曽我ドンの傘焼きのリストラクチャーが始動。
2007年 07月 15日
それを盛り上げ再構成するための実験が今年行われる。
その総合演出の依頼をうけて、伝統行事を行っている人たちとの打ち合わせに参加する。
地元の人や伝統行事を行っている人の周辺に漂う消極的な空気・・・。
美術系の高校、松陽高校の美術部も今回の実験に参加することになり、その実験を行っているというので打ち合わせのあと訪ねてみる。
台風が接近する強風の中で竹と傘と格闘する高校生も姿がとてもいい。
こちらはとても積極的。
現在参加する団体は3つだが、今年のデモンストレーションによって来年以降活動が広がる可能性は高い。
で、僕もデモンストレーションとして、維新ふるさと館のエントランスに傘をくみあげてみる。
この行事は、薩摩の郷中教育という厳しい教育の中から発生した行事なのだとか。
その教育的意識を伝えるためのデモンストレーションだったのだと思う。
伝統的行事や祭りがそれぞれの時代の中で、とても大切な価値観を伝えるために、あるいは表現するためのデモンストレーションとして成立してきたことに興味を持って、1998年以降僕なりのかかわり方で実験をやってきた。
過去の時代の価値観を今に伝えることも大切だが、それを現在の価値として何が大切なのかを再検討し、伝統的な祭りや行事に手を入れることなく、伝統を引き継ぎつつも、その周辺のアプローチやプロセスを再構成する必要があるのではないかなと思ったり・・・。
それで去年地元で実験的に行ったのが筑前深江アーツキャンプ。
で、全国の獅子舞とか蛇踊りとか街中を舞台としてねりあるく系統の祭りに興味を持って、そちらに自分の活動をシフトしようとしつつある。
僕からのアプローチではなく、たまたま鹿児島で祭りの再構成を試み酔うとしているNPOからの依頼ではじめて試みる、「曽我どんの傘焼き」へのアプローチ。
とりあえず、周辺住民や高校生に参加を呼びかけて、これまでただ燃やしてしまった終わるだけの行事にその前のプロセス・・・燃やす前の傘を組み上げて展示し、前夜祭を設ける・・・という試み。
で、この傘と紙袋の灯明を組み合わせたワークショップの試みが7月の20日
鹿児島市の維新ふるさと館付近の甲突川河川周辺にて。
鹿児島の皆さん、是非ご参加ください。
で、傘焼きは21日夜なります。