枚方の御殿山に大阪美術学校があったそうだ。
2006年 09月 15日
ここは以前大阪美術学校があったところだとか。
御殿山の駅からおりて小高い丘に登ったところにある。
大阪芸術大学の前身の美術学校とは別でそれ以前の1924年からここに大阪美術学校があったらしい。
僕がお世話になった京都市立芸術大学が日本で最初の美術学校だとかで1880年に創立。
その9年後の1889年に東京芸術大学の前身が創立している。
1世代33年の法則でみると京都、東京に美術大学ができてから1世代の後に大阪美術大学がある資産家の支援により成立している。
その状況をみると、この期間に作家が育ち流通し始めている状況がよくわかる。
ちなみに僕の父親は1926年生まれなのでこの美術大学ができた時代と重なる。
大阪美術学校はなくなり石碑が残ったが僕の父親はまだ健在。すでに石碑の準備はできているが・・・。
そこからほとんど3世代ほどの時代が過ぎてきて世の中の価値観は完全に変化している。
さらにもう一世代前は美術という概念すら日本にはなかったんだ。
わずか4世代の出来事。
時代の価値観を変化させるのはそれぞれの人間が生きている間に行った活動の結果であり、その変化の連鎖がそれぞれの現在をつくっている。
そうやって動き続ける時代や時間を捉えることができるようになったのは人生の峠を越えてからかな。
めまぐるしい変化の中にいるにもかかわらず、濁流の中で流されているにもかかわらず、それを自覚できないでいてもがいていたな・・・。
そうそう。とにかくこの御殿山で来年の2月3月ぐらいで展覧会とワークショップを行うという話です。