新開地100年の饗宴
2005年 11月 06日
そこがとても重要で、結果的に地域の子どもからお年寄りまで皆で参加してこの風景をつくることになるという仕掛けです。だれでも自分が手を貸して完成した作品には愛着があるように、皆さん自分達の手でつくるという状況を共有し、実際に見たこともないような凄い光の海が出来上がりますからほとんどの人は感動してしまいます。
今回は取材陣も多く、昼すぎからテレビの車はスタンバイし、新聞社も皆そろい、点灯終わる頃にはヘリコプターが上空を飛びまわるほど。当日夜のテレビでも紹介され飲み屋で打ち上げ中に放送され、なかなか面白い状況でした。
今朝の神戸あたりの神戸新聞、朝日新聞、産経新聞は1面カラー掲載をいただきました、(読売だけは裏面。)久しぶりに新聞1面カラーとったなー。で、写真は飲み屋で放送を喜ぶ今回の仕掛け人、神戸アートビレッジセンターの木ノ下さん。3年にもおよぶ仕掛けがついに形になりおめでとうございました。
今回一緒に空間をつくっていたアトリエ・ワンの紙のアーチ。厚紙を折り紙して作ったアーチでなかなか美しく優れもの。これが2つ、入り口のインフォメーションとして機能していました。実はこの構造、僕らの封筒のランタンの構造と似ているところがあります。こんなにきれいにおりまげていませんが、基本的に新しい封筒を一度ぐちゃっとつぶして使います。
これは強風でも筒状の形態を保ち火が封筒に引火しないようにするための構造的な必要性があります。でもまさか、このきれいに折り曲げられたアーチとぐちゃっとつぶした封筒のランタンにつながりがあるなんて思いもしないでしょうね。ちなみにこの写真はつぶした10000個の紙袋をアートビレッジセンターから運ぶところ。皆で運んでなかなか面白いパフォーマンスのようでした。
ということで、新開地100年の饗宴第一弾の神戸タワーの灯明による再現は無事終了しました。関係者の皆さんや袋つぶし、砂いれ、ろうそく並べ、着火、片付けなどすべての作業に参加した皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんの力で実現できたことを本当に感謝いたします。ありがとうございました。