富山県の氷見市でのアートプロジェクト、ヒミング。
a0010575_2342434.jpgブリで有名な富山県の氷見市でのアートプロジェクト、ヒミング。

今年で氷見でのアートプロジェクトへの参加は3年目。

a0010575_23423638.jpg2年前は「氷見クリック」というアートプロジェクト。
街中の中心部にある銀行の跡地が市民に開放されたデジタルスタジオのようなたまり場になっていてそこで制作された映像作品が海辺に設けられた仮設の屋外スクリーンに投影され、上映会を行うというもの


a0010575_2343243.jpg去年は、氷見クリックのプログラムにプラスして竹ドームでのコンサートがあったり、天馬船レースがあったり、街中での展覧会形式のアートプロジェクトがあったり・・・ヒミングのはじまり
もりだくさんが始まりかけていた。

僕は去年はセルフ形式のそうめん等流し場というのを制作・・・



a0010575_23433629.jpg今年のヒミングはそれぞれがボリュームアップ、バージョンアップという雰囲気か・・・?

実は今年のこの時期、あまりにも重なりすぎていて、僕はプロジェクトがはじまって、会期半ばでの参加。


a0010575_1226554.jpgひとつめの山場の天馬船レースが終了していて、滞在制作していた作家達はもうすでに氷見を後にしていて、街では静かな雰囲気でプロジェクトが進行中。


a0010575_12263248.jpgこれまでも利用してきたが、市内に点在する多くの蔵、倉庫、番屋などを利用してかなり上質の作品が展示されているのが目に付く。

なかでも圧巻だったのがこの写真の作品。
高橋治希のぐるぐるうねった植物のような作品


a0010575_12265776.jpgよくみると九谷焼で作られており、花びらには細かい風景画が描かれて焼かれている。

それが魚港の倉庫の朽ち果てた雰囲気の中で活きていてとてもいい。

ああ、作品っていいなー。


a0010575_12274445.jpg現代美術に限らず様々なジャンルの人が参加しているのもバランスとしては必要かもしれない。

3年前に映像を写す会場となり、2年前はトークセッションの場となった番屋では間伐財を利用した家具の展示。


a0010575_12281385.jpg去年はインフォセンターやカフェとして開放し、ヒミングの拠点となっていた川沿いの石蔵では建築家の佐藤慎也がプロジェクトを行う。


a0010575_12283694.jpg会場となる蔵のスチロールの模型をつくり、いろいろな人からそのイノベーションのプランを送ってもらうという「蔵メール」プロジェクト


a0010575_1229577.jpg柳幸典はヨットで日本海に面した地域のアートプロジェクトを巡る構想を古い街の中心部の倉庫で展開。

柳さんは広島から学生をいっぱい送り込んでいたなー。


a0010575_12292823.jpgそれぞれの作品はいいのですが、拠点が点在しているためになかなか廻りにくいのが問題。

車できているひとはいいのですが、電車で来た人はかなり苦労しただろうな・・・


a0010575_12295573.jpg会場が分散しているので運営している人の配置も大変。

市民だけではなく、氷見の周辺地域からいろいろな人が人の繋がりをたどって、このプロジェクトに興味を持ってサポートしているのがこのヒミングの特徴かな。


a0010575_12303254.jpg久しぶりに見る鈴木真吾の作品。

子供用のプールの底が取り外されたおうなリングを好きに重ねていいようになっている。
じわーっと人気の作品。


a0010575_12305937.jpg日比野さんはダンボールで橋と川をつくる作品。

富山大の学生が公開制作を行いつつ、この作品は金沢21世紀美術館に飾られるのだとか。

なかなかやるな。


a0010575_12313214.jpg渡辺寛の展示会場がなんともマニアックなかんじ。

家のつくりがマニアックというのではなく・・・、家のつくりも不思議で面白いが、ビミョウなロケーションにある普通の・・・ちょっと大きめの・・・少し古いかんじの・・・面白い間取りの家の・・・床の間とか屋根裏部屋とか・・・ビミョウな部屋の・・・・


a0010575_1232021.jpg様々なところを使って・・・、そこで展覧会を行うというディレクターの意図がなんともマニアックで・・・、そこに渡辺さんのまたまたマニアックな感じの・・・なんでもないような風景の・・・ビミョウにデジタル処理した雰囲気の出力された色と大きさと展示場所が・・・
なんともビミョウで面白く・・・

これは相当は作品だけど、この空気感を読み取れるのは相当な人なのではないかと・・・。

いや、面白いこと仕掛けるなー。


a0010575_12324098.jpgもっとマニアックな仕事は中村政人の作品。

しかし、こちらはある面ではわかりやすい。

商店街の40年もののアーケードの上に登らせようという作品。

a0010575_12332196.jpg仮設の階段を上ると商店街アーケードの上にテラスができている。

テラスで商店街を眺めつつふと振り返ると・・・商店街の2階の普通の部屋がのぞける。

a0010575_1234161.jpgれれれ・・・、ふつうの家の普通の部屋の中にはありえない街灯が・・・

意外性と迫力があって面白い。

あ、これって・・・・・・


a0010575_12343026.jpgまだまだいろいろな作品がいたるところに仕掛けられているのだが・・・、意外とよかったのが、元銭湯を使ったノーヴァヤ・リューストラの作品。


a0010575_12345310.jpg元銭湯という場がいかにすごい力を持つか。

このことについてまだ掘り下げられていないような気がするなー。

もともとコミュニティスペースだったところがいったん閉鎖された場と捉えるほうがいい。


a0010575_12352349.jpg多くの人が利用し、まさに裸の付き合いを行っていた場。

その名残りで、訪れる高齢者も多く、脱衣所で近所の人たちの井戸端会議が始まっていた。

銭湯も持つ空間の力は空間の魅力とそこで重ねられてきた人々の対話の魅力・・・個人的には多くのものを抱え、そこで湯につかることで癒されてきたという・・・そんな場所。

この古着という素材が意外と高齢者や主婦層に関わり深い素材であることも初めて気づく。

古着の柄について語り、その縫い合わせのセンスについて初老の女性達が熱く語っている。

なんとも不思議な雰囲気。


a0010575_12361199.jpg僕のひとつめの出品作品は「かえっこや」。 大館に次ぐ2号店

もと散髪屋を利用して子ども達が集う空間をつくる。

実は8月のはじめに僕の妻と娘が氷見入りし、彼女達が空間を仕込んだ。


a0010575_12363736.jpgで、富山大の学生チームと地元の小学生が会期中しっかり運営してくれて、夏休みの間にはかなり盛り上がっていたとか。

その痕跡がおもちゃの量と会場の荒れ具合をみてわかる。

やっぱりちょっと狭かったようだな・・。


a0010575_12371599.jpgかえっこやはそのまま富山大のスタッフにおまかせして、なぜだか僕は映像作品をつくる流れに・・・。

実は沖縄でのプロジェクトからペットボトルの獅子舞を作るという課題を引きずってきていた。

で、結局これまでの3年間でかんじたヒミングに対する新しい提案を映像作品として仕上げて・・・・


a0010575_1237395.jpg結局最終日のメインイベントの会場は下見しただけで、その盛り上がりを知ることなく氷見を離れる。

ああ、もっとしっかりそれぞれのプロジェクトにコミットしたいなー。

そのためにはやっぱり予算と時間を確保しなければなー。

やっぱり僕の仕事をマネジメントしてくれる人が欲しいなー。

もっとちゃんとしたいい仕事がしたいですよね。

氷見の人にもちゃんとした仕事を見せたいですよね。
by fuji-studio | 2007-09-06 23:04 | ■富山・氷見での活動


<< 三重県の伊賀でのアーティスト・... 青森の空間実験室でのワークショ... >>