理店の前に置かれているヨーロッパツアーとか、北海道ツアー、沖縄ツアーの横に置かれることを想定して作られた「取手ツアー」皆さん是非お楽しみください。はらっぱと住宅地と作家の工房と芸大と・・・いろいろ楽しめます。しかし、しっかりツアーバスまで用意できてなかなかすごい!
a0010575_1105549.jpgここで神戸の灯明の宣伝もしとかなければならないが、写真とっていないので写真ナシですが、11月5日の土曜日に神戸の地下鉄「湊川公園」をおりてもらい湊川公園にきてもらうととても助かります。朝10時ごろから夜まで灯明をひたすら並べています。特に夕方夕暮れ前に来てもらうのがお勧め。1万個以上の灯篭を並べますので是非是非是非参加してください。関西で灯明やるのははじめてかな?午後3時ぐらいから参加してもらうととてもおいしいビールがのめるかも。
それはさておき、僕もよく分かっていないのですが、どうしても断れなくてドイツのワイマールのACC Galerie Weimarというところでの展覧会とレクチャーとワークショップの為にドイツに行かなければならなくなりました。移動がしんどいのでできればやめたい欧米での仕事。っていうかほとんど仕事にならないし・・・。で、今、出発前の成田でこれ書き込んでいます。行ってすごいスケジュールでこなしてとんぼ返りでもどりますが・・・。本当は優雅に家族でヨーロッパ旅行なんてしたいのですが・・・現場とホテルと空港しか行けないんだろうね。とほほ。

で、いってきます。
by fuji-studio | 2005-10-26 10:57 | ご案内/Information
インプロ×ポリプラはとても楽しかったなー。
a0010575_21204575.jpgひたちなか市のワークプラザ勝田での公演が終了する。いや、面白かった。舞台の素材の収集や制作のプロセスについては以前のブログを参考にしてもらうとして、事業についてはこちらを参考にしてもらうとして・・・いよいよ本公演。結局舞台の準備が整ったのは会場1時間前の12時ちょうど。会場からあらかじめ、アンケートのような形でお題やせりふをもらい箱に入れ、舞台がはじまる。 最初は1Lペットボトル216本でできた四角柱が1本の舞台。絹川ゆり さんがインプロの手法の説明をし簡単なウォーミングアップを行う。で、僕が紹介されて僕の自己紹介代わりにヤセ犬16匹の散歩のシーン。これはポリプラとか関係ないが、いつもは街中で行うことを舞台でやってみる。
a0010575_2122508.jpgで、いよいよひたちなか市民による作品の登場。屋根の制作や壁の接続でかなり苦労していた作品。ペットボトルを2本繋げてブロック状態の、ものをつくり、それを重ねてつくるという新しい制作方法が僕には新鮮で魅力的。台車に載せて自由に動き回れるようにつくりあげる。どうも僕らとしては縦に長すぎてバランスがおかしいように思っていたが、舞台の上では役者が余裕を持って立って乗れるのでなかなか効果的。役者が動きまわすので、壊れるのではないかとはらはらドキドキ。しかしどうにか耐え切りほっとする。
a0010575_2125047.jpg次はハランをセロテープでずっと繋げて数十メートルのひも状にしたものの登場。役者達はそれをぐぐっと客席まで伸ばし、なんだか面白いインスタレーション。それが何に見えるか、客席の子ども達に御題をもらう。クリスマスツリーに見えるとか、パーティの飾りつけに見えるとか・・・で、クリスマスパーティがテーマで爆笑ものの劇がはじまる。
a0010575_21253687.jpg役者達のシーンの作り方が絶妙で、小道具の使い方も巧妙。あのなんでもないハランをつないだものが舞台上で有効に利用されているのが不思議なかんじ。舞台上でしか意味が発生しないものもあるんだなと改めて舞台と作品の関係の魅力を感じる。
a0010575_21343871.jpg次のシーンはモアイ像の登場。当初小学校で制作していたモアイ像はかなり大きかったが、最終的仕上がったモアイ像は小型のもの。東海高校野球部男子と小学生チームがモアイ像に挑んでなかなかいいところまでいっていたが、直前の舞台製作ワークショップにだれも参加できなかったために救世主のように現れた茨城大学の学生チームによる最終的なモアイ像。モアイ像の前に観客が書いたいろいろなせりふの紙をばらまかれ、役者達はその紙のせりふを読み上げながら物語を進めてゆく。話が進むうちに恋愛のモアイ像になってゆく。かなりのテクニック。
a0010575_21362471.jpg次のシーンは星空のイメージ。当初プラネタリウムを作りたい!という意見から始まったこの星のシーン。なかなかくっつかなかったり、色水を入れすぎて重くなり運べなかったり、光らせる方法が決まらなかったり。・・・制作段階でいろいろ苦労をして設営の最後の最後まで方向性が決まらなかった。結局舞台から客席まで、展示空間として収まりがついたのは会場1時間前。ぎりぎりでした。星のシーンはしっとりとしながら即興の生ピアノがいい雰囲気。役者は星を使いながら星を演じる。
a0010575_21385089.jpgそしていよいよクライマックス。後ろの暗幕が開き、5000本は使ったと思われるペットボトルのお城の登場。舞台の後ろの照明が鮮やかにペットボトルを照らし、なかなかの迫力。もともと高校生が「お城がガガーッと動き出して合体してロボットになる!」という「そりゃ無理だろう…!」と誰もが思っていたイメージを出してくれたからできた舞台。
a0010575_21405069.jpg途中茨城大学の合体ロボットに詳しい学生が制作に入り、ちゃんと合体するしくみができる。最終的にワークプラザ勝田のスタッフが夜中までがんばってくれて腕が動くしくみまでできる。で、舞台では腕がうごくとロボットの体全体が揺れてすごい迫力。でもこのロボットすごくかわいい。
a0010575_21413027.jpg最後には残りのペットボトルが崩れ舞台を埋め尽くし、ポリ袋が風で舞い、フィナーレ。いや、よかった。まず、制作に参加してくれた観客が盛り上がってくれたこと。インプロの役者達が無理難題を超えて面白がって演じてくれたこと。舞台制作の素材集めから市民に呼びかけ、想像を超える多くの素材が集まり、何を作るかのアイデアもその制作も市民が行い、当日の観客から集めたタイトルとせりふで劇が進行し…、いったい僕は何をしたのか良く分からないが、とにかく大成功。
a0010575_21425850.jpgしかし久しぶりに舞台で感動しました。舞台はやはりやる側が楽しいね。演劇の舞台に立つのは23年ぶり…ですか。劇団座カルマ復活公演以来かな…、ゴジラの着ぐるみで大阪で中島らもと舞台に立ったことがあったなー。 とにかく、よかったよかった。
by fuji-studio | 2005-10-24 21:46 | ○デコポリ・ビニプラ系活動
ひたちなかでのインプロ×ポリプラ
a0010575_12175237.jpgひたちなかの舞台、練習中。今回のインプロの為に集まったメンバー。普段はそれぞれ個人で活動していたり、別の劇団を持っていたりしているとか。しかし、長年の付き合いとかで、なかなか息がぴったりあって面白い。

a0010575_1219144.jpgで、舞台製作の仕上げ部分をかえっこワークショップを利用して行う。ウラギンを張り合わせてポイントを稼いだり、ハランテープをつなぎ合わせてポイントを稼いだり。東海高校の演劇部が特別参加で「ジェスチャーゲーム」を行ってポイントを稼ぐコーナーを設けていた。なかなかいいノリ。で、最終的にはやはりかえっこオークションで大いに盛り上がる。

ところでこの日長崎のハウステンポスでは家の家族達が環境省のイベントでかえっこ開催を手伝っているとか。途中携帯メールでの報告があり、かなり盛り上がっているとの情報。最近、家族別々でかえっこをやっている機会が多くなったナー。いけないことです。家族の関係をどうにかしようと考え出した苦肉の策の「かえっこ」が増殖するうちに家の家族を崩壊させる原因になったりして・・・冗談じゃないぞ!・・・どうにかしなければ・・。
by fuji-studio | 2005-10-23 12:21 | ・様々な地域活動の実験
ひたちなか、設営開始!
a0010575_1757268.jpgひたちなか市での舞台での設営がはじまりました。東海高校の先日の参加者や茨城大学の先生、学生、水戸の子どもの劇場の皆さん等、20名以上の参加。で、先日東海高校の学生達が考え、外野小学校の子ども達と制作した舞台美術のアイデアを実際に舞台上に持ってゆき、制作しはじめました。先日の失敗や舞台上の効果を考えていろいろ計画変更も。どうにかロボットは立ち上がり、機関車は動き、星は光るようになりそうですね。ごくろうさま。・・・しかし、モアイ像が・・・明日はいよいよ絹川さん達が会場に登場します。絹川さんたちがどのように反応して何を演じるか・・・いよいよインプロの本領発揮というところですか・・・さてどうなることやら。
by fuji-studio | 2005-10-21 17:57 | ○デコポリ・ビニプラ系活動
水戸の市内にあふれるグラフィティ
a0010575_1353296.jpg水戸の市内にはなぜか完成度の高いグラフィティであふれている!

っというのは実は水戸芸術館で現在開催中の展覧会 『X-COLOR/グラフィティ in Japan』展 のしかけ。

僕が暮らす福岡の田舎町でさえも中途半端なグラフィティもどきの落書きは良く見かけるが、それが洗練されていって落書きを超えて作る側にもアーティスト意識が芽生えていった結果できたもの・・・なのかな。

とにかく街中のいたるところに、やたらと完成度の高いグラフィティがあるのは不思議。ここはNYダウンタウンか! さらに不思議なことに水戸芸術館の展示室の中がダウンタウンの裏通りのような感じになって落書きされまくっている。

ある意味おもしろいが、ある意味とてもビミョー。
本来ルールを破るぐらいの反社会的なエネルギーから発生した行動としてのグラフィティが用意された空間の中で用意されたエリアに収まりつつ はみ出さずに(実は床や天井などにはみ出て心配するところもあるのだが・・・)描かれている。 自分の存在を示すマーキングのようなものかと思っていたが、これは企画展なので、企画が終わるとマーキングは消える運命。まあ、そんなことは同でもいいのかもしれないが・・・。

とにかくこれもひとつの社会とのかかわり方の表現の一つ・・・かかわりしろ・・・社会システムと個人表現が接する厚さ0.1mmのスキン(皮、膜)・・・みたいなのだろうなー・・・、と思いつつひたちなか市の現場に移動する。
by fuji-studio | 2005-10-20 13:53 | ・思索雑感/ImageTrash
曲がったシャワーカーテンのレール
a0010575_10284072.jpg福岡ではたまった資料を整理しているうちに時間が過ぎ、四万十の記録をこのブログにあっぷしているうちに時間がなくなり、頼まれていた原稿をかいているうちに夜中になり、次の朝の飛行機で東京へ。神保町の美学校の学生に数ヶ月ぶりに簡単なレクチャーを行い、注目のアートスペースkandadaへ。来年3月ごろ「かえっこの本」を作るための出版社向けのプレゼンテーション展示を行う相談をし、そこにNHKの国際放送の人が取材に来たりして、東京で宿泊するよりも経済的かと明日からのひたちなか市でのワークショップに備え、水戸駅前にできたばかりのホテルにチェックイン。するとなんともゆったりしたいい部屋。テーブルが事務所のテーブルほど広々とあり、仕事できそうな空間。ここだったら連泊したいナー。
僕の場合、テーブルの広さと窓からの眺めでホテルの価値は決まるが、東京だとどうしてもテーブルが狭くて窓の外は壁というシチュエーションが多いのは格安ホテルにしか泊まれないという事情によるか・・・。で、ここのバスルームのシャーワーカーテンのレールが曲がっていることに気づき夜中にひとしきり感動。いや、お風呂空間も大事だが、ほとんど東京での宿泊の場合あきらめているんですよね。ここはお風呂もいいし、写真のようにシャワーカーテンが曲がっていることでカーテンを閉めたときの空間が広々ととれる。なんでこれまでこんな単純なことに気がつかなかったんだろう。この小さなディテールがホテルの内装を象徴しているかも。そういえばこのホテル内装にカーテンを多用しているなー。・・・・まるで僕の家みたい。

今日は久しぶりに水戸芸術館へ寄って、そしていよいよひたちなかの現場へ!
by fuji-studio | 2005-10-20 08:28 | ・日常と雑言?
四万十市江川崎と窪川の小学校経由でYS11で福岡へ
a0010575_1526258.jpg四万十市で一泊したあと、中流域の江川崎にもどり、その小学校で幸せなかえっこを開催。次の日さらに上流にもどり窪川の小学校でかえっこを開催する。かえっこはかえっこでも子ども達に「四万十のイメージを体で表現する」という難題をぶつけ、かえっこの力をかりてその映像の記録を試みる。しかし、実際は流域の子ども達へのおみやげみたいなもの。参加人数は少なかったがなかなか充実して密な関係の幸せなかえっこでした。

で、高知市内まで車で移動し、高知の龍馬空港からYS11で福岡に。なんともいえないすでにレトロなプロペラ機また乗れました。まだ飛んでいるのがうれしいですね。久しぶりの福岡。とても遠いところに行っていたみたいな感覚です。パプアニューギニアのせピック川の上流の何もない草原で予約していたはずのプロペラ機(セスナ機)を3日間、空を眺めながら待ち続けたのを思い出します。あの時は水がなくて初めて水溜りのよどんだ水を沸かして飲んだナー。

ということで四万十市や西土佐、窪川、江川崎・・・四万十川流域の関係者の皆さん、お世話になりました。今度は11月終わりから12月にかけてお世話になります。
by fuji-studio | 2005-10-17 15:26 | ■高知・四万十神楽交響楽
四万十川の川くだり196km報告 その2
a0010575_13113477.jpg四万十川流域の中流域から下流にかけては、カヌーを使って川からの視点で撮影することにする。そこでお世話になったのが四万十塾の木村とーるさん。木村とーるさんは身長が193とかなりトールで、トレードマークの帽子をかぶれば196cmと四万十川の100000分の1の身長。そんなことはどうでもいいが、彼の活動力がすごい。
a0010575_13561148.jpg(彼の経歴はこちら) この流域がたまたま9月の台風で相当な水害にあってしまい、本来僕のカヌーのガイドどころではない状況。災害後の様々なボランティア活動を積極的に行っているとのこと。実際に平常水位よりも17.5mもあがったところがあるという四万十川中流域から下流にかけて、いたるところにゴミが引っかかっている。
a0010575_1405927.jpg多くの家屋が流され、浸水し、特に高齢者の多い地域だけに掃除や復旧作業もままならない。メディアがほとんど取り上げなかった災害だけに、外部からの支援活動も少なく、彼らが孤立奮闘している状態。川くだりの最中も彼は暇があれば災害後のゴミを拾い、流域の人に出会うごとに声をかけ、10mもある木に登ってビニプラゴミを取り除いていた。
a0010575_143726.jpg僕はその彼の姿に当てられ、四万十川の取材どころではなく、そのまま本来得意としているゴミ収集を行いたくなる衝動と葛藤する。途中しゃえんじりという理想的なコミュニティレストランで食事し、川を下り、屋形船の拠点の大川観光というキャンプ場で川からあがる。そこで不思議な出来事を呆然とながめ、その夜木村とーるさんの自宅兼四万十塾の本拠地のにお邪魔する。そこはソーラー・風力・水力発電と自然エネルギーを利用した、ほとんど手作りのログハウス。コールマンの製品であふれていいるところや永久に作りかけっぽいところが僕の自宅やスタジオと妙にシンクロする。小学6年生と3年生の子ども達の年齢も近い。そこで自然素材のおいしい料理をごちそうになり、栗焼酎ダバダ火振りを飲むが、自分自身の状態に酔えなくてとても疲れてくる。というか、この日はカヌー上のことよりもカヌーを降りた後のバイク青年や大川観光、四万十塾のメンバーの人間性や四万十塾の適正生活、そして水害の痕跡、それを乗り越えようとする住民、ボランティア…その他いろいろなことに遭遇しながらそれと対峙した濃厚な時間が四万十川の現在を凝縮しているようで自分自身それをどのように表現するのかまったくつかめなかった。


a0010575_14533917.jpg特に、1986-88年協力隊で赴任していたパプアニューギニアでの自然の中での生活体験やパプアニューギニアの海上で太平洋に流されほとんど生還不能になった恐怖経験、1993年に鹿児島で水害を体験し、その後の市民運動を体験した記憶、長年のテントでの生活体験、木村という同じ苗字のソーラー発電に人生をかけた義父のイメージや晩年水車を作り続けていた元奄美大島の船大工だったという祖父の姿。1997年以降ため続けている大量のビニプラゴミの分類と整理に追われる日常等と、とても重要で大切な様々僕自身の経験や記憶のとても大切な部分がこの四万十塾に凝縮されていて不思議な気持ちになりつつも、その何も語れないでいる自分に辟易していた。・・・何かの前兆かもしれない。
a0010575_14412824.jpgとにかく次の日、四万十塾から川に戻り、とにかく当初の目的地の河口に向かう。川の取材なんてどうでもよくなってきた。当初より川そのものを取材するつもりもなかったし、その流域の人の中に表現のヒントがたくさんあるのだと思っていた。四万十の魅力はそのような様々な人の思いであり、活動の集積である。
a0010575_14553148.jpgそんな基本的なことが認識できただけでも実はよかったのかな。旧中村市・・・現在の四万十市に架かる赤鉄橋まで、去年千葉から移住を決意してきたモッサンさん(四万十塾のボランティアスタッフ?)にいろいろな話を聞きながら、カヌーで下る。赤鉄橋の河川敷で、とーるさんと今回の仕掛け人アサヒビールの根本さんと合流する。
a0010575_1544766.jpgで、とーるさんの案内で、196kmの旅の終着点の河口を目指す。・・・とそこは四万十川と太平洋が交わる絶景が望める場所。四万十川の水が太平洋に注ぎ込み、太平洋の波が四万十川の水を飲み込んでいる。そしてその向こうには雨雲が黙黙と上流に向かって流れていた。 

・・・・おさまりもよろしいようで・・・

さて、次はこれの編集作業と四万十神楽交響楽をつくるワークショップ、そして発表! 乞うご期待!
by fuji-studio | 2005-10-15 23:10 | ■高知・四万十神楽交響楽