カテゴリ:■桜島での活動( 26 )
桜島プロジェクトから3年。こんな連鎖になるとは。
物事は本当に…予想を超えて面白いほど意外な方向に連鎖してゆくものだ。

a0010575_19421931.jpg桜島の古里温泉郷の廃墟となった旅館にはじめて足を踏み入れたのが2006年の8月。

そこをどうにかできないかとまずはいつものように泊まり込みの合宿ディスカッションからはじめた。

その後僕が動けなくなって、当時家で一緒に活動をはじめた浦田琴恵を桜島に派遣することにした。

しかもその予算は当時取手アートプロジェクトからもらったギャラを取手の延長で何かに活かそうととある事情でストックしていたもの。


a0010575_19435326.jpgそして奇跡的な活動の発生。…そのあたりの状況、意外とちゃんとこのブログに書いているのでよかったら桜島活動のカテゴリーで一番下に遡ってご覧ください。

そして紆余曲折いろいろあって、ここから連鎖した活動は「わくわく系」の活動が特記すべきものだと思うが、僕の「藤島八十郎」も実はここからの連鎖


a0010575_19481584.jpgそして、まさかの…1993年の鹿児島での活動以来縁の深い鹿児島の超出版社「南方新社」に勤める反原発の活動家で、なおかつ小学校、中学校と僕の後輩にあたる同じ町内の若者鮫島君と浦田琴恵との…双子の出産が予定されている状態での結婚。


a0010575_1949680.jpgしかも結婚パーティが行われたのは…これも偶然だか…必然だか…2008年の夏に家にしばらく滞在した後、桜島への旅を勧められた田中沙樹が壁画を描いた桜島ユースホステル。

写真ではみていたが、こんなにちゃんと描いていたとは…。しかもしっかりきれいに活きているとは…。

会場で久しぶりに昔鹿児島で活動していたころ知り合っていたいろいろな人に再開し…同時に新しい活動の予感を感じさせる興味深い人に出会い…

ますますこの連鎖は意外なところまで絡んでゆきそうな予感充分。
by fuji-studio | 2010-11-14 23:43 | ■桜島での活動
桜島でのディスカッション
桜島プロジェクトの検証のためのディスカッションが桜島のフェリーターミナルのすぐ横のレインボー桜島という国民宿舎のホールで開催される。

a0010575_18555654.jpgこのレインボー桜島という施設は鹿児島市内中心部と桜島を24時間運行で繋ぐフェリーボート(乗船時間はわずかに15分です。)のターミナルのすぐ横にあるというロケーションのよさと、海に面した良質の温泉があるので、国内屈指の稼働率の高い国民宿舎なのだとか。


a0010575_18575492.jpgその2階のやたらと立派なホテルの宴会場のようなところでのかしこまったシンポジウム。

内容的には今後の可能性の話しだったが、僕としてはもっと掘り下げて、次の展開のディスカッションにもってゆきたかった。


a0010575_1859308.jpgそれにしても参加者が少ない。

ということは興味を持ってくれているひとがやはり少ないということ。

もっといろいろな人が参加して、そこからの企画会議のワークショップのようなものが有意義だっただろうなと感じる。


a0010575_190821.jpgたぶん、圧倒的に地元の人財が足りない。きっと潜在してる魅力的な人は多いんだと思うが、そことちゃんとチャンネルを作りえていない。

そこがどの地域でも共通する問題だろうなー。

逆に珍しく観客に作家が多かった。あまりこういう場に作家は参加しないのだけどなー。


a0010575_1905734.jpgシンポジウム終了後、時間のある人とともに、桜島プロジェクトの現場だった旧山下屋を訪ねてみる。

そのロビーはまちのえきとして開放されていて、僕の出品作品、菅巻三十郎文庫とロビーはそのままの状態で残っている。


a0010575_1912145.jpgホテル客室や厨房、宴会場跡等の内部の作品の一部もそのまま残っていて、とてもいいかんじで潜んでいる。

いや、あらためて最終的な状況を見て廻ってみたが、参加作家のエネルギーが静かにたたずんでいてとてもいい雰囲気だった。


a0010575_1914157.jpg僕がてを入れたロビー空間で、本の所有者の菅巻三十郎の特製の白菜鍋を囲ってゆっくりとした時間が流れる。


a0010575_192090.jpgそれにしても、廃墟の中の作品達、すごくいい。

もしかすると、プロジェクト中よりもはるかにいい空気。 作品が自然とそこにあるのがとてもいい。・・・ただ、・・・やっぱり・・・部屋全体がカビくさい・・・。 


a0010575_192203.jpgこのままいい感じで運営を続けてゆけそうならばいいのだけど、現実は難しい。

ホテルごと売りに出されているとか。

一億円で購入した物件だと聞いたけど、いくらで売ってるのかな?


a0010575_1924767.jpgだれか買ってオーナーになる人いませんかね。桜島の廃墟のアートプロジェクトサイトですが・・・。

温泉と作品つきです。今後相当期待できる作家の初期作品や、アートプロジェクトもついてくるかも。
by fuji-studio | 2007-12-16 23:33 | ■桜島での活動
桜島でアーティストデイスカッション
a0010575_7222783.jpg刻々と日々変化を続ける桜島プロジェクトの現場。

いやー、数日間でいろいろと作品が増えていて、空間がやたらと豊かになっている。



a0010575_7225417.jpg「○○と」の関係がここでも活きていて、「○○と」の関係においてそれぞれが刺激を受けあい与え合いながらまさに化学変化が起こり、作家がぐんぐんと成長している。


a0010575_726568.jpg作家の力はすごい。とあらてめて感じる。

いいなー・・・。

しかし、彼らの力は彼らの日常の周辺にある表現者に向けたシステムの中で充分に活きているだろうか?


a0010575_7273062.jpg確実にアートプロジェクトというシステムが彼らにとっては必要であり、機能しているということを実感したディスカッションだった。


a0010575_7275883.jpg個人的には作家同士が作品の中身に踏み込むようなディスカッションを期待していた。

しかし、なかなかそうはならずに、アートプロジェクトや桜島についてなどのあまり作家や観客にとってリアリティのないディスカッションの内容が続いた。


a0010575_7283715.jpgそんな中、このようなアートプロジェクトが、展覧会や公募展あるいはギャラリー等のような発表のシステム、あるいは、絵画、陶芸、工芸、彫刻・・・etc.のこれまでの素材を中心として確立されてきた表現の流通システムを超えて、表現者にとっても、地域社会にとっても、重要な新しい形のシステムとして流通してもいいのだなーと確信した。


a0010575_7285986.jpgそこで作家が活きダイレクトに観客や地域に繋がるアートプロジェクトはその瀕死の重症患者のような現場を活かし、魅力的で可能性を秘めた場に変化させる。


a0010575_7294255.jpgそこでは必ずしも貨幣経済上の通貨は流通しないが、かなり多くの利益が流通している。

その利益を数値化することがどうなのかも疑問だが、数値化できないでいるのもどうにも間抜けな気がしてならない。


必見! 遠藤一郎君の日常の一部・桜島でのある日。


作品制作後に突然応援をはじめた。

これも桜島の日常の一部。 

いいね。
by fuji-studio | 2007-07-22 23:30 | ■桜島での活動
新作「管巻三十郎文庫」について
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僕にとってイイ空間って何かを考えてみると・・・、

結局10代、20代の感性豊かな頃に体験してきた空間で・・・

美味しいコーヒー(お酒)と 心地いい音楽と、拡がる窓からの眺めと、いい本と・・・。

静かな時間と・・・。

学生時代、本が好きというよりは本が並んでいる空間が好きで・・・本はイメージをかきたててくれます。
何か自分の可能性を引き出してくれるような・・・で、図書館と本屋をどれほど通ったことか・・・。

僕にとっての理想の共有空間はまさに興味深い本で埋まったカフェ空間。

本の質感はつまり紙ですから、妙に落ち着くわけです。

紙はそもそも木ですし・・・。

そういえば・・・僕が大学入学の頃まではまだジャズ喫茶が全盛で、壁一面にレコードがある空間がありましたが・・・レコードジャケットも結局紙だし、大きさが揃っていたわけだし・・・。

最近はCDになってプラスチックの質感になりましたが・・・

もっといえばデジタル化で質感すらなくなってきつつありますが・・・

で、僕自身が近年試みてきた「分類して並べる」という表現手法をこの管巻三十郎文庫」では実現しています。

しかもこの旅館にあった誇りまみれの廃棄処分を待つばかりのテーブルを並べて重ねて作った本棚。

その補強の為にさらに本が利用されるという長年の適正技術。

一部読みたくても読めない本もいありますが・・・、まあ、ご容赦ください。

で、なんといってもこの本の持ち主がこの櫻島プロジェクトがきっかけで櫻島に移住してきた評論家であるいということ。

彼が数十年にわたりコレクションし、東京のワンルームに積み上げられていた本を並べることで彼と僕との関係においてこの表現は確実な価値を生み出すはずであるという確信のようなもの。

作品は「との関係」において価値が変わるということを表現したかったのかも・・・。

個人の価値観でコレクションされたものって嘘がなくてとても信頼できていいですよね。個人のプライベートを覗き込むようなドキドキ感もあります。

しかしよく集めたものですね。これまでの収入のかなり多くを費やしていますね。

とにかく、桜島にこのような共有空間を実現できたことが僕はうれしいことです。

これに刺激されて、ここから何かが生まれることを期待しつつ・・・。

「管巻三十郎文庫」という作品でした。

さて、この作品が展覧会以降どうなるのか・・・、それが心配です。
by fuji-studio | 2007-07-16 23:59 | ■桜島での活動
桜島プロジェクトのほんの一部を紹介。
a0010575_9295953.jpgこのような客室がたくさんあって、そこに作家が入りこみ、それぞれの部屋が個展会場のような雰囲気になっている。


a0010575_93048100.jpgよくみると窓の外の植物にも作家の手が入っていたり・・・。

ちなみにこれは浅井さんの仕業。


a0010575_934732.jpg部屋ごと子ども達が自由に塗りえできる空間になっていたり・・・。
これは早川さんの部屋。


a0010575_935213.jpg天井や床を抜いて、壁に穴を開けて、やたらと面白い空間ができていたり・・・。

これは鹿児島の作家の永里さんの部屋。


a0010575_931438.jpg広い宴会場が不思議な空間になっていたり・・・

ここは萩原さんの部屋。


a0010575_9394338.jpg噴石が落ちてきて封鎖された浴室を爆発させたり・・・。

ここはジェンダーさんの部屋。


a0010575_9411998.jpg油だらけの厨房倉庫が白い制作空間になっていたり・・・

ここは浜田さんの部屋。


a0010575_942455.jpgねずみとゴキブリの死骸でいっぱいだった配膳室が作品で埋められる個展会場になっていったり・・・

ここは斎藤さんの部屋。


a0010575_9443053.jpg浴室がコンセプトショップのように変化していたり・・・

ここは多摩川カジュアルの部屋。 


a0010575_9231137.jpg多摩川カジュアルの入り口には紙でできたのれんが・・・。


a0010575_946282.jpg廊下にひっそりと作品が展示されていたり・・・

これは小山田君の作品。


a0010575_9244769.jpg雨漏りのところにはちゃんとお皿が配置され面白い空間が作られていたり・・・。

これは浦田さんの作品。


a0010575_9471510.jpg基本的には現在進行形の公開制作会場で今月29日まで限定のプロジェクト。
とにかく、これから旬を迎えようとしているピチピチと美味しそうな作家がじゃうじゃ。

そのなかで、僕とか数名のちょっと年上の作家が・・・、

まあ、発酵食品のようなかんじでしょうか・・。無理して積極的に捉えるならば。

ああ、あんな時期もあったなーと・・・つくづく・・・。

そんな毎日の現場ですね。

いいなー現場でずっと空間に挑戦できて・・・。


a0010575_926478.jpg時間が経過し、それなりの歴史がこびりついた触感のようなものが作家達をおおいに刺激して、そのなかで作家同士が刺激されあって、相乗効果で盛り上がっているというかんじですね。

その中でいかにそのエネルギーを周辺の住人や観客や鑑賞者、関係者に広げ伝えるか・・・そのあたりの仕組みに関わる表現が僕の役割なのでしょうか・・・。

詳しくは桜島プロジェクトのブログサイトをご覧ください。
by fuji-studio | 2007-07-15 09:28 | ■桜島での活動
暴風雨の中のオープニングテープカット
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ちょうど台風が鹿児島に上陸し、桜島の上を通過しようとするその時間、完全に孤立した廃墟ホテルを利用したアートプロジェクトが始まる。

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予定の午前10時、作家達はそれぞれ「オフィシャルな・・・?」装いで集合し、テープカットのオープニングセレモニーを行う。

a0010575_9171326.jpgそれぞれの部屋を回り、スタジオツアーを行ったり、ディスカッションを行ったりとかなり濃厚な閉鎖状態のホテル。

夕方、風がやみ、豪雨もおさまり、となりの住人が子どもをつれてやってきた。

いや、よかった。よかった。

詳しくは桜島プロジェクトのブログサイトを見てください。
by fuji-studio | 2007-07-14 23:17 | ■桜島での活動
台風直撃中
今日から始まった桜島でのアートプロジェクト。

現在台風直撃中。

すごい雨と暴風雨がずっと続いている。

昨日の夜、鹿児島から桜島へ渡る最後のフェリーに乗り込み、現場で朝までの作業。

で、朝の10じからのオープニングは孤立状態の暴風雨の中。

しかし、作家達は異常な盛り上がりで・・・

写真を整理してアップします。
by fuji-studio | 2007-07-14 14:06 | ■桜島での活動
桜島の現場に入り。
桜島のアートプロジェクトの現場に入る。

a0010575_0382850.jpgかれこれ一ヶ月以上も滞在制作している作家も多く、とてもいい雰囲気。

予算がまったくないプロジェクトなので、みんな超ビンボー。
でも、みんなとても活き活きしている。

ただし、台風接近で大雨で苦労も多い。


a0010575_0493090.jpg屋外の作業ができずにホテルのロビーのエントランスに旅館内の廃棄物となる運命のテーブルを集めて本棚をつくることに。


a0010575_0465314.jpg一日中運び、雑巾がけをし、積み上げ・・・


a0010575_2135194.jpg東京から引っ越してきた菅巻三十郎の文庫を収める本棚を制作。

新作のタイトルは「菅巻三十郎文庫」

今回出品予定作品のうちのひとつのめどが見える。
by fuji-studio | 2007-07-11 23:59 | ■桜島での活動
桜島・だんだん活発になってきている様子、注目です。
桜島の温泉旅館跡でのアートプロジェクトがだんだんと盛り上がってきている様子です。

僕は来週から入ります。

えずこで制作した三角の旗が桜島に登場するかも。

みんな、がんばれ!
by fuji-studio | 2007-07-03 05:54 | ■桜島での活動
鹿児島でアートとまちづくりと観光のシンポジウム
鹿児島で珍しく、アートとまちづくりと観光がテーマのシンポジウムが開催される。

a0010575_9285525.jpg最近鹿児島のメディアをにぎわせている桜島プロジェクトの事務局長、浦田さんが発表するためか、会場にはやたらと取材陣が多い。


a0010575_9524773.jpgアートとまちづくりと観光の関係もこの20年でずいぶんと変化してきた。その変化について話をする機会はなかったが、そんな変化をすっ飛ばして浦田さんが越後妻有アートトリエンナーレ取手アートプロジェクトについて自分の体験にもとづきそのエッセンスの部分だけを紹介。


a0010575_9313822.jpg次に鹿児島県の鹿屋市の串良という地域の柳谷という地区でこの10年間村おこしを行ってきた豊重さんが「やねだん」(地域の言葉で柳谷のことをそうよぶのでしょうね・・・たぶん)について熱弁。

これがまたすごい。
土着菌に着目してそれで自主財源をつくり現在では芸術家を村に住まわせる活動を行っているところの仕掛け人。

詳しくはやねだんのサイトからたどってみてください。

豊重さんのペーストパワーに負けじと、思わず僕も熱く語ったりして・・・。

ということで、今日から桜島には全国各地から数名の作家が滞在し始め、いよいよ桜島プロジェクトの動きが活発になりつつあります。

しかし、サポートスタッフがあまりにも少ないのです。旅館跡に寝泊りしながらサポートしたい人は桜島へ急げ!
by fuji-studio | 2007-06-16 23:48 | ■桜島での活動