シャンデリーついにその場に出会う!
2008年 12月 10日
ペットボトルでつくった飾りを既存の照明に取り付けるだけで、なんとなく豪華になる。
作品名称でありながら、物の名称ではなく、行為・・・というか、ふるまいとそれに関連するツールにつけられたタイトル。
・・・ということにしておこう・・・。
ちょうど今回のプロジェクト拠点を借りている商店街の照明がやたらと気になり、そこに何か関わりたいと思ったことがきっかけ。
数十年間、あまり手を入れられていなくて、しかし、とても美しくて・・・。そこを注目してもらいたかったというのもある。
それとサンタフェオペラの駐車場で行ったシャンデリーが面白かったので日本のどこかでもやりたいと思っていた。
で、福岡の倉庫に眠っているペットボトルシャンデリー。もともとこれは北九州に大型ショッピングモールができたときにそこのクリスマスデコレーションとして依頼されて制作した33ピースからなるもの。当初、直径15mほどの吹き抜け空間に吊り下げて展示された。
その後、練馬区立美術館、BankART1929、世田谷キャロットタワーにも展示したことがあるが、商店街の既存の照明に組み込んで展示する方法は以前からやってみたかったけど、なかなかいい場との出会いがなかった。
サイズも光の明るさも、驚くべきほどジャストフィット。
夜7時以降の商店街が閉店してからあとの静かな場は、まるでこのシャンデリーの為にある展示空間のよう。
それにしてもこの風景、こみ上げてくるせつなさがある。
こんないい出会いができるなんて、・・・まちは劇場・・・というか閉店後の街は実は上質の展示空間なんですね。
しかし、こんなことができるまちはそうたくさんはない。
これも今回の企画を行っているブレーカープロジェクトのスタッフとまちの人との信頼関係の賜物。
本当にありがたい。