鹿児島市荒田(あらた)という地域の鹿児島交通局電停前という路面電車の停留所の目の前が僕の生まれ育ったところ。昔は川沿いの荒れた田んぼだったんだと思う。
1950年代後半にそこに建てられたコンクリート2階建ての住宅で生まれ育ったが、そこを改修してイイスペイスという手作りのカフェを経営していたのが1989年から1996年の7年間。もう四半世紀も前の話・・・ 1993年の鹿児島の水害の都市整備の問題で鹿児島県といろいろぶつかり紆余曲折の末、1998年そこにつくられたのがイイテラス。その空き部屋を利用してなんとなく302という貸し部屋が誕生したのがこの1月。 本当はだれかに借りてほしいが…シェアオフィスでもいいし、シェアスタジオでもとにかく家賃収入がないとやばい…とにかくそこで、この半年間桜島に暮らして桜島の火山灰を使って桜島のシルエットの絵を描いたジェンダー吉永の桜島の展覧会がスタートした。 展覧会場としては初めて使ってもう空間だったので、その展示に立ち会い、・・・プレオープニングとして急遽ソークイベントのようなことを夜の7時ぐらいからなんとなくゆるりと始める。しかし、ちょうど吹上でのアートプロジェクトが終わったあとで、山中カメラさんが別府に帰る前ということで、吹上出品作家関係者がぞろぞろと集まってきてくれて…以前取手プロジェクトでお会いしたことのある奥中さんとか吹上で頑張っている博多君とか蒲生でお世話になった永里君とか… とにかく面白いメンバーで吹上の報告会のようなディスカッションが始まり…吹上の山中カメラの音頭にやられた水脈系の人もいろいろ集まってきて…ずるずると出入りがありながら…なかなか終わらず・・・気づけば夜中の2時。語り始めると終わらないなぁ。 とにかくいろいろな活動は、本当に思いもせぬところで微妙に繋がり、そしてここからまた繋がってゆくんだろうなと感じている。 イイテラス302でのジェンダー吉永の展覧会はたぶん10日までだったかな…13時ごろから夜の7時ごろまで作家本人がいるかも…ぜひお越しください。入場無料。お茶もセルフですが…飲めます。鹿児島です。 10日にエンディングを行うという噂。 2階のロビイ跡の部屋の整備、思った以上に時間がかかった。
数年前まで借りていたパスタ屋さんが改築し汚くしていた壁の塗装や床のカーペットをはがした後のボンドの除去に手間取ってしまい、完全に2日以上予定外の作業。 とにかく荷物を運びだした2階の部屋をつぎの工事が入れる状態まで整備して、引っ越し先のイイテラス4階の新しいイイスペイス・ロビイへの飾り付け。鹿児島大学の学生が本と本棚や机や椅子を運び込んでくれていたので、どうにか一応形になりました。 日常はロビイとしてオープンし、ミーティングや教室として貸し出しする部屋になります。どうぞご利用ください。こちらのほうが明るくて手ごろな大きさです。…僕も何かに使いたいな。何か鹿児島でプロジェクトはじめたいな…と思いつつも… なかなか動き出せない。それはそうだ。マネジメントが不在だから。 空間はあってもシステムを動かし、マネジメントできる人がいなければ結局動かない。かろうじて貸し部屋や貸会場としての機能は動いていて、利用頻度は上がっているが…ここからさらに活かしてゆくにはマネジメントが必要。 それって、どの街のどの空間も同じことで、結局マネジメントする人が不在ということ。福岡の自宅にせよ、スタジオにせよ、マネジメントする人が関わるかどうかで活きるかどうかがかわる。 しかし、マネジメントという仕事はあまりにも多様なのでとらえがたい。 とにかくどのような方向性でもいいので「活かす」「つかう」ということを発動させ、持続させなければならない。 だれか鹿児島や福岡で一緒に活動つくる人いませんかね。 空間ばかりはたくさんあるのですが… あるいは…この空間借りる人がいれば…家賃は月に19万程度… 一時利用は一日9000円程度。午後だと4000円とか。 ああ、時間と値段の入った利用案内の印刷物を作らなければ… この3日間、鹿児島のイイテラスに去年の春に制作したロビイ(一般的にはロビー)。
ホテルにロビイがあるように、雑居ビルにもロビイがあってもいいのではないかと考え…実は単純に桜島に置きっぱなしになっていた管巻三十郎文庫を移動しなければならなくなったので一時的な置き場として都合上ロビイを作った。 だれも借り手がない空き部屋をそのままではもったいないという気持ちもあったのでロビイとして公開する実験を行ったが、ようやく借りてくれるお客さんが見つかった。よかった。 そのロビイが移動するということは…つまり…一万冊近い本を移動しなけばならないということ。さすがに一人では無理だし、根本君を通して鹿児島大学の建築学科の学生の手伝いをお願いする。 ![]() おかげで無事、イイテラス4階に管巻三十郎文庫が移動する。 しかし、桜島の廃墟となったホテルの中にあった宴会用のテーブルの本棚、3回目の引っ越しでさすがに重量にきしみ、悲鳴を上げているよう。ああ、足の下に板を敷きこめばよかった。崩れたらそうしよう。 桜島からもう4年か。あの頃のアーティストや関係者、皆成長したな。そういば、この連鎖から藤島八十郎は誕生したんだな。 さてこちら4階の空き部屋、2階よりはるかに眺めがよくて気持ちのいい空間。 こちらも教室や会議などで使えるように一般利用ができるようにします。 普段はロビイ、休憩所です。しかしなんでここ借りてくれないのかな? こんなにいい空間なのに。 鹿児島のイイテラスの2階にイイスペイス・ロビイをつくったものの、なかなか利用者に広がりがない。
そのビルの上階につくった事務所利用を想定したワンルームも空き部屋が増えてきている。ロフトつきの広めの部屋も珍しく空き部屋が出たりして、世の中の不況を物語る。 空港バスのバス停の目の前のビルなので便利です。鹿児島で個人事務所や出張用のワンルームをお探しの人にお勧めです。 2階にはロビイがあるし、10階、11階には会議室やホールもあります。皆さん、かりてね。・・・それはさておき・・・・ ここでさえも空き部屋が目立ってきたということは、周辺の賃貸物件も相当苦労しているんだろうな。 これから先、日本人の人口が半減に向かいつつあり、東京、大阪などの都市圏に人口が集中するようになり・・・地方都市は本当に価値転換を迫られていると実感する。 しかし・・・まだまだなんだろうな。まだまだ深刻な現実はせまってくるんだろうなと思う。 きっと、想像を絶していて、こんなもんじゃない。 活動を展開して魅力を醸しだす方向を見出した人だけが生き残ることができる・・・そんなシビアな時代が来るのだろうな。 まさに創造力、活動力、イメージ力が必要となってきた・・・ そういえば・・・・ たまたま水戸芸術館で行っているボイス展。その紹介関連のサイトに僕のコメントも紹介されたとかのメールが来た。 興味深い記事・・・。 と、同時に・・・ ボイス関連でコメントを書いてくれとの原稿依頼。以前僕がブログに書いた記事がきっかけでの原稿依頼。 この時代だからボイス・・・か。 僕としては無視できないなぁ・・・研究者という立場ではなくて、現実の問題に対面している現場の当事者として・・・。 甑島からの高速船が欠航になりそうだったが、どうにか船が動き、鹿児島市内のいいスペイス・ロビイでの夜の7時からのディスカッションにぎりぎり間に合う。
船は天候に影響されるので大変だということを忘れていた。 皆既日食にあわせて鹿児島で行われた「時の芸術祭」を振り返るディスカッション。 反省会というと飲み会だと思ったのか、やたらと豪華な料理と飲み物が。 その中、僕のペースでとりあえず問題点を認識しようと試み、僕なりのアートプロジェクトの運営にに対する意見とかアイデアをぶつけてみる。 特に正解があるわけでもなく、その地域のそのメンバーでしかできないやり方のプロジェクトがあるということは確信している。数字に公約数と公倍数という共通の項があるように、さまざまなプロジェクトは公倍数でつくられて行くと感じている。公約数ではなく・・・。 話はじわじわと引き出され、・・・僕の話が長かったのもあるが・・・気づいてみると11時半。4時間以上も皆さんよくお付き合いいただきました。 しかし、どこの具体的な事例も紹介できないまま終わってしまったなー・・・。 ごめんなさい。 さて、鹿児島でのプロジェクトがどのように連鎖するのか、楽しみ。 鹿児島市のイイテラスの2階のイイスペイスロビイでのトーク。
東京から森さんと竹久さんと管巻さんと来てくれて、管巻三十郎文庫とロビイについて語る。 ほとんど告知をしていなかったので誰もこないだろうと想定していたが・・・それも失礼な話だが・・・20名ほどの観客でちょうどいい雰囲気。 ここからいいことが連鎖すればいいのだけど・・・ まちに文庫とロビイ・・・ 本当に増えればいいと思っている。 森さんの言葉で言えば・・・なんでもないところ。 管巻さんの言葉で言えば森のようなところ。世界の断片にすぎないが世界に通じているような気にさせるところ。 そういえば、昔、森さんと「はらっぱ」について語ったころがあった。 はらっぱは、なんでもないようで、なんでもあるようなところ。 その期待感がよかった。 なんでもあるようでなんでもないところが文庫とロビイなのかもしれない。 ロビイでディスカッション。鹿児島でようやく、管巻三十郎文庫の持ち主、管巻さんといろいろと付き合いの長くて深い森さんとのディスカッションが実現します。
水戸芸術館の竹久さんも参加できることになりました。 鹿児島の人で興味のある方はご参加ください。 ![]() 最近考えていることなどを、うだうだと・・・ごく親密にお話します。 管巻三十郎さんが送ってくれた今回のディスカッションの為のメモを以下転載します。 本の森。 本は、常に不完全なもの。そこに記されているのは、世界の中の限られたごく一部。著者の思考がほんのわずか表出した結果でしかない。閉じられているのは、世界の断片でしかない。だから、本は本質的には読み終えることはできないものだ。1冊の本を体に染み入るようにまで読みこんでいけば、新たに読むべき5冊6冊の本に気がつく。1冊の本の背景には100冊の本が隠れている。1冊の本に印刷された字をなぞることはできる。だが1冊の本に含まれる可能性は、その本の物理的な制約を超越したところにある。 もう一度。本は読み終えることができない。1枚の写真だって完全に「見る」ことができないのと同じだ。 本が並び、空間ができる。それは縮小し変形した世界の模型。ラテンアメリカ文学と日本のコミック雑誌と建築写真集と料理の本。その間に世界がある。そこからはみ出す世界もある。世界を想像する。 本を読んでも何もわからないと人は言う。もちろん、それは極端な言い方で、わかることもある。だけど、やっぱりわからないこともある。しかし、逆説的に本は「ほら、君は何も知らない」と教えてくれている。本の役割は情報や知識の受け渡しだけではない。欠落に気づかせてくれるのが本だ。そして、その欠落を埋めるのは読書でなくたっていい。そこから先の身振りは人それぞれ。更なる本の森に入り込んでもいい。あるいは本の文脈を辿る旅に出て、本に書かれていた間違いを見つけ、新たな発見をするのか。いずれにせよ、それは世界の更新だ。 本棚がある。本の林。本の森。本の海。書かれていることが本当かどうかはわからない。藤浩志的言葉を使えば違和感の山かもしれない。違和感があるからこそ、更新されるのを待っている世界をイメージすることができる。 折りたたまれ綴じられた紙の束。本の数だけの世界の見方がある。世界によりそうように書かれた書物でさえ、世界そのもののあり方からずれていく。どんなに細心の注意をもって撮影し、精緻に印刷された写真集でも世界そのものとは異なる表情が入り込む。表象の宿命。 本は読み終わらない。世界を完全に知覚することが不可能なように。だからといって、本を読むことが無駄なわけではない。想像可能な世界がぐんと広がる。あるいは本に囲まれているだけでもいい。本は、世界がそうだったかもしれない可能性のひとつ。 鹿児島の本の森の中で、どこか遠くの場所を想像すること。全く知らない場所をイメージすること。そこから先は? 時間の隙間を無理やりこじ開けて、鹿児島でどうにかe-space Lobby + galleryをオープンさせる。
最後の表示だとか、看板だとか・・・。人が張り付いてカフェを運営できないので、外に自販機、ロビイの中には10時から5時までセルフサービスで一杯100円ぐらい入れてもらう貯金箱形式の休憩所。 ということで、しばらく動かしてみます。展覧会とかに貸し出せるスペースにしたいな・・・。とりあえずの展示は僕の作品展ということで、タイトルはそのまま「e-space Lobby + gallery」 7月20日にゲストを呼んでクロージングのトークを行う予定。ゲストは本の持ち主、管巻三十郎、次の展覧会を開催する予定の越智正洋、もしかしたら水戸芸術館の竹久さん、そして東京都地域文化交流推進の森さんがゲストに登場するかも。 ゲストばかりたくさんいて、観客がいない状態でのトークになるかも・・・。e-spaceのサイトもちゃんと作らなければ・・・。 結局、アクセスの縁側をどのようにつくるかということだ思う。まったく無関係だったところにいい関係をつくる。その関係性のつくりかた。 アクセスの入り口やゲートがないと入れないし、入っても何もないのでは関係ない。一番いいのは興味深い人が興味深い活動を行いながら「そこにいる」ということなんだと思うなあ・・・・。 ・・・ところで、建築物のフェンスの下に父親が植えていたブーゲンビリアが随分と成長してきて立派になってきた。 個人的にはパプアニューギニアであまりいい思い出のない植物なのでそれほど好きではなかったが、ここまで大きくなるとなかなかいいかもしれない。 日比野さんの朝顔もいいけど・・・。 鹿児島のイイスペイスでロビイと+ギャラリーの仕上げ作業の3日間。
空間としてはとりあえず完成としてみる。・・・つまり時間切れ。 あとはオペレーションの仕組みとサイン関係、案内関係をつくる作業と・・・。 ・・・いろいろあるなー。 やらなければならないことは山ほどあるというのに、ついつい・・・先日一旦並べてみた本の斜め積みをもう一度崩して、サイズと種類ごとに並べ替えて、もう一度きれいに並べ替えてみるのに半日を費やす。斜めに積まれている状態の完成度が少しだけあがったけど、まだまだ奥が深い行為なのでこのへんで妥協。 手を入れ始めると仕事が湧き出てくきて終わりがない・・・。利用する人、関わる人が増えてくれば来るほど、いろいろと手を入れるところが増えてくる。 空間とは常に更新してゆくべき・・・そんなものだと考えるほうがいい。 10階ホールの机や椅子の制作や整備、音響システムの整備、コーヒーなどの飲み物をサービスするシステムの整備など、まだまだ手を入れる時間がほしい。 ギャラリー空間として、4畳半というきわめて日本的なサイズを基準にキューブ・・・立方体をつくり、その一面を抜き舞台のように仕上げてみる。 開放された一面も入り口だけ作って閉鎖するほうがギャラリー的だと思うが、小舞台としての利用を考えると開放したほうがいいとの判断。・・・これも一応小舞台・・・cobuta? 空間作品の撮影には引きがあるので面白いことができるかもしれない。とりあえず、ギャラリーのデモンストレーションとして、Happy Ringの作品や夢の鳥の作品を展示してギャラリーの雰囲気を醸し出してみる。 しかしこの空間は、ギャラリーという施設ではなくて、あくまでもロビイという施設に付随した+ギャラリーというコンセプト。この+ギャラリーというコンセプトに期待しているところもある。 もともとギャラリーシステムを、僕自身オペレーションするつもりもないし、その技量もない。 しかし、いろいろな表現が連鎖する場としてここが動き始めることを望んでいる。 5月か、6月、オープニングトークを行いたいけど、いつがいいかな・・・。 < 前のページ次のページ >
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