今年最後の仕事は鹿児島の実家の改装。
2006年 12月 31日
ここでもなんども紹介しているが、眺めだけはいい。
今日は特に正面の霧島連山が美しい。
右の大きな山が活火山の桜島。そのいちばん右端ぐらいに桜島アーツホテルの現場がある。
その桜島の改装も考えなければならないが、とりあえず、この実家の改装。両親が2階に住んでいるし、住宅地なのでがんがん営業する雰囲気でもないし、これ以上銀行から借金してほしくないので、時間のあるたびごとに少しずつ僕自身が改装している。
しかし、時間の隙間がないので、なかなかうまく進まない。
とりあえずの今回の作業は前回展覧会をやるために作った壁の延長と、キッチン横の空間に壁をたてる。
今回は微妙な年頃の娘2人(小6と中2)にも木材運びから電ドリでのビス打ち、塗装まで手伝ってもらう。
このショット、おそらく20年後には記念になるのかな。
桜島では壁をはずし、天井をはがす作業なのに、なぜか鹿児島ではそれができずに壁を立てる作業となる。
これは廃墟となったところと、両親が住んでいる住宅との違いなのか、それとも雰囲気なのか。
いずれにしても、図面をひいてどうこうするものではなく、現場で実際に木材をおいていって決まってゆく。
昔、すんでいた家の隣に祖母が一人暮らしをしていて、その家の塀が焼いた杉板の塀だった。
焼き杉板の塀の隙間や、杉板の目からのぞけそうな世界が子ども心をくすぐった。
その板塀の記憶をたどるように、妙な隙間をつくったり、のぞき穴のような穴を開けてみたり・・・。
一見普通の壁だがよくみるとありえない・・・!・・・っというのが好み。 この微妙な空気感って実際に空間を触らないやりかたで図面で業者に指示して工務店が制作できるのもなのだろうか・・・。
しかもこの基地作りのような手探り感覚が空間として成立してくる感触がたまらなくうれしい。
で、とりあえず、屏風上に折れ曲がりながら部屋の形を変える壁を作ってみる。
ここをステージにする人もいれば、バーカウンターに使う人もいるかもしれないな。
で、今回は最低限の音響システムもハードオフで購入、設置。これでようやく小さなアンプを使っての演奏会に対応できる。
廊下の中庭をふさぐのはもったいなかったので、3本のスリットを入れてみる。あー、ださい。
この感じがすきなんだな。
なかなかシャープな建築系デザイナーではできないこのラインだと思う。
ということで、2006年も31日の夜まで仕事をしてしまった。
来年こそは自分を変えたいな。こんなところでうろうろしていないで、もっとちゃんとした仕事をしたいなー。
それにしても、この木材、ホームセンターで70本程度切断してもらったけど、切断費、60円って安すぎないでしょうかね。おじさんが1時間ぐらいかけて積み上げて、切断は確かに3回ぐらいだったけど。福岡のホームセンターの1カット50円でも安いと思っていたが、鹿児島では1カット20円とはこれいかに。
あー、せこいことかいているうちに2006年が終わる・・・!
あーーーー!