広島市旧清掃工場周辺地域でのアートプロジェクトにからみ、地域公民館での公民館講座。
2007年 01月 26日
建築家、谷口吉生のデザインということで一度は見てみようと気にしていた建物。
この建築家の建築に出会ったのは東京でサラリーマンをしていた頃。葛西臨海水族園というのができて、建築雑誌で目にしてからとどうにも気になって足を運んではまってしまった。
彼の空間とディテールの処理を把握するため・・・というか、ペンギンや水鳥やまぐろ達に出会うため・・・、時間の隙間があると通った記憶がある。
その後四国の丸亀にとてもきれいな器としての美術館をつくり、ため息でながめ、豊田市美術館では壁をながめるだけでも満足だった。
その建築家がごみ処理場を建築した。
住民の生活エリアに隣接しつつ、海にも隣接しつつ・・・まあ、なんともすごい建築物。
ああ、こうあるべきだよな。建築は。と思いながらも、それを利用している人の所作の無造作が目に付き歯がゆい気持ちになる。
使う人によってはこの建築物は活きるというのに…。ああ、もったいない。
今回友人の柳さんが、この地域でアートプロジェクトを行おうとがんばっているので大阪から福岡に戻る途中、様子をみてみる。
この隣にある旧清掃工場跡や広島市内の日本銀行跡、あるいはこの清掃工場のある地域の様々な場を使ってのアートプロジェクトなのだとか。
一応、自己紹介代わりにかえっこのシステムの説明を行い、軽くディスカッション。
4月1日から一ヶ月のアートプロジェクト。地域を利用した展覧会ならばすぐにできて、何の問題もないと思うが、さて、地域に絡むアートプロジェクトがどれだけできるか? これからが勝負ですね。・・・ああ、たいへんそうだ。
時間がかかるけど・・・、面白くなる可能性は大きいところ。