カテゴリ:・様々な地域活動の実験( 29 )
水戸芸術館で日比野さんの明後日朝顔会議に出席
日比野さん明後日朝顔会議があり、なぜだかなりゆきで、大巻君と出席する。

a0010575_134753100.jpg鹿児島や熊本や福岡や新潟や北本や・・・懐かしい知り合いが各地から集まっていて不思議な気分。

かえっこと同様の「しくみ系」の表現だが、振る舞いやスタンスは随分とちがう。


a0010575_13482772.jpg日比野さんの仕掛けのもとに朝顔をいじり・・・、種をいじり・・・、面白いありようが連鎖している。

朝顔そのものが面白いのではなく、そのありようが面白い。・・・ということに気づく。


a0010575_134916.jpg「どのようにあるのか」が面白い。状態が普通じゃないので面白い。・・・ということ。

そういえば・・・

もしかすると僕自身はその「ありようの面白さ」を作るのが好きなのではないかと気づく。


a0010575_13493083.jpg面白いものでなくても、普通のものでも、それが置かれている状態が面白いことが面白い。

ゆで卵が縦に経っている状態やビール瓶が斜めに立っている状態・・・のようなこと。


a0010575_13503123.jpg以前から「並べるのが好きだ・・・」とか、「分類整理整頓するのが好きだ・・・」とか思っていたが、実はその「並んでいるありよう」や「分類されているありよう」が「ありえないので好きだったのではないか・・・という仮説。


a0010575_13511443.jpgそれが「ありえない」状態であればなおさら、「絶対ありえない」状態ならもっと、興味深く思う性質なのかも。

朝顔の苗を全国各地から送ってきて、みんなで各地の朝顔のレポートをして盛り上がる。・・・ありえない。

そして最後は朝顔の種の品評会のあと、キングオブ種の投票。・・・ありえない。


a0010575_13521035.jpg日比野さんの勢いに巻き込まれて・・・ついつい鹿児島の種子島でのプロジェクトに参加するよと返事してしまう。

種子島か・・・小学校の頃いったきりいったことがない。

皆既日食か・・・。
by fuji-studio | 2009-05-09 23:44 | ・様々な地域活動の実験
両国経由の水戸芸術館でかえっこ本の打ち合わせ
東京の両国を経由して水戸芸術館でかえっこ本の打ち合わせ。

両国では相撲力士は見なかったが、うらやましいチームに出会う。

・・・いいな。

そのまま水戸芸術館へゆき、かえっこ本の打ち合わせ。ようやく概要がみえてきた。・・・かな。

a0010575_1403359.jpgそうそう。そういえば、水戸には何度も足を運んでいたが、一度も行く機会のなかった中崎君たちの空間、遊戯室へ。

なんともなじんでしまう空間に増山さんのホテルが。

・・・いいな。。
by fuji-studio | 2009-05-08 23:31 | ・様々な地域活動の実験
別府を味わう。
かれこれ5年ほど前から山出君が動き出し、綿密に仕掛けられたアートプロジェクトが別府で動いている

別府は本当に豊かな地域。魅力的な因子であふれている。アートプロジェクトを仕掛けたくなるのもわかるし、アートはいらないという気持ちもわかる。

a0010575_019629.jpg実現は大変だろうな・・・と思っていたが、何年もの間、ディスカッションと勉強会を繰り返し・・・、じわじわと多くの人を巻き込みつつ・・・、ついに実現したプロジェクト。

その状況を確認してみたいと思っていた。


a0010575_0201998.jpgゴールデンウィークの隙間を利用して、急遽時間をつくり、無理やりスケジュールを押し込んだものだから宿泊先がないとのこと。

ゴールデンウィークの観光地はあなどれない。

どうにか知り合いに頼んで用意してもらったのが別府ゲストハウス


a0010575_0221360.jpgそのフロントでチェックインをしようとして・・・感動の再会。

なんと、カウンターの中にいたのは20年前に鹿児島のイイスペイスの最初の店長のT氏。


a0010575_0225682.jpg彼は僕が青年海外協力隊員としてパプアニューギニアに赴任したときの先輩で、たまたま僕が東京と鹿児島を往復しながらお店作りをしていた頃、東京で再会し、一緒にイイスペイスの空間作りも手伝ってもらい、そのまま、最初の店長としてお店を切り盛りしてもらった。


a0010575_0242479.jpgそのゲストハウスでの20年ぶりの再会にはじまり、なんだか別府のまちは古い知り合いであふれている。

桜島プロジェクトで一緒だったアーティストや、昔プロジェクトの現場で一緒に働いた人や、最近地域系アートプロジェクトで出会うことの多いアーティスト、美術館学芸員、アートプロジェクトスタッフ、いろいろな人が日本全国から別府に集結している。


a0010575_0253152.jpgまちとアートの関係がどうのこうのと語りだすときりがないが、少なくとも、これまで幾度となく通過してきた別府のまちに足を踏み入れて歩いてみたのは初めて。

これまでまったく関係のなかったまちがやたらと縁の深いまちになった。


a0010575_0262511.jpg100円で入れる温泉を巡りつつ、最近のカタログではみたことのないまちの風景のディテールを楽しみながら、別府のまちをじっくり味わう。

とてもおいしい。


a0010575_0275094.jpgここまでまちを味わったことはないというぐらい味わえたのはなぜだろう。

考えてみるとこの50年間、資本主義経済という、あるいは活性化というハラスメントに束縛され、まちは人の欲望を刺激し、金銭を消費させるための装置として仕掛けられてきた。

しかし、さらにその前の時代は必ずしもそれだけではなかったような気がする。その時代の匂いがここにはある。


a0010575_0285238.jpg買う、飲む、食うだけではなく、遊び、寛ぎ、出会い、語り、学び・・・自分と向き合う。

まちに様々な視点が入り込み、まちをもっと面白く使える可能性はまだまだある。


a0010575_0294087.jpg今回の作家の表現や作品が必ずしもまちとの関係において、興味深い状態だったかどうかはおいといて、もっとこうありたいとの気持ちがいろいろ湧き出てきたのは確か。


a0010575_031696.jpg実はまだまだできることがいっぱいあるが、

実はまだまだなにもやれていない。

今回はめずらしく観客の立場として俯瞰できて、その弱点と強さが理解できたような気がした。


a0010575_0331693.jpgまちにはみ出るような活動を7名ぐらいのユニットをつくって一年間、じわじわじっくりと生成してゆかなければ・・・実はなかなか僕自身がほんとに面白いと思えるものはできないのではないか・・・そのように確信できた。

しかし、別府のまちには恵まれた因子が多すぎる。


a0010575_0344273.jpgその意味で因子としてのアート作品はいらないのかもしれない。

しかし、その因子を繋ぐ新しい仕組みとしてアートは必要なのだろう。

それでも・・・それはおいといても、かかわりたくなり、いじりたくなる・・つくりたくなる因子のなんと豊富なことか。

現在大量に流通しているイメージのカタログでは絶対に出会いないような、質感というか、肌触りというか・・・長年生き延びてきた時代の襞からにじみ出ている空気が確かにアーティストの感性を刺激する。

その部分を見極めて編集し、しっかり料理しないとおいしいものにはならない気がする。

その意識を共有できるアーティストとコーディネーターがどれほど参加していたのだろう。

今回の別府は、決して作品がおいしかったわけではないが・・・まちはおいしくいただけました。

商店街でのダンスのプロジェクトは作品としてもかなりおいしかったけど・・・。
by fuji-studio | 2009-05-03 23:34 | ・様々な地域活動の実験
川や川沿いを使って大人が(子どもと)本気で遊んでいる図
a0010575_17174238.jpgえずこホールのディスカッションに参加しているメンバーが仙台の広瀬川のほとりで興味深い活動を行なっているようなので、えずこホールの帰り道、仙台の河原町の河原の現場に立ち寄ってみる。


a0010575_17184037.jpg日本の古代人が使っていたという葦舟を参考にしてつくる笹舟

竹林の笹を集めてつくる舟。

それをみんなでつくり、みんなで川で遊ぶ。

こんな風景が幸せでいいんだよなー・・・。


a0010575_17201012.jpgこれは丸太舟。

パプアニューギニアに暮らしていた僕としては、日本の縄文の舟というよりはニューギニアの田舎には必要な交通手段として懐かしい。

これも試行錯誤しながら大人たちが制作しているらしい。

丸太舟はバランスが難しいがどのように作ればバランスがとれるかをあーだコーダと論議しあって、そのあーだコーダを楽しんでいる。


a0010575_17205665.jpg河川敷のはらっぱではティーピーをたてたり、スタードームをたてたり、子どもの遊び心を持った大人たちが本気で遊んでいる雰囲気が漂っている。

それに子どもたちも巻き込まれてたのしんでいる。


a0010575_17225869.jpg子どものために・・・というのではなく、大人が本当に子どもの心で子どもと遊ぶ空間。

こんな空間がちゃんと都市中心部にあるのがいい。

仙台というOSがいいのか、それともアプリケーションを楽しむ人たちのつながりがいいのか・・・。

大阪の水辺に必要なのはこの感覚だと思いますよ。・・・北川さん。
by fuji-studio | 2008-08-10 17:21 | ・様々な地域活動の実験
京都の立誠小学校跡で京都メディフェスを企画中ということ。
a0010575_11271681.jpg京都の繁華街の中心地、木屋町に強い存在感を放ち残っている立誠小学校の跡。

ここで9月に市民メディアの全国交流集会があるとのこと。そのうちあわせに京都に入る。

京都市内での仕事はこの10年ほとんどなかった。・・・それこそ1995年・・・もう13年も前に京都の中心部の小学校が廃校になり、そこの跡地利用への提案を意識して、旧龍池小学校、旧明倫小学校で展覧会が開催され、跡地利用のシンポジウムなどを行ったことがある。

そのときは夢のような妄想でしかなかったが、そのシンポジウムに地元の人や京都市の担当者も参加し、その後、元明倫小学校は京都芸術センターとして再生することになった。


a0010575_11274457.jpgその経験から98年博多中心部の小学校の統合に伴って行われた廃校跡地でのアートプロジェクトで今度は校舎だけではなく、校庭の保存活用の提案を行ったりし、いろいろな活動が連鎖していった経緯がある。僕は知らなかったが龍池小学校もその後紆余曲折あり、今は人気の施設としてリノベーションされているのだとか

・・・で、今回は久しぶりの京都。

学生時代にうろうろしていたところを歩き懐かしい。僕は京都という街に育てられたんだなーとつくづく思う。


a0010575_1128456.jpg市民メディアについては福岡の地域共同研究を行っているときにコミュニティラジオの番組制作にかかわり、少しだけ勉強させてもらったことがあるが、それほど深めたことはない。

今回京都でその全国大会があるという話でそのお手伝いをさせてもらうことで、そのあたりを少し深めればいいなー・・・。

京都市内で6年前から活動している京都三条ラジオカフェには以前から興味があったし、一緒に活動できるのがとても嬉しい。

ただし、9月13,14日に開催されるイベントとのこと。時間がないのでたいした仕込ができない。

ただ、これがその後の活動に繋がるような仕掛け、シクミの方向性が見えればいいのかなとも思う。

ああ、京都が面白くなりつつあるなー。

ということで、京都メディアフェスは9月13,14日。何かメディア関係で子ども達や市民とワークショップとか・・・いろいろやりたい人は連絡ください。

いいなー・・・。
by fuji-studio | 2008-07-09 15:01 | ・様々な地域活動の実験
面白い人があつまるところは面白くなる。
横浜のこの数年の動きが際立って見えるのは何故か?

a0010575_1465040.jpg東京で暮らしていた5年の間、仕事で数回横浜にいったことがあったが、とりたてて僕には用事のないまちだったと記憶する。

ところがこの数年、横浜の海沿いのエリアに、特にクリエイティブな活動の拠点が様々にできているため、僕の周りの様々な人が横浜に動いてきている。


a0010575_10424082.jpgその結果、僕自身も横浜に多く足を運ぶようになり、またそこから関係が広がり、目に見えて活動が加速している。

それはおいといても、このエリアは空と海に向かって開放されているからなのか、どこか開放的で気持ちがいい。 東京都内のホテルを拠点とするよりはできればこのみなとみらいの海に面したホテルを拠点にしたい。値段も3割は安いし・・・。

空気のよどんだところは苦手だが、心地いい空気の対流を感じる。

そういえば午前中久しぶりに楽しんだ岩井君との打ち合わせも横浜のBankArtが行っているスクールのレクチャーの為のもの。

すっと話しをしていたかった。

午後から横浜に入ってくると、次から次へと知り合いに出会い、新しい人に出会い、目がまわるほど。

様々な深い縁がこの横浜のみなとみらいのエリアで連鎖してゆく不思議な感覚。

黄金町で川の駅の地域活動を行っている方々は数年前に僕が残していったペットボトルを使って川での活動を行おうとしているということでディスカッション。

なんとそのエリア、福岡の山野さんが今後なんだか関わってゆくのだとか。僕の灯明の話も山野さんを通して知っている様子。

ぼくが直接どうこうできるわけではないが、なるべく協力する約束をおこなう。なんだか面白いことが発生しそうな雰囲気。


a0010575_10432471.jpgBank Art NYKでは2008年の横浜トリエンナーレに向けてリニューアルされるとかで、3階に常設していた牛島達治さんと丸山純子さんの作品が撤収されることになり、そのファイナルイベントがはじまった。丸山さんはBankArtができた頃行った展覧会で僕のコレクションの袋を「安いですね!」と100g10円で購入してくれた唯一の作家

ポリ袋作品繋がりでうれしい。

なんとその会場には福岡の宮本さんや野田さん、九州大学出身の百枝君(近くのY-GSAにいるのだとか・・ここでも微妙な縁が交錯している。縁が深いなー。) なんだか福岡色が濃い。

そこに鹿児島の甑島で地道にアートプロジェクトを行っているという平嶺林太郎君が声をかけてくれる。噂で耳にしていた甑島での活動の張本人とついに出会う。

なんと彼はまだ学生で、かれもまた横浜在住なのだとか。なかなかやるなー。

そのあと電話で連絡をもらっていた嘉藤さんからワークショップ等の研究を行っているという東大の学習環境デザイン研究室の森さんを紹介してもらい、、名古屋の武藤君の笑顔をみつつ・・・話しする時間を逃し・・・

ワークショップの研究者の森さん、去年行ったワークショップの知財を考える研究会のメンバーにもいろいろヒヤリングを重ねているようで知り合いが重なっていて面白いし、実践から入っていて、かなり活動的な研究者で、面白い感性と視点を持っている。

とにかくBankArtNYKのカフェは活きている。

たまに出かけてゆく僕みたいな存在にとってはとてもありがたい。

あんな場所が全国各地にあればいいのになー。

魅力的な人がいるところには、魅力的な人があつまる。

地域が面白くなるには、地域が面白い人とで会いながら、地域の人が面白くならなければならない。

そんな当たり前のことを忘れて、眉をしかめた大人が眉をしかめた大人を呼んでお金の流通を考えているところのなんと多いことか。

悪循環。

こんなところで地域格差が生まれてくるのか・・・。これからの時代は・・・。
by fuji-studio | 2007-12-10 10:45 | ・様々な地域活動の実験
久しぶりに震える作品に出会う。
a0010575_84941.jpg作品を前にして「ぞぞぞ・・・」と寒気を感じ、震えを覚えることがある。

感覚的なものなので、それがなぜだかは瞬間的にわからない。

だから、あきらかに知識や認識とかからくる震えではない。


a0010575_8495454.jpg若い頃、特に高校時代から大学の前半、京都のお寺の仏像や庭に出会い、あるいは絵画、日本画に出会い、はまっていった感覚。

しかし、気づいてみるとある時期からとんと感じなくなっていた。


a0010575_8501986.jpg本当に久しぶりに震える作品に出会った。

僕自身が何も構えていなくて、まったく期待していないところ、ふとその空間に入ってしまったから足元をすくわれたのかもしれない。


a0010575_8504072.jpg今日は作品の準備を休んで、ほんの少しだけ同じプロジェクトに参加している作品に立ち寄ってみた。

名古屋で活動していて最近新潟に移り住んできたという彫刻家 菅野さんの作品

古い民家の床が石でできていて、それが切り刻まれている。


a0010575_851141.jpgとても自然にそこにあり、ふとその空間に立ち入って、足元の触覚の違いにくらっときた。

石庭の白砂のような光りを畳のはずのその床が放っていた。

思わずその場に座り込み、切り刻まれた床を指でなぞる。

おそらく数分間、僕の頭の中は真っ白になっていた。


それが彫刻であることに気づき、その作家の制作の姿を思い描き、涙が溢れてきた。

久しぶりの彫刻による感動体験。 

この場がちゃんと成立しているこのプロジェクトはこの作品があるという理由だけで大成功だと思う。

a0010575_8513341.jpg作家の菅野さんが別室でまたべつの作品の設置をおこなっていたので素直に話しかける。

初めてお会いする作家。


a0010575_8522620.jpgいや、本当にいい作家っているんですね。

菅野さん、素晴らしいですね。

このボールの作品は、日記のように毎日作業場に行って仕事をするときに必ず作っている日記代わりのものなのだとか。手で包むことができる大きさまで削ってるらしい。

ということはこのフレームはカレンダー。


a0010575_213219.jpg仕事をした日のところに玉がある。

ああ、これもいいなー。

ああ、それに引き換え・・・僕は・・・

何かこのような空間をつくることを欲しているんですようね。    

つくるという作業と・・・僕自身が・・・。

ありがとうございました。
by fuji-studio | 2007-10-13 23:58 | ・様々な地域活動の実験
広島県灰塚大橋の欄干作品「ハイヅカニイキルモノ」
地域に常設されている藤浩志作品としては珍しいタイプの作品紹介。

広島県、現在の三次市の三良坂町にある灰塚ダムエリア

僕が最初にその地域に関わったのは、1996年、鹿児島を離れる決心をして東京から岐阜、福岡と引越し先を探してトラックで移動していた夏、灰塚アースワークプロジェクトという地域活動にアートが絡む当時はかなり実験的なプログラムに参加するのがきっかけだった。

a0010575_9345227.jpgそのダム建設の計画に住民が対策同盟をつくり戦いが始まったのがもう45年以上前。

その戦い抜いた人たちからのオーダーでそのダム湖にかかる橋の欄干のデザインを行ったのがアーキプロという建築事務所の吉松さん

その吉松さんから2001年にその欄干の硝子板の絵のデザインを頼まれた。

欄干の両側に190枚の硝子板がついている斬新なデザインの橋で、そのガラス板に何か絵を描いてくれというオーダー。


a0010575_9352864.jpg吉松さんとしては何か全体の構成を考えてガラス板の図柄を1枚描いて欲しいという意味のオーダーだった。(予算もそれなりに少ない予算。)

ガラスに描く絵はガラス工場でエッチング加工するという話。


a0010575_9355779.jpg大阪のガラス工場まで出向き、その制作工程を聞いてみると、たとえば190枚全部違う絵柄でも、一種類の絵柄を190枚つくるのでも、製作コストは変わらないという話。


a0010575_9451727.jpg僕の仕事の量は190倍に増えるのは目に見えていたが、灰塚ダム対策同盟の人たちが戦ってきた45年を思うと・・・とにかく彼らが納得ゆくのものを作りたいと思い・・・というかそうせざるをえないとても凄い人たち。


a0010575_937730.jpg彼らの新しい住宅再建地(ダムができることで移転してできた新しい街)に出向き、彼らにそのガラス板に載せる図柄を決める話し合いの場をつくる。


a0010575_9383381.jpg僕からの提案は灰塚地域に暮らしていた動植物の図鑑を硝子板にするというアイデア。

ダム湖にかかる橋を記念館にみたてて、水没するエリアで暮らしていた生き物と人との関わりの記憶を保存しようという試み。

彼らは子どもの頃を思い出しながら・・・91種類の灰塚に生きる動植物をリストアップしてくれた。


a0010575_939074.jpgそのリストアップするワークショップはとても楽しかった。

ダム建設に対して長年戦ってきた表情険しい戦士達が子どもの表情になり、あの魚が・・・、あの虫が・・・あの鳥は・・・あのあたりでは・・・と昔話に華を咲かせる。


a0010575_939458.jpg作業としては、リストアップされた91種類の動植物の原画を描き、同じサイズに縮小したり、拡大したりして描き、その拡大率とどの名称の頭文字とナンバーを硝子板に描く。

ひとつのガラス板の図柄に対して原画を5枚も描かなければならないのはちょっと誤算。(ガラス板へのエンボス加工の工程で5種類の深さの違う絵を描かなければならなかった。)

結局ストライプ図案やタイトルガラスやリスト表示図案も含めると550枚を超える図面を制作したことになるなぁ。


a0010575_9414030.jpgその動植物の名称は欄干の一番入り口のところに答えが書かれている。

・・・という作品。

灰塚にイキイルモノのリストはそのまま灰塚ダムによって沈んでしまった動植物のリストと重なる。

印象的だったものがある。


a0010575_9475312.jpgリストアップの最後の絞込みの段階で住民の一人が「そうえいば一番たくさん沈んでしまうのは田んぼだなー」という話しをした。

最後に加えたれた動植物は「稲」だった。

それから6年。

その橋がこの4月に完成したという話しを聞いて、はじめて見に行く。

しみじみと人気のない橋をわたる。


a0010575_942164.jpg夜になると照明が・・・。

噴水のライトアップと橋のライトを眺めにきたのか、数名のバイクが駐車場に溜まっている。

・・・・・・・・

結果的に地域に常設で残っている藤浩志作品としては今のところ一番良質のものかもしれないなー・・・

機会があれば、ぜひ見に行って・・・くもの巣の掃除をしてあげてください。
by fuji-studio | 2007-07-31 23:08 | ・様々な地域活動の実験
大阪箕面の芝樂という拠点
大阪の箕面にある芝樂(しばらく)という拠点を訪ねる。

a0010575_7304277.jpgこの拠点を計画中に神戸新開地の楽座を訪ねてくれて、その後僕の活動に興味を持っていただいたとか。


a0010575_7312325.jpgいや、当時新開地に作ろうとしていた拠点がまさに実現している魅力的な場所。

人の意識ってほんとうにリンクしたりシンクロしてりして広がってゆくんだなとしみじみ・・・。


a0010575_732189.jpgコンテナを利用して住民の手作りで拠点作りを行ったのだとか。


a0010575_733276.jpgはらっぱと駄菓子屋と公園と街のエンジンとなる事務所と、地域に対してとても開放的なカフェ、それにオルタナティブな部屋と倉庫、裏庭、石窯などがあり、まさに活動の拠点となっているが、それにもましてびっくりしたのがそこにいる人たちの表情の豊かさ。笑顔。キャラクター。


a0010575_7335533.jpgいや、人は街をつくり、街は人をつくるというが、まさにそんなところ。

人と街に秘められている豊かさはこれまでの豊富な経験からにじみ出るものなのかな。


a0010575_7344820.jpg街のいたるところにまさに「のりしろ」のようなボイド空間が様々にあり・・・つまり、私有地と道路の境目の共有地のようなところが何故だかいっぱいあり、ものすごく気になる。


a0010575_735208.jpg完成されていない魅力、未完成の魔力。


a0010575_7354478.jpg作りつつ、完成せず、作るベクトルを見せつつ、つくりつつ・・・。


a0010575_7361012.jpgそんな仕組みの核として芝樂というシステムがあるというかんじでしょうか・・・。


a0010575_7363795.jpgいつものように僕の話が長すぎて、せっかく出してくれた手作りのよく冷やされたケーキが少々ぬるくなってしまったのが残念でした。 ご迷惑をおかけしました。
by fuji-studio | 2007-06-06 23:52 | ・様々な地域活動の実験
チューリップフロープロジェクトの為のドローイング
この週末に横浜で行うチューリップフロープロジェクトの為のドローイングを制作しました。

a0010575_5515017.jpgペットボトルの中に数千本のチューリップの花を詰め込み、チューリップの花を満載したペットボトルボートが川くだりをします。

4月29日がBankART NYKで公開制作、30日の朝9時半に黄金町の桜桟橋を流れ始めて11時半ごろにはBankART NYK前に到着する予定。

さてどうなるのか。残念ながら僕は当日参加できないかもしれませんが・・・。

あとはバンクダートのワタナベさんにお願いします。

あ、神奈川大学の曽我部さんの研究室や芸大の日比野さんの研究室、新潟大学の丹治さんの研究室も参加するんですね・・・。

あ、開発君や磯崎君や水島君も!

BOAT PEOPLE Associationも参加! 素晴らしい!

ああ、行きたいなー。

ああ、これもまちを遊ぶ仕掛けだなー。

もっと本気で遊びたいなー・・・。
by fuji-studio | 2007-04-27 05:23 | ・様々な地域活動の実験