福島県立博物館での打ち合わせ。
2009年 06月 03日
美術館での展覧会は数々あるが、博物館での企画に参加するのは珍しい。
20年前にパプアニューギニアの国立博物館でその収蔵品を借りてパフォーマンスを行ったことがあるが、国内では芦屋市立美術博物館の美術館のエントランスで展示をしたことがあるぐらい。
そういえば、バングラデッシュビエンナーレに出品が決まって下見をしにいったとき、照屋君とバングラデッシュの国立博物館で展示したいなーという話をして、一応アプローチしてみたが、あっさり断られたことがあった。僕らの作品を博物館に普通に展示してみたかった。残念・・・。
それにしても博物館は興味深い。
学生時代に、たまに大阪の万博記念公園の中にある、国立民族博物館にはよく通った。日常から離れ、刺激をもらい、イメージを補給する場所だったような気がする。
ここで何ができるかわからないが、とにかく博物館を見直すいい機会をえた。
博物館は本当の意味でまさに宝庫。
何らかの事情で数世代にも、あるいは数千年も伝え残されてきたもの達がそこにある。
それぞれのものにはあふれ出る物語が染み付いていて、妄想をかきたてるものばかり。
しかし、それらが過去の貴重なものとしては扱われているものの、現在に活かされていないような気がした。
それぞれの貴重な因子が空間として、あるいは関係の設定の仕方として、必ずしもベストの状態で展示されているとはいいがたい。
ここで何かできればいいな。
福島県立美術館の秋の企画展用のブログサイトにレポートがあるようです。