取り壊される前島アートセンターと新しい種
2007年 06月 22日
で、その10年後の2002年、ついにはじめて沖縄に足を踏み入れたのが、前島アートセンターが中心となって活動していた「ワナキオ」だった。
その後、ワナキオに2年連続で呼ばれていて、残りの国内未踏の地は秋田県だけ。
那覇市の港に隣接する飲み屋街の中心に位置し、スナック店などが同居する古い雑居ビルを占拠しているかのようなこのアートセンターはとても魅力的だったが、ついに取り壊しになっていた。
建築物は都市のスキンのようなものなので、新しいスキンの為に脱皮することはそれなりに必要なのだろうと認識はしているものの、やはり心苦しい。
※写真は一区画だけ移動した新しい前島アートセンターの事務所
しかし、その活動の痕跡はしっかり街に浸透し、新しい拠点もできて、新しい立場でさらに深く地域に入り込んでいる活動が見えてきて、すごいことだなとその力を思い知る。
※この一輪車ぬ植えられたガジュマルの苗は淡路島の竹田さんたちの仕掛けかな?街に溶け込んでいるが、たぶん・・・。
前島アートセンターの中心で活動していた宮城君は、なんとその地域の公民館の館長になったのだとか。
彼にばったり出会い、無理をいって彼の働く地域の公民館を訪れる。
一階に開放的でとても使いやすそうな図書館が併設されているためか、子ども達がたくさん集まっていて、とてもいい雰囲気。
地域の人からの要望でこのような形で、この若さで公民館長として活動するとは彼が行ってきた活動がいかに地域に密着したものであったかを物語る。
公民館が単なる退職者の失業対策の場になるのではなくて、本当の意味で地域の拠点になっている姿をみるとうらやましく思う。
しかし、沖縄の車の渋滞は大変だなー。