唯一の凄いおもちゃ。「カニ?」
2008年 02月 22日
誰からも価値を認められなかった唯一のおもちゃという凄いおもちゃ。
本来、バネが活きていたらひっくり返る動きをするおもちゃだが、バネが内部で壊れていて、絶対にひっくり返る様子はない。
今日、中国から作品が返却されて、美術運送が返却作品を運んできた。
そのなかに丁寧に梱包されていた唯一の残りのおもちゃ。
あんなにいっぱいおもちゃがあったのに・・・
ちなみに返却された作品と掲載記事資料と展示状態を記録した写真があり・・・、(横の写真はそのファイルの中の写真です。)
おお! あの大量のヌイグルミやおもちゃがなくなっていて、部屋の片隅の床面に僅かに残っているのが見える。
それに反して、おもちゃをもらうために観客が描いたおもちゃのスケッチの柱は隙間なくスケッチで埋められている。
日本から20箱近く送ったかえっこの残りのおもちゃ達。 それが中国にわたり、価値を認められたオモチャはスケッチされてもらわれていった。
で、・・・
唯一誰にもスケッチされることなく残り、日本にもどってきたのが最初の写真の「カニ?」一点のみ。
来場者が5万人を超えたという展覧会のなかで、だれにも価値を認められなかったとても価値ある「カニ?」
これは僕にとっては凄いおもちゃだ。
赤いビニールテープがついているってことは・・・あざみのでやったかえっこで1ポイントだったおもちゃかな・・・。あのときシールがなくて急遽ビニールテープで代用した記憶があります・・・。