北本市での
日本文化デザイン会議。
雑木林をメイン会場にしながらも、北本駅前やみなみ幼稚園や荒川の広場でデモンストレーション的なワークショップや展示を行い、それをシャトルバスでつなぐ。
シャトルバスの中はピンホールカメラになっていて、移動中も北本の風景をバスの中に取り込む非日常な仕掛けが面白い。
駅前からピンホールカメラのシャトルバスで10分ほど行くと荒川の広い公園にたどり着く。
そこには全国から集められた桜が植林されたさくら公園。
それぞれの桜についての物語を掘り下げてゆくだけで相当面白い作品になりそうな場所。
しかもちゃんとこの時期でも桜が咲いているのがすごい。
気になるところ。
一年以上前に北本に最初に足を踏み入れた当初から気になっているサイクリングロード。
自転車は北本でのアートプロジェクトで最も重要なツールになる予感はある。
それをどのように展開するか・・・あるいはここでの展開は全国のアートプロジェクトに連鎖する予感もある。
今回、アーティストとして随分前から、僕の借りている北本タワーを拠点にして地元の人とかかわり、ワークショップを開催して制作してきたのが
西尾美也昔、荒川を走っていたという帆船の帆を住民から集めた古着で制作したパッチワークで再現するというプロジェクト
高さ15mのマストに7m×12mぐらいのパッチワーク作品の帆をかけて、参加者の力をかりてあげてゆく。
荒川の河川敷に見事に広がり、風をはらみいまにも走りそうな西尾君の一日だけの作品。
圧巻。
その横で地元の人たちが企画して「かかしコンクール」を行っているのでついでに見て廻る。
実はかかしは随分前から気になっていたツール。
しかし、このツール、実は力の抜き具合が難しい。
力を入れすぎるときりがなくなり面白くないし、力を抜きすぎてもしょぼくくなるし・・・
このあんばいが難しい。まあ、天然がいちばんいいか。
駅前の整備計画を
アトリエワンが行っている関係で、アトリエワンの教室の作品も普通に駅前で使われているのでびっくり。
これを建築家の作品として認識している人がはたしてどれほどいるのかが難しいところ。
去年から明後日朝顔プロジェクトで関わっている
日比野さんは今回地元のみなみ幼稚園の協力で、スクールバスの駐車場を造船所として事前の制作。
この造船所がいろいろな人を呼び寄せ、台風の夜の絆が今後のプロジェクトの柱になる予感。
北本駅前の北本タワーと呼ばれている元家具屋の2階のワークショップルーム。
西尾君が制作スペースにしていたが、作品を搬出していたのでがらんとしていた。
2階をワークショップルームにしたので今回3階を事務所とロビイ空間にして。僕は4階の一部をプロジェクトのための準備室にしてみる。
これも実は日本文化デザイン会議のためのデモンストレーションで、こんなことが北本でできればいいのではないかというプレゼンテーションルーム風にほぼ半日で作ってしまったもの。
このエレベーターが動くようになるとすごくいいのだが・・・無理だろうな。
しかし、なんとも刺激的な空間。
2010年の春から約1年間、ぬいぐるみ再生工房の「らくだ」という場をこの4階フロアにつくり・・・
らくだ家具のショールームとか・・・。そこで新しいぬいぐるみを再生してつくる家具や交通手段を制作し、花見の現場でデビューする・・・という妄想。
まだまだイメージは広がってしまい・・・困った。
しかし、今回わかったことはデザインとアートと2本の柱をつくって、そこをちゃんとリンクさせたプロジェクトにしたほうがいいということ。
だれからくだ工房、いっしょに展開する人いませんか? お金はありませんが素材と場所はあります。
住み込めます。