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九州大学の建築の学生の好評会で楽しむ

九州大学の建築の学生の好評会で楽しむ_a0010575_8375371.jpg九州大学の末廣先生に誘われて2年生の授業の講評会に出席する。なんと設計課題は美術館。しかも4人の作家の個人美術館の設計。その作家の中に僕の名前も入っているということで僕が講評を頼まれた。参加の学生は60名。

九州大学の建築の学生の好評会で楽しむ_a0010575_8405910.jpg他の作家の美術館をプレゼンする学生はまだいいが、僕の美術館を想定して設計した学生は本人を目の前にしてなかなかきまずそう。しかし、彼らが何から作家の情報を得て、作家の表現を何と捉え、それをどのように建築デザインというアプローチでカタチにするかというプロセスが垣間見れてとても興味深かった。

九州大学の建築の学生の好評会で楽しむ_a0010575_8453389.jpg僕の表現もその状況と空間とによって編集され変化し、受け取る観客によって見せる部分も変化する。それをさらに記録として残すときにさらに第三者の視点が入り再編集され、ずれる。それが時間を経て、様々な時間軸によって変化してきた意識が記録を読み取る第三者が接するその時点に凝縮され、解釈され、認識される。ズレ、ズレ、ズレの中でまったく違うイメージをそれぞれが捉え、解釈されてゆくモンなんですね。まあ、確かにそうだ。じゃあ、事実はどこにあるのかというと、やはりみあたらないんだろうな・・・。情報の中にも。僕の記憶の中にも。・・・っていいうか、逆か。結局記録が事実となってしまうということか・・・。
by fuji-studio | 2005-11-24 22:36 | ■福岡での活動