カテゴリ:■青森&十和田での活動( 19 )
ねじとか針金を抜き取った木材を長い順に並べる作業
青森ねぶたの廃材からねじや針金を抜き取り、端っこの割れているところを切り落とし、長いもので2.5m、短いもので、10cmぐらいの木材の破片がざっと数えると1000本ほど収穫できた。

それを長い順に並べる作業を続けているが、やたらといい音がするので、思わずiphoneで動画撮影をしてみる。

ただ作業している状態を撮影しただけの無編集、無加工の記録映像です。



国際芸術センター青森のギャラリー空間がコンクリートで覆われた長細い安藤建築の空間なのでやたらと音が反響して通常は話がしにくかったり、音が聞こえにくかったり、空気がよどんでいたり、湿気が多かったりといろいろ問題があるのですが、唯一誰もいない空間でこのような作業の時だけ、楽しめます。
by fuji-studio | 2010-09-08 22:05 | ■青森&十和田での活動
青森ねぶたの廃材を細かく分類する作業は・・・結構贅沢な時間です・・・
安藤忠雄が設計したかなりシャープなコンクリートの国際芸術センター青森の入り口付近にがつんと設置した青森ねぶたの塊。

a0010575_15225432.jpgそれを中の展示室に入るサイズに細かく解体、分類するために・・・

絡まったワイヤーを大きなペンチでプツプツと切りながら、木材のねじをはずしながら・・・

ねぶたの塊を細かくしつつ運べるサイズを切り取っては運び込みつつ・・・


a0010575_15253374.jpg敗れた和紙は、はがしては広げながら・・・ちぎりながら、広げながら・・・重ねては運び込みつつ・・・

とにかく青森ねぶたの素材の塊からいろいろなパーツを発掘してゆくような作業の日々。


a0010575_15424944.jpg通常の感覚では、この作業はなんとも面倒lくさく厄介で、大変な作業なのかもしれないが・・・、僕にとってはなぜだか苦痛にならない。


a0010575_1528875.jpg苦痛にならないどころか、むしろ心地いい。とても楽しく、時間が瞬く間に過ぎてゆく。

その感覚を繰り返すうちに、これはゲームをしている時の感覚に近いのではないかと気づいた。


a0010575_17543690.jpg次から次へと敵が降りてくるのを打ち落とすシューティングゲームやテトリスやコロンの様なPCゲームのようでもあり、あるいはパズルゲームの様でもある。

そういえば、昔は知恵の輪系がとても得意だったなぁ・・・。


a0010575_17571066.jpgとにかく、絡まった素材のウィークポイントを見つけだし、プチプチ切断して行きつつ・・・大きな塊が取れて小さな喜びを感じつつ・・・また次の塊の問題が提示され・・それを解決してゆく・・・ってなかんじ。


a0010575_1751657.jpg展示室の中は極めて不快指数が高い密閉空間で温室の中のようで暑苦しくむさ苦しく駄目駄目空間だが、外での作業は蝉や鳥の鳴き声をききながら、風を感じながら自然に囲まれ、まだましで気持ちいい。

しかし、外でも、まったく効かない空調の音がやたらとうるさかったり、音が妙に響いたり、局面ガラス面の移りこみが歪んでいて吐き気を促したり、あぶやハチが襲いかかってきたりして・・・外も問題は多いが・・・


a0010575_1759759.jpg表現者である以前にある種の性質(タチ)として、このような行為が好きでなければまったく成立しない作業だろうが、幸い、山ほどの廃材を崩してゆく感覚は僕にとってはとても贅沢な時間に思えてならない。


a0010575_15412932.jpgそもそも、日常的な感覚、あるいは現在の経済状況から見た感覚から言えば、この作業は膨大な無駄なのかもしれない。、

だからこそ、贅沢な時間との感覚をもってしまうのかもしれないし、ゲームに没頭している時間に近いと感じるのかもしれない。


a0010575_15433480.jpgこのような単純作業をしていると、頭の中はなぜだか急速に回転しはじめ、まったく関係ない様々なことを高速で考えてしまうことがある。

その時々でいちいち忘れてしまうことが多いが、とにかくいろいろなことを思いついては一人でその考えを繰り返し、否定したり、納得して裏付けを探してみたり・・・無意識に反芻している自分に気づく。


a0010575_1544326.jpgそんな単純作業の中でたまにとんでもないものが発掘されて、結構大きな喜びを得たりもする。

手や、顔面部分が発掘された瞬間から、作業が思わぬ方向に動き始め・・・思いもよらぬ空間が発生する。


a0010575_1654496.jpgもっともっと時間があれば、これをつかって新しい立体の作品を制作しようとするのだろうが、このままでも十分にいいような気もする。

何かをつくることも大切だが、それ以上にこの状態を見せることももっともっと大切なことなのかもしれないと思いつつ・・・。


a0010575_166207.jpgしかし、ねぶた師の技にはとことん感服する。

解体するだけでも大変なこの手わざを多くの人の力を借りつつも、そのエネルギーと技術をコントロールし、これだけのものを数ヶ月で完成させるとは・・・。


a0010575_1674057.jpgしかもそれを毎年毎年作り続けているとは。

そのようなねぶた師を存在させ続けている青森という風土はやっぱり凄い。

この素材全体を使って龍の立体作品作りたくなってきたけど・・・

どこか展覧会やりませんか?
by fuji-studio | 2010-08-14 15:19 | ■青森&十和田での活動
青森ねぶたの終わったあとの廃材を・・・どうする?
8月はじめのほどんど一週間、青森各地はねぶた(Nebuta)やねぷた(Neputa)で盛り上がる。

a0010575_14403673.jpg以前は・・・地域ごとにねぶたをつくるねぶた小屋があり、子どもたちと大人と専門家が一緒にねぶたをつくり・・・お囃子を練習し・・・街を練り歩き・・・ 日常を忘れるかのように盛り上がり・・・

街を轢きまわった後、精霊流しのように海に流して海上で火をつけ燃やし、そのまま海底に沈めていたらしい。


a0010575_1443692.jpgその方法がCO2の排出量と環境循環のことを考えると一番妥当な処分の方法のような気がするが・・・、燃やすことを表面化することが行政的にはNGなのだろう・・・ 


a0010575_14512979.jpg今は青森ねぶたの場合、祭りの終了後、廃棄場にあつめ、パワーショベルとか専用の大型重機を運んできてガンガンつぶし、大型の産業廃棄物処理車に積み込んで処理場まで運び、処分している・・・とのこと。


a0010575_14301282.jpgその処理車に載せる前の状態のものを譲ってもらえないかと青森市に頼んでみたが・・・まったくとりあってもらえなかった。・・・という話

まあ、そうだろうな。 


a0010575_14453640.jpgこの期間、弘前ねぷたや黒石ねぶた、八戸の三社大祭、五所川原の立佞武多といろいろまわってそのやり方や雰囲気、作っている現場なども体験させてもらった。


a0010575_14462356.jpg僕が1998年に博多ではじめた博多灯明の手法や2000年からやろうとしていたVPC(Vinyl Plastics Connection)やデコポリなど、地域と住民の活動の接点を作り出すしくみとしては、青森県各地のねぶたは全国数ある祭りの中でも相当完成度の高いものであることに疑いはなく、そこに関わる市民の意識の高さも驚くほどのものがある。

ねぶたをつぶす前の手続きとして、まず、目をくりぬくのだそうだ・・・


a0010575_1451781.jpgとくに五所川原や弘前のねぷたの場合、伝統的な手法やスタイルを核としながら、その周辺で住民がいろいろな表現意欲やアイデアを盛り込めるシクミに大いに共感し、かなり期待できるものだった。 


a0010575_14533269.jpg一方、青森ねぶたの場合、作品性としては圧倒的完成度ながらも・・・おそらく行政によって主導されてきたのだろう・・・観光という錘が多くの自由な表現の展開を規制しているのか、かなり管理されている空気感がにじみ出ていてもったいないと感じてしまう。


a0010575_1556312.jpg市民が相当もりあがるねぶただというのに、街の日常とのリンクのあり方がもったいない・・・そんな気がして仕方ない。

街の日常の延長に登場して発展してきたねぶたであるが、もっと街の中のいろいろな活動とリンクするシクミへと更新してゆけばいいのに・・・と余計なことを感じてしまう。 


a0010575_15584951.jpgともあれ、ねぶた祭りそのものに外部の素人が関わることはできないので、せめてその廃材を処分するところに別の迂回ルートをつくれないかと相談してみる。 


a0010575_15593074.jpg青森市や実行委員会はまったく取り合ってもらえなかったという話だが、日通が制作したねぶたの一部を切り取ってホテルとか街中に展示物として再生し納品している鉄工所の人の仲介で、切り取られたねぶたのさらに最後の処理するものをもらうことになった。


a0010575_1611515.jpgしかし、それについてもかなりナイーブなことのようで、相当難しい作業だということをかなり丁寧に指導していただき、鉄工所の社長自らがクレーントラックと社員を連れてきて、その取り壊し作業に立会い、国際芸術センター青森まで運んできてもらう。 


a0010575_1634383.jpg当初は廃棄物処理費用の代わりに運んでもらえないかな・・・と思っていたが、結局、仲介してくれた鉄工所が自主的に運搬すると申し出てくれて、トラック代と3名の作業員の費用を請求されることになり・・・ipadのいいやつがいろいろなアクセサリーをつけて買えるに十分な額の思わぬ出費。


a0010575_1610133.jpg解体作業を行った出品者の日本通運はもともと運ぶことのプロなので日通に運んでもらうほうが自然な流れだったかもしれない。

そのあたりのつなぎ方が実はもっと重要だったような気がする。もっとシクミを読み込んで、より意味深い手法を模索すべきだし、そこは急いではいけないことなんだろうな・・・


a0010575_1611268.jpgとにかく、青森ねぶたの場合、ブラックボックスを取り除き、もっとオープンにしてゆきながら、ねぶたそのものと市民の関わりを別の角度から編集しなおす余地があるんじゃないかな・・・。余計なことですが・・・。

もともと街にインストールされていたねぶたというプログラムが観光という大義名分で分断されているような気がするのは僕だけだろうか?


a0010575_16123134.jpgともかく、廃棄処分する素材を芸術センター青森に運び込み、いよいよ僕自身の現場の素材がようやく整う。

当初、展示室の中にガツンとした塊を展示する予定だったが、結局展示室に入らない塊になっていたので、入り口付近にそのまま展示し、公開制作として、その廃材の塊から部分を切り取っては展示室の中に運び込み、素材ごとに分類してゆく作業を行うことに・・・。


a0010575_16133082.jpg素材は木材(角材)と針金と和紙に分類され、たまに取り外したはずの電球とか配線コードとかも分類され・・・

特にねじ(コースレッド)が曲がっていたり、折れていたりでそれをはずすのが一苦労。


a0010575_1614141.jpgねじをはずした木材も切りそろえるとなかなか魅力的な素材になり、そこから何かが生まれる期待感。

針金もしっかっりしているので、いろいろな造形物をつくるうえでとても重要な素材になる。・・・もちろん金属回収業者に持ってゆけばいくらかで買い取っても合えるとは思うが・・・


a0010575_1615226.jpg今回こだわったのは一台分のネブタという素材とその量。

そこから何ができるか方向性だけでも示せればいいが、本当はその回収のシクミと何かに再生するしくみを街がちゃんと組み込むイメージをつくること。

ねぶたは完成されたすばらしい市民の活動のシステムだけに、そこにさらなる創造性や活動力を身につけるためのプログラムが組み込まれたシステムへと更新されなければいいいいのにな・・・と感じている。


a0010575_16154345.jpg廃材の解体を始めた瞬間、横で小山田君が子どもとその素材を利用してなにやらつくりはじめ、テーブルの上に飾っている。

材料と道具が豊富にあるスタジオが青森市内の各地区にあればいい。

そこで懸命に何かを作ろうとしている変わり者と、これから第2の人生を楽しもうと模索しているおっちゃんと、何かを学ぼうとしている若者と、とにかく遊びたくて仕方ない子ども達が一緒に素材をいじる時間をつくるイメージをつくることができればいいが・・・今回は無理でしょうね。

・・・・

それにしても、この施設、コンクリートの塊でまったく風通しが悪いので妙にむせてて暑苦しい。

外の作業ができて、結果としてよかったよかった。
by fuji-studio | 2010-08-10 23:24 | ■青森&十和田での活動
こもるはずだったのに・・・ねぶたのシステムが気になりすぎる。
国際芸術センター青森にこもって絵本作家「藤島八十郎」の絵をひたすら描くjはずだったのに・・・

a0010575_1030341.jpg森の中でじっとしていると、その自分自身の態度に違和感が生じてきて、もっと青森でできることがあるのでは・・・という疑問が膨らむ。

運命的に・・・この時期青森県の各所ではあの有名な「ねぶた」で県内全体が盛り上がっているらしい。


a0010575_10313142.jpgれを無視して、ゲイジュツに縛られ、絵本作家を演じるのはいかがなものか・・・。との自問自答。

結局、体が動いてしまう。

ねぶたのシクミを読み込もうと山をおりる。


a0010575_1033277.jpgしかし、すごいなぁ。ある意味まちかざりの完成された仕組み。

地域の企業や町内会、様々なシクミが「ねぶた」という祭りに向き合う時間を共有する場が用意されている。


a0010575_10334065.jpg青森駅のすぐ近くの海沿いに用意されたねぶたを制作するための仮設のテント。

サンタフェで美術館の裏に用意してもらったテントのような巨大なものが22張りもある。


a0010575_10343396.jpg青森のねぶたの場合、大型ねぶたは企業が協賛してつくっているとかで、ひとつ2000万円程度の予算がかかるのだとか。

それを毎年続けているシステムは凄い・・・ものの、なぜ市内を回遊させるようにこれらのテントが市内各所に点在していないのか・・・という疑問も生じたりして・・・


a0010575_1035147.jpgねぶたのストラクチャを分解していろいろ僕なりにいじってみることはもしかすると、今後の僕の活動に必然なのではないかという妄想が湧き出てきて、仕方ないのでそのあたりに可能な限り費やしてみる覚悟を決める。


a0010575_10352980.jpg素材の分解分類、社会システムの分解分類、モチーフの分解、物語の分解分類。

これらのねぶたの終わったあとの廃材の行方も気になるし、小さな地域でのねぶたやねぷた(弘前ではぶじゃなくてぷになるらしい。)あるいは八戸の山車も気になる。

とりあえず、いじるうちに何かができてしまうかな・・・。

青森の大型ねぶたの廃材もらえないかな・・・と結構難しい課題を思いついてしまい・・・日沼さん、ごめんなさい。
by fuji-studio | 2010-07-31 23:24 | ■青森&十和田での活動
小学校図画工作研究会の研修会で高嶺君と@青森
青森の国際芸術センターでの鹿児島3兄弟のレジデンスに途中から参加。

a0010575_97249.jpg青森に到着していきなり、青森の小学校の先生達が行っている図画工作研究会の研修会で高嶺格と二人でレクチャー。

彼と一緒にレクチャーするのは・・・20年ぶり?  もっと?

熟練の小学校の先生を対象としたレクチャーとワークショップだけに、少々緊張。


a0010575_983586.jpgしかし、日常子とも達と向き合う現場にいる人との接点だけに、ついつい気持ちが前のめりになり、いくら話しをしても時間がたりない。

なんだか日常抱いている違和感が蓄積されていて、僕自身の中での表現欲が高まっているのかもしれない。

しかし、青森のレジデンス・・・

どうしたものか・・・。

豊島への想いを引きずっているな・・・。豊島からの荷物、届かないな・・・。
by fuji-studio | 2010-07-29 08:50 | ■青森&十和田での活動
地域創造のステージラボでワークショップ
a0010575_8254672.jpg地域創造の主催するステージラボ

全国各地のいろいろなところでそれに参加した経験のある意識の高い人たちと出会うことが多いので、いったいどんなプログラムなのだろうと以前から気になっていた。


a0010575_8264037.jpg今回大月さんからのお誘いでそこではじめてレクチャーとワークショップを行うことになり、青森県立美術館で開催されたその現場を体験する。

なるほど。これは大切で貴重なものだ。

そこで学んだ経験もさることながら、そこで一緒になった全国のホール、文化施設関係者のネットワークがとても貴重なんだなー・・・とつくづく思う。


a0010575_827685.jpg地域で事業を実践してゆくときの様々な問題意識・・・特に閉鎖的な組織の中で活動を行おうとするといろいろ風当たりも強く、孤立しがちだったり、・・・いろいろ難しい面も多いが、同じ問題意識を抱える現場の人たちが全国から集まって来る場なので、意識を共有することができる。

そのときの関係性から生まれるネットワークが励みになる。


a0010575_829485.jpg視線を持つということなのだと思う。

自分達の行っている活動に興味や関心を注いでくれる人の視線を獲得しているか否か。そこが重要なのだと思う。

際立った利害関係の中にあるのではなく、緩やかに繋がりつつ、それぞれ励ましあう、あるいは批判しあえる関係に繋がる視線・・・。

夜の10時にワークショップが終わってから青森市内の最近移転しつつある空間実験室に立ち寄ってみる。だれもいないだろうな・・・と思っていたが・・・そこでもホール関係者の別のセッションの人たちが食べ物をもちよって宴会の真っ最中。

ダンスの北村さんとも久しぶりにお会いできてよかった。

いや、貴重な体験をさせていただきました。参加者の立場でずっと参加したかったなー。
by fuji-studio | 2008-07-16 23:59 | ■青森&十和田での活動
青森の空間実験室でのワークショップで青森をまわる。
a0010575_10244479.jpg青森の空間実験室でのワークショップで話しをする・・・。

もうかれこれ15年ほど前から僕の中にあった違和感。

いろいろなところで話しをしつつ、いろいろな関係の中で熟成されつつある考え方・・・。


a0010575_10252230.jpgつまり、美術作品と街と美術館と・・・それに関わる様々なNPOと・・

あるいは何かを作り出そうともがいている作家との関係について・・・。


a0010575_10255986.jpgそんな僕にとってのモヤモヤを青森で活動しているアート系NPOの関係者にぶつけてみる機会をもらった。

それが今回の「モヤモヤガッピョーン!」

つまりイメージを立ち上げる前の段階のモヤモヤの状態がなんらかの形に表現されて立ち上がるということ。

イメージが、じわーっと立ち上がった瞬間からモヤモヤを超えた別の事柄(ズレたことがら)、ガッピョーンがはじまってしまうのではないかということ。


a0010575_102638100.jpg今回のワークショップは基本的には架空の企画会議のワークショップだったが、予想通りの時間切れ。

ちょっと話しすぎたかな。

なかなか難しいですね。


a0010575_10274791.jpgこの話しの中でもふれているが、作家には旬があり、作品には賞味期限があるということ。

作家は生ものなので街に絡めるには料理人が必要という話し。

写真は青森にできた青森県立美術館。 

実は建築物にも賞味期限がある。


a0010575_1410221.jpg美術館に行く途中見かけた2010年に開通予定の新幹線の工事。

建築物も実はせいぜい2世代年(66年)もすれば取り壊しやリニューアルを迫られる。

で、今いろいろなところで1960年代に作られた建築作品が取り壊しの危機に。←必見!

それを考えると建築物の賞味期限も1世代年(33年)

2世代年(66年)前は蒸気機関車が最盛期。


a0010575_1411297.jpg街にもそれぞれ旬があり、賞味期限がある。

季節ごとに更新されたほうがいい風景のところもあれば、2世代年(66年)変わらないほうがいいところもあれば1000年変わらないほうがいいところもある。

3世代年(99年)がひとりの人間が見ることのできる最大限の期限。


a0010575_14113276.jpg70年代あんなに新鮮だった笑顔もいまでは・・・

本来、街にはもっとも旬で、生な活動が組み込まれて磨かれるべきだと思っている。

その生な活動を組み込む料理人が必要で・・・

問題は美味しいかどうか。

食には好みがあったりアレルギーがあったり様々だが、美術作品やあらゆる表現もおなじ。

人々の日常の活動の中で作家の表現は嫌われたり、好まれたり・・・、洗練され、磨かれ、時代の流れを作り出し、生き残ったものがその記録ととともに美術館という仕組みによって次世代へと伝えられる・・・。


a0010575_14125440.jpgところが実際はどうなのか・・。

街には一世代も2世代も前の価値観が放置され・・・、それはそれで面白いのであるが・・・逆に美術館という名前のショールームには、今流行の作品がパーマネントコレクションとして組み込まれながらも・・みるからに観光産業とリンクして・・・、何年を賞味期限として計画されたのがあぶなげな様子。・・・それはそれで面白いのであるが・・・。

なんせ街にいい料理人が少ない。


a0010575_14132425.jpg美術という冠を覆ったあきらかに余計な・・・今とも歴史ともリンクしていないモノが・・・街の風景のダイナミックな変化を阻害したり・・・

逆に大切にしたい変わらない風景であるべき場所が、どうでもいいような今しか流行らないような陳腐なデザインに塗り替えられたり。


a0010575_14134214.jpgそれにしても生鮮食品を扱うマーケットは素晴らしい。

おそらく数世代も変わらない方法で加工される料理がそこにある。

ここは休憩所を利用して、購入したものをその場で食べることができる市場。


a0010575_1414042.jpgそれが青森の駅前にあるというのが素晴らしい。

提供する側と受け入れる側の信頼関係。

まやかしのない信頼と誇りがそこにはある。


a0010575_14142963.jpgそのような信頼できる場が生活のなかにあふれているという豊かさ。

逆に虚飾で構築されたみせかけの場は本当に必要ない。

なんだか、騙してやろうといわんばかりの見せ掛けの豊かさ。


a0010575_14144999.jpgそれはさておいても、問題はおいしいかどうかということ。

その美味しさは誰と味わうかによって変わるということ。

見せかけの美味しさはもうあきあきで・・・


a0010575_14151365.jpg長年の熟成でつくられたものであれ、新鮮なものであれ・・・

とにかく素材をどのように活かすかが問題だし、

それをだれがどのように、誰と食べるのかが問題。
どんなことをしみじみと考えつつ・・・

日本全国をまわりはじめた18歳の頃から数えて・・・かれこれ一世代年近く経ってしまって・・・

街の風景の変化にも時間軸をもって見る視点ができたのだなと・・・

自分自身はなかなか変化できずに苦労しているというのに・・・
by fuji-studio | 2007-09-03 10:28 | ■青森&十和田での活動
青森の空間実験室へ!
青森は涼しい。

とても涼しい。
by fuji-studio | 2007-09-02 18:59 | ■青森&十和田での活動
青森でのレクチャー
a0010575_020214.jpg先週の週末の大寒波の到来とともにフォーラムのために青森に来ている。青森に県立美術館構想ができて以降の6.7年、青森の美術に関する状況が徐々に活発になってきている。3年前、青森市が国際芸術センター青森という安藤忠雄建築のアーティストインレジデンスができ、それをサポートする組織が発生したり、青森から1時間の弘前で市民が手作りで実施した奈良美智展以降アート系NPOができたり、さまざまな活動が活発になってきている様子。
a0010575_020273.jpg今回はその動きの中心にあるアートサポート組織(?)「ARTizan」という団体がアートパラダイス化計画ということをキーとして今後美術館、アートセンター、アート系NPO、行政。企業、住民などがどのような連携をとり活動をもりあげてゆくのかというイメージ作りのための3日間合宿じっくりフォーラムが開催された。いやなんだか面白かった。濃厚でした。浜田剛爾さんの軌跡が妙に共感できて興味深かった。
a0010575_0205725.jpg岡山のすぐ近くにありながら香川県の直島にあるベネッセアートサイトに最近できた地中美術館の館長の秋元さんや水戸芸術館の森さん、国際芸術センターの館長の浜田さん、それに今回の仕掛け人の日沼さんらにより青森でのこの5年間の動きや直島のこの15年ぐらいの動き、それに僕がちゃちゃをいれながらごたごた話しが盛り上がった。しかし直島の話はあらためて面白かった。直島はいいぞ!いや、直島もすごい。ある種の成功事例としていいかも。
a0010575_0211273.jpgそうか。今日の話は本来「アートパラダイス化への課題~滞在、制作、展示」というタイトルだったのね。(ちゃんと確認していなかった)勝手に話して申し訳ございません。細かい話はおいといて、とにかくこれから青森が熱くなるのは確かなようだ。今後2年間が青森の美術状況をめぐる旬となりそうだな。2年後の青森ブッキングしていたほうがよさそう。とりあえずネット上では動きをチェックしとこう。
a0010575_0244257.jpgそのついでに現在まさに工事中の青木淳建築の青森県立美術館(この秋に竣工、来年開館予定)でを見学させてもらった。写真はその内部と現場事務所の様子。・・・すごい!ものすごそう!いや想像を超えていた!とにかくすごいのができそう。いや、しかし、そりゃ運営大変だ!しかしすごい!まいった。これは開館後絶対すごくなるぞ!まさに県民の住民力が試されそう。青森のみんながんばれ!
a0010575_0252746.jpgしかしこの3日間雪が降り続きこの3日で1mは積もったかな。外はふぶきの中いろいろ熱い3日間でした。青森の皆さん、ありがとうございました。来年の青森に乞うご期待!それはそうと、福岡もがんばらねば。
by fuji-studio | 2005-01-11 00:25 | ■青森&十和田での活動