富山県の氷見市でのアートプロジェクト、ヒミング。
2007年 09月 06日
今年で氷見でのアートプロジェクトへの参加は3年目。
街中の中心部にある銀行の跡地が市民に開放されたデジタルスタジオのようなたまり場になっていてそこで制作された映像作品が海辺に設けられた仮設の屋外スクリーンに投影され、上映会を行うというもの。
もりだくさんが始まりかけていた。
僕は去年はセルフ形式のそうめん等流し場というのを制作・・・
実は今年のこの時期、あまりにも重なりすぎていて、僕はプロジェクトがはじまって、会期半ばでの参加。
なかでも圧巻だったのがこの写真の作品。
高橋治希のぐるぐるうねった植物のような作品
それが魚港の倉庫の朽ち果てた雰囲気の中で活きていてとてもいい。
ああ、作品っていいなー。
3年前に映像を写す会場となり、2年前はトークセッションの場となった番屋では間伐財を利用した家具の展示。
柳さんは広島から学生をいっぱい送り込んでいたなー。
車できているひとはいいのですが、電車で来た人はかなり苦労しただろうな・・・
市民だけではなく、氷見の周辺地域からいろいろな人が人の繋がりをたどって、このプロジェクトに興味を持ってサポートしているのがこのヒミングの特徴かな。
子供用のプールの底が取り外されたおうなリングを好きに重ねていいようになっている。
じわーっと人気の作品。
富山大の学生が公開制作を行いつつ、この作品は金沢21世紀美術館に飾られるのだとか。
なかなかやるな。
家のつくりがマニアックというのではなく・・・、家のつくりも不思議で面白いが、ビミョウなロケーションにある普通の・・・ちょっと大きめの・・・少し古いかんじの・・・面白い間取りの家の・・・床の間とか屋根裏部屋とか・・・ビミョウな部屋の・・・・
なんともビミョウで面白く・・・
これは相当は作品だけど、この空気感を読み取れるのは相当な人なのではないかと・・・。
いや、面白いこと仕掛けるなー。
しかし、こちらはある面ではわかりやすい。
商店街の40年もののアーケードの上に登らせようという作品。
テラスで商店街を眺めつつふと振り返ると・・・商店街の2階の普通の部屋がのぞける。
意外性と迫力があって面白い。
あ、これって・・・・・・。
このことについてまだ掘り下げられていないような気がするなー。
もともとコミュニティスペースだったところがいったん閉鎖された場と捉えるほうがいい。
その名残りで、訪れる高齢者も多く、脱衣所で近所の人たちの井戸端会議が始まっていた。
銭湯も持つ空間の力は空間の魅力とそこで重ねられてきた人々の対話の魅力・・・個人的には多くのものを抱え、そこで湯につかることで癒されてきたという・・・そんな場所。
この古着という素材が意外と高齢者や主婦層に関わり深い素材であることも初めて気づく。
古着の柄について語り、その縫い合わせのセンスについて初老の女性達が熱く語っている。
なんとも不思議な雰囲気。
もと散髪屋を利用して子ども達が集う空間をつくる。
実は8月のはじめに僕の妻と娘が氷見入りし、彼女達が空間を仕込んだ。
その痕跡がおもちゃの量と会場の荒れ具合をみてわかる。
やっぱりちょっと狭かったようだな・・。
実は沖縄でのプロジェクトからペットボトルの獅子舞を作るという課題を引きずってきていた。
で、結局これまでの3年間でかんじたヒミングに対する新しい提案を映像作品として仕上げて・・・・
ああ、もっとしっかりそれぞれのプロジェクトにコミットしたいなー。
そのためにはやっぱり予算と時間を確保しなければなー。
やっぱり僕の仕事をマネジメントしてくれる人が欲しいなー。
もっとちゃんとしたいい仕事がしたいですよね。
氷見の人にもちゃんとした仕事を見せたいですよね。