2010年 02月 27日 ( 1 )
六本木アートナイトはあえて小さなもので繋くプランでゆこう。
「だれと」つくるのか。 その関係が見えてきたときはじめて具体的なイメージが見えてくる。このことについては今までもいろいろな現場で語ってきた。

a0010575_12384070.jpg活動を、その地域をフィールドとして地域の人と主体的に行っている立場の人から直接リクエストをもらう場合は「だれと」が見えるのでとてもやりやすい。

しかし、仲介業者や当事者でない企画者、代理店があまり縁のない地域に何かを仕掛けようとする場合、「だれと」を見出すのにディスカッションを仕掛けつつ、登場人物の動きをみながら3年から5年かかることがしばしば。

しかも立場を超えていい活動をつくろうとしている人なら別だが、立場を超えることのない人との仕事は難しい。


a0010575_12391674.jpg今回の六本木アートナイト、去年からはじまった地域系のアートイベントであるが、どうやら対象者の属性はおおまかに2種類。

アート利用者と六本木愛好者。どちらかというと地域住民への視点は少ない。 

そこで、今回は六本木の中でも巨大な施設を繋ぐ昔ながらの通りに注目した。

六本木愛好者にとっては取るに足りない通りかもしれないが、僕にとってはとても魅力的なところ。


a0010575_12394756.jpg無視できない空家や空きビルがあり、魅力がにじみ出ている。

本当はその現場のどこかを借りて数年かけていじるという方向性で活動したいが、プロジェクトの主体がなかなかそこまでは本気ではない様子。そのうち本気でやりだすとそうなるだろうな。

で、今回注目したのは店舗の前にある植栽や鉢植え。

大阪や東京の下町の鉢植えほど過剰なものはないが、それぞれが街との接点を作り出そうとする意思を感じ、いじりどころのツボなのかもしれない。 


a0010575_1240201.jpgしかも、屋外の植栽は日があたり、雨を受けるという巨大ビルの中ではつくれない状況であることに注目した。

植栽や鉢植えにある共通のツールを仕掛けろことで全体を繋いでみるのはどうだろう? 実は・・・六本木のプランを考えはじめたところから家の庭の松の木の枝が気になっていじりはじめていた。

六本木の話をもらった瞬間、たいした意味はないとは知りながらもネットで六本木についての基本情報を検索していた。癖のようなものだ。


a0010575_12415923.jpgたぶんその時「松ノ木」とか、6種類の樹木というフレーズが僕の頭にインプットされたのだと思う。

数ヶ月前に、宇野澤君が僕の昔の作品のネタとなった「善峰寺の老松」を見に行ったという話を聞きいていたので、その時すでに松ノ木は僕の中で反復しはじめていた。

とにかく、六本木がきっかけとなり松ノ木の枝から入り、どうしようとも、どうなるかもまったく見通しのないところから小枝をいじりはじめたこの2ヶ月

小枝とおもちゃの破片をいじりながら作業を続けているうちにいろいろなものができていった。

その毎日の行為を表現行為だとすれば、それをそれぞれのプロジェクトのフォーマットにあわせて編集する行為を作品化と呼ぶのかもしれない。


a0010575_12422851.jpg小枝とおもちゃからつくられたツールを一晩だけの六本木アートナイトのフォーマットに編集して搾り出したのが

「Toys Street Gardening」

水都大阪で行った「Deco poly」…まちかざりの延長にありつつ、通りをガーデニングのフィールドとして見立て、展示作品をガーデニングのオーナメントとして取り扱ってみる。

街の人の扉をたたき挨拶をするような感覚の作品。


a0010575_12425723.jpg六本木ヒルズとミッドタウンと国立新美術館の間をつなぐ龍土町美術館通りをストリートガーデニングで繋ぎ、この地域の新しい方向性のデモンストレーションと捉えている。

龍が舞い降りたという伝説もあるとかの龍土町。

こことかかわることができるとは・・・。

この小枝系の作品ツール、いろいろな展開ができそう。

その第一弾が六本木からはじまるということになるかな。

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by fuji-studio | 2010-02-27 12:40 | ■東京での活動