2008年 01月 30日 ( 1 )
ソウルのLOOP Galleryでの出題。
となりの韓国だが昔は遠かった。

たぶん、この20年でかなり近くなったのだと思う。

a0010575_11225254.jpg2000年に釜山ビエンナーレに呼ばれたときにはじめて福岡から海をわたり韓国に入り、その近さに驚いたと同時に、わずか3時間の船旅で変化する政治と歴史の境界の深さを感じた。


a0010575_11234946.jpg2002年にソウルの新聞社の工場跡で展覧会に誘われて展示したが、なんだかとても苦労した記憶しかない。

なんだか今回はとても気楽に参加しているのはだぜだろう。 国をわたって移動するという感覚はほどんどなく、都市間の移動という感覚しかない。


a0010575_8513625.jpg以前は言語に対しても、風景にしても、生活様式にしても、金銭感覚にしても・・・もっと差異があったような気がするが、今、ほとんど均質化されているからなのか?

今回与えられたスペースは壁ひとつ。そしてテーマは「Art and Capital」・・・つまり「芸術と資本」


a0010575_11241955.jpg僕自身、自分が泳がされている大きな流れのようなものをどのように捉えて、あるときはそれに反発し、あるときはそれを学習し・・・いかに超えるのかという問題に向き合っているのだとおもう。

ところが、このような一般的に強い言葉・・・つまり、資本という概念で自分自身の意識を編集したことはない。

芸術と資本がテーマの展覧会やシンポジウムが開催される背景には現在のアジア各地で起こっているある特殊な現象があることを無視できない。

つまり、美術作品が・・・とくに現代美術作品の一片が投資の対象として扱われ、ある意味とても注目されているという状況に大きな危機感を持っている人が多いということ。

現在に対する違和感に強く立ち向かい、社会の価値観を大きく覆してゆくような、表現力を持った若い作家が、流通を目的とした作品の制作に向かい消費されてゆくことへの危機感であり・・・

あるいは芸術作品や作家、あるいはその魅力に向かおうとしている活動に対する信頼の崩壊に対しての危機感なのだと思う。


a0010575_11244774.jpgとにかく、その現場で作品を設置するという難問・・・

制限時間は2日間。(12時間程度?)

もともと資本主義経済被災者でもあり、受験戦争被災者でもあることを自認しているだけに、この難問は嬉しい出題。

もちろん正解というかいとうは出せないし、出すつもりもないし、求められてもいないが・・・

とにかくこれまでの態度と意識と意志をはっきりさせようと思う。

・・・・

話をもどして・・・

つまり・・・特にアジアの都市では同じ問題が同時に進行しており、それぞれが連鎖しながら拡大し・・・、あるいは解決に向かおうとするような状況になってきているという実感なのかな・・・。
by fuji-studio | 2008-01-30 23:35 | ■海外での活動