鹿児島県川辺町の「森の学校」跡の利用
2006年 11月 02日
明治政府の廃仏毀釈運動がもっとも激しかった鹿児島にあって山深く森で隠れていたという理由の為に唯一多くの磨崖仏(崖面に彫られた大きな仏像)が残っていて有名な地域・川辺町。
その影響かどうか走らないけどなぜか仏壇の製造でも有名なエリア。
その地域の長谷というエリアにあった小学校の跡を利用して去年まで「森の学校」というのがあったらしい。
最近鹿児島でいろいろ活動をするようになったPandAがその「森の学校」の跡の運営管理を委託されたということで見学することに…。
美しい形をした楠の木の巨木が象徴的に校庭の真ん中にあり、多くのことを物語っている。
ああ、大きな樹はいいな。
この木陰が最高に贅沢な空間。
で、昭和の初期の木造の小学校校舎が森の谷間にとてもいい状態で残っている。
木造校舎の中はこのような講堂。
八島太郎の絵本の「からすたろう」で出てくる発表会を行うのにとてもよさそうな空間。
ここで滞在制作して相当おもしろい舞台空間をつくるとかあるかもしれないな・・・。
窓枠もサッシではなくて昔ながらの窓ガラス。
そこから眺める風景が微妙にゆがんで見えるのが懐かしい。
ここでキャンプや合宿をする人も多いということでその人たちの為に五右衛門風呂を新しく作っている。
で、隣には去年まで運営管理していた人が建てたというロッジが。
中には高級な薪ストーブもありなかなか贅沢な暮らしをしていた様子が伺える。
で、ここで生活する人も募集しているんだとか。もちろん隣の小学校跡の運営に関わるひとでなければならないが・・・。
こういう空間はなるべくオープンに、開放的な利用の仕組みを作らなければならない・・・。
で、この場で滞在制作などしながら、この場をもっと素晴らしい空間にしてくれる人を探しているという話。
お金はないがいい素材はいろいろある。それを扱い活動という形にしてくれる技術を持っている人・・・。
それにしても・・・からすたろうの舞台をここで作ってみようかな・・・。