アリオス plants! Festival 3000人!
2009年 03月 28日
これから新しいファンタジーが始まる・・・という雰囲気ですが、とりあえず、みなさん、お疲れ様でした。
あまりの強風のために断念したティピー これがこの公園に立ち並ぶ姿を見たかった。
アリオスの公式発表によると、約3000人を超える来場者だったとか。
寒い中、屋外ステージのトップはこどもじゃんがら。
スタッフ関係者だけでもダンスとかの出演者も合わせると200人ぐらいはいたかも・・・。
足湯も出品参加。せっかくの足湯なのにさびしい雰囲気。暖簾とかよしずとか、露天風呂色満載の暖かい仕掛けが必要。場所も寒そうな場所だったな・・・。
今回の場合、参加人数が重要なのではなく、参加者がどれだけの面白い実験ができたか・・・どういう活動の連鎖の種・・・因子・・・が繋がったかが重要だった。
サーフボードショップが子ども達にサーフボードのフィンのデザインをしてもらうコーナーを作って参加。サーフィンの疑似体験コーナーも工夫次第でもっと面白くなったかも。
・・・・
とはいえ、参加者の数が多いのもひとつの重要なインパクトにはなる。
ここは環境がテーマの紙芝居やクイズなどを子ども達と楽しむコーナー
でもイベントとしてのオペレーションに気をとられてしまうぶん、何かをここからつくろうという余裕がなくなるのも否めない。
強風の中、舞台にマジシャンが登場。今回、ライターや水、カードやペーパーを使い、風には弱いマジックを披露したが、強風の中でしかできない凄いマジックを開発すると面白いのではと・・・
プランツを終えて、帰りの飛行機の中、今回のアリオスプランツについて振り返ってみる。
タイからタイ舞踊も参加。舞台で踊っていて寒そうだった。これこそ、体験コーナーを作って、基本の動きをおこなうとポイントをもらえるコーナーがほしかった。子どもがタイ舞踊をしている姿をみたかった。
・・・ちょうど、福島の新聞社からの原稿を依頼されたのでその文章を考えつつ・・・プランツへの思いをあらためてぶつけてみた・・・
ステージでは子ども達が芸能人になりきって踊っていた
何らかの関係へと連鎖を作り出すことから何かがはじまる。
彼女達は楽しんで踊っているのか、それとも踊らされているのか。それが分かれ道。とにかく、懸命な姿がとてもいい。
窮地に追い込まれ、あるいは死に面したとき、それを乗り越える力はまさに表現力と深く関わってくる。
もっと電波が強ければ、会場内の各ブースを繋ぐ通信網になる予定だったのだが・・・難しい。やっぱり会場でのMCや全体の進行を促す放送はこれほどの規模になるとほしい。
地域にはモヤモヤの塊がいくつもある。
アリオス内ではいわき在住のアーティストが作品展示をおこなったり、ライブペインティングを行ったり。
モヤモヤの塊とは、身の回りの常識や情報、商品、風景、まち、人間関係など現在の地域社会を構成しているもろもろのモノゴトに対する言葉にならない違和感のようなもの。
いわきの医療現場に対する認識を深めてほしいとの思いのコーナーもある。
言葉にならない、まだ表現されていないものなので、僕は「モヤモヤ」と名づけてみた。
アリオスのにぎやかな内部の様子。
つまり、騙されてはいけない常識や、変えてゆかなければならない価値観が身の回りにたくさんある。・・・ということ。
今回はいくつかの有料のワークショップも参加。かえっことしてはかなり画期的な新しい試み。
今現在を構成している価値観は前の時代の人たちの価値観によって作られてきたものなので、今の時代にズレが生じても仕方ない。
いわき理容美容学校の生徒がネールアートコーナーを設置。これはかなり盛り上がっていました。これ系もかえっこでは珍しい。お勧めです。
そのモヤモヤの正体が何であるかを捉えようとし、周りの人に伝え、何らかの変化を作ってゆくために必要な力。
子どもが親にマッサージをするというなんとも素晴らしいコーナー。しかも専門家の人がちゃんと子ども達に指導していました。これも全国のかえっこにお勧めのひとつ。
それが表現力だと思う。
「心のままに動ける力」あるいは「想像力と行動力」ともいえる。
いわきならではのサーフィンショップの出店。海をいじり、海を感じ、海と深い関係を持つその接点にサーフィンがあるんだということが分かりました。このコーナーももっともっといろいろな可能性があったなー。
何かをイメージし、それを形にして伝えることができるとすれば、それは確実に周りの人に伝わる。
作品展示とライブペインティング。もっと広いところで、広い空間で、空間自体をコーディネートして見せたい。
常識や悪しき風習からの束縛を離れ、新しい表現方法の獲得に感情を開いてゆけるかどうかが重要なのだと思う。
高校生が自作の缶詰を展示販売。さんま缶が80円と安いので結局完売。せっかく高校生がきているのだから、このコーナー、ただ販売しているだけではなくて、もっと面白い遊びを取り入れればいいのに・・・。もったいない。缶詰クイズでポイントを発行するとか・・・。缶詰でゲームをするとか・・・。高校生がもっと自主的に考えたくなる雰囲気がほしい。
今回、文化交流拠点アリオスの開館以降、それぞれのモヤモヤを話し合う場を重ねてきた。
屋外に出店されたいわき市内で活動する移動式カフェも参加。ちょっと寒かったけど、会場の雰囲気をもりあげていました。子どもスタッフ養成講座を開講するとかの遊びがほしいところ。
多くの人が参加し、それぞれの形で何らかの表現を行う実験を、プランツフェスティバルという形で開催してみた。
移動式のカレー屋も参加。黄色いかわいいワゴンでずっと客の行列が絶えなかった。うらやましい。ただの商売ではなく、文化的活動としての移動式店舗・・・これがずらっと並んだ場ができるもの面白い。
興味深いのは、ここからいろいろな連鎖が始まっているということ。
高校生のダンスチームがいい雰囲気を醸し出す。
これまで繋がらなかった人や場が繋がることで予期せぬことが発生する。閉じていた価値観が開かれることで可能性が開かれる。
会場内では不思議なパフォーマンスが、会場の雰囲気を盛り上げている。
そこで暮らす人それぞれに可能性と期待感が育まれるシステム。
参加していた人たちが実は相当面白い人たちなので、それぞれの紹介パネルとかもほしい感じ。面白い人たちが暮らすところに暮らしていることを知るところに意味がある。
そこをもっともっと探りたい。いわきという地域が興味深く、面白くなるかどうかは、いわきでどれだけ興味深く、面白い人に出会えるかどうかに関わってくる。
アリオスの裏にある川には相当な量のゴミがあり、それを前日からゴミ拾いして展示したり・・・。たぶんゴミ拾いかえっこを開催したほうがいいと思う。
これからのいわきに期待満々。
オークションはいつものように盛り上がりました。
ということで、地域に何らかの芽が芽吹いたでしょうか。
この芽を育てるのは水と太陽です。
地域の活動において、水は興味や関心で、太陽は批評や批判、意見だと思います。
ここから発生した芽が何に成長するのか・・・そのプロセスが楽しみですね。