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新開地100年の饗宴

新開地100年の饗宴_a0010575_20164855.jpg紙の灯篭10000個で昔新開地にあったという神戸タワーを再現する灯明を実施、無事終了しました。全国各地に灯篭を使ったイベントは各種あるかもしれませんが、この紙の封筒を使って広い空間に地上絵を描くという手法は1998年に博多灯明に導入した手法。 なるべく安く早く灯篭を並べる為に考案されたもの。僕が提案したときは白い封筒たけで絵を描きましたが翌年から合体エンジンという建築家系ユニットがデザインするようになってから、いろんな色の封筒が導入され、7色もの封筒を使うようになっています。とにかく多くの数を並べるということをミドコロにしているので多くの人数が必要。
新開地100年の饗宴_a0010575_1812477.jpg そこがとても重要で、結果的に地域の子どもからお年寄りまで皆で参加してこの風景をつくることになるという仕掛けです。だれでも自分が手を貸して完成した作品には愛着があるように、皆さん自分達の手でつくるという状況を共有し、実際に見たこともないような凄い光の海が出来上がりますからほとんどの人は感動してしまいます。
新開地100年の饗宴_a0010575_18144297.jpg今回は取材陣も多く、昼すぎからテレビの車はスタンバイし、新聞社も皆そろい、点灯終わる頃にはヘリコプターが上空を飛びまわるほど。当日夜のテレビでも紹介され飲み屋で打ち上げ中に放送され、なかなか面白い状況でした。 
新開地100年の饗宴_a0010575_18165657.jpg今朝の神戸あたりの神戸新聞朝日新聞、産経新聞は1面カラー掲載をいただきました、(読売だけは裏面。)久しぶりに新聞1面カラーとったなー。で、写真は飲み屋で放送を喜ぶ今回の仕掛け人、神戸アートビレッジセンター木ノ下さん。3年にもおよぶ仕掛けがついに形になりおめでとうございました。
新開地100年の饗宴_a0010575_18155958.jpg今回一緒に空間をつくっていたアトリエ・ワンの紙のアーチ。厚紙を折り紙して作ったアーチでなかなか美しく優れもの。これが2つ、入り口のインフォメーションとして機能していました。実はこの構造、僕らの封筒のランタンの構造と似ているところがあります。こんなにきれいにおりまげていませんが、基本的に新しい封筒を一度ぐちゃっとつぶして使います。新開地100年の饗宴_a0010575_18164161.jpg
これは強風でも筒状の形態を保ち火が封筒に引火しないようにするための構造的な必要性があります。でもまさか、このきれいに折り曲げられたアーチとぐちゃっとつぶした封筒のランタンにつながりがあるなんて思いもしないでしょうね。ちなみにこの写真はつぶした10000個の紙袋をアートビレッジセンターから運ぶところ。皆で運んでなかなか面白いパフォーマンスのようでした。

ということで、新開地100年の饗宴第一弾の神戸タワーの灯明による再現は無事終了しました。関係者の皆さんや袋つぶし、砂いれ、ろうそく並べ、着火、片付けなどすべての作業に参加した皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんの力で実現できたことを本当に感謝いたします。ありがとうございました。
by fuji-studio | 2005-11-06 12:09 | ■兵庫での活動