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茅野市民館での「小さなアートプロジェクト」の実験ワークショップ
長野県の茅野市の茅野の駅前にある茅野市民館

a0010575_8241824.jpg茅野駅に直結している図書館とホールと美術館等の複合施設だが、その公共部分…つまり、普段は使われていないホールやギャラリー以外のところを使って参加者が各自活動を行うというワークショップを開催する。


a0010575_9405935.jpg茅野市は地理的条件から氷点下になる日数が多い地域ということで、寒天の里として有名だとかで…この建築物も寒天を相当意識してデザインされている…のかな?


a0010575_8245073.jpgとにかく空間的には魅力的な隙間が多く、何か仕掛けたくなるところもい多いので、参加者を募って「2時間だけの小さなアートプロジェクト」の実験というフレームをもうけてみた。


a0010575_8262285.jpgアートプロジェクトはいろいろな形の表現活動を包括できるフォーマットとして注目している。

絵画展なら壁のあるフォーマットが求められるし、パフォーマンスならば広いフロアか広場かが求められ、演奏するなら音の響きのいい観客が停留できるところが必要だが、茅野市民館にもいろいろなフォーマットに利用できる場がたくさんある。


a0010575_943294.jpg小さな…というタイトルは時間的にもわずか二日間のワークショップで、それぞれの準備時間も2時間程度、発表時間も2時間程度ととても短いものだということを意味しつつ…


a0010575_9422598.jpg実は、プロジェクトは本来地域の様々な場で展開されるべきものであり、それを繋ぐ拠点としてこのようなアートセンター的文化芸術交流拠点はあるべきだと思っていることを暗示している。


a0010575_9414885.jpgたとえば、茅野という地域にアートプロジェクトというシステムがインストールされることで茅野市民館そのものが単にホールとか美術館という過去の概念を超え、地域に対して大きな期待と可能性をつくる施設として成熟するような気がしてならない。


a0010575_9401277.jpg地域に潜在する様々な魅力的な場、空間、施設、構造物、歴史、素材、人材、組織、風習・・・もろもろ・・・に対してそこに暮らす人やこの地域に魅力や関心を持った人が深くかかわり…これまでの常識的な関係を超えてさらに深くかわり…


a0010575_9394893.jpgその結果としてにじみ出てくるもの、できてしまう現象、変化、些細な物語の蓄積が大切なのだと思う。

というか、そのような魅力にあふれる地域素材があまりにも使われていないし、忘れられているし、がんじがらめに束縛されている様な気がしてならない。


a0010575_9403486.jpg経済発展という束縛や文化財という束縛、活性化、有効利用という錘が、様々な可能性を排除してきたような気がしてならない。

あるいは「文化・芸術」というキースレーズそのものが重石となって新しい感性の発生を抑えてきた状況もあるのかもしれない。


a0010575_9391959.jpgそこに暮らす人が解放され、深く、興味深くかかわる経験の蓄積が次の新しい何かに連鎖するのだと信じている。

今回のワークショップはわずか2日間で2時間単位のワークショップ。


a0010575_9412666.jpgここに数か月とか数年という時間軸を持ち込むことで相当なことになるのではないかと期待する。

この秋の終わりから冬にかけて次の段階の、、、もう少し大きなプロジェクトの発生を促す拠点づくりのデモンストレーションを行う予定。


a0010575_8304024.jpg全国の美術館やホールなどの文化交流施設がこのような視点を持ち、地域に「なにかを作ろうとする態度」が広がってゆくといいのになぁ…と思いながら…地域に当たり前のようにある可能性の広がる現場…病院、学校、福祉施設、消防、警察、防災センター等に本当に深くアーツが浸透するとどうなるのかというイメージを妄想する。

それが当たり前になる時代への展開が必要だな…。
by fuji-studio | 2012-02-19 09:49 | ■長野での活動