空港で・・おや、これは?
a0010575_0371572.jpg羽田空港でふと売店の前を通ると・・・

見覚えのある魚の絵が目に飛び込んできた。

1997年に東京湾横断道路ができたとき、その真ん中…東京湾の真ん中にできた海ほたるというサービスエリア。
そこにそのデッキ材の廃材で製作したシャチと海がめと野犬のベンチ。

デッキ材が世界で一番硬い木で、しかも防腐剤や防虫剤がしみこませていた過激な材料だったため、その彫刻は予想を絶して過酷だった。薬品にかぶれて目が開かないぐらい顔がぱんぱんに腫れた。

それでも納品に間に合わせるように皮膚科で注射を打ちつつ彫り続けた思い出の作品。

このときの作品がきっかけで僕はB級動物彫刻家のクスタケシという別の名前を持つことになった。

もう10年たつがまだちゃんと海ほたるの作品あったんだ。

で、たまたまそれを見つけた和田誠というイラストレーターが週刊文春の表紙絵にそれを描いたということか・・・。

ちなみにこれ、ベンチになっていますので、座ることができますが、座ると魚におしりをかまれている風景ができあがります。

ところで、この表紙の絵を見てわかることが2つ。

1、まだ確実に海ほたるにその作品は存在するという事実。
2、僕が製作した当時描いた目ではない目がおそらくメンテナンスの業者によって勝手に書き換えられていて、黒い瞳がやたらと小さくなり、黒い瞳の中の白いハイライトとかはなくなってしまったという事実。

ちなみにこうなるともうすでに僕の作品ではない。作品という意識があるのかどうかもわからないが、これって、過去の作家の作品を・・・たとえばモナリザの絵画の色があせてきたからという理由でペンキ屋が勝手に目とか色を加えて描いたということと同じ・・・。

しかし、この作品が設置されている場所、東京湾の真ん中だけに潮風と暴風雨と日差しに恵まれた相当過酷な自然環境・・・。

ということで。おもわず記念に一冊購入。
by fuji-studio | 2006-07-06 18:59 | ○動物彫刻家・クスタケシ


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