福岡市美術館とヤセ犬の常設展示
福岡市美術館が大規模な改修工事を行うということで今月福岡市美術館でそれに伴うシンポジウムが開催される。そのそのためにも改めて美術館をみておこうと思い、久しぶりに常設展示とかをみさせてらったが・・・そこに、僕のパプアニューギニア時代の作品がちゃんと常設展示されているのを発見!

嬉しい。

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1994年に開催されたアジア美術展の時にお世話になって以来、深い縁のある美術館。
建築物は1979年にできた前川國男の晩年の作品で、新潟とか山梨とか上野とか宮城とか熊本とか70年代後半から80年代に作られた前川美術館建設ブームの典型的な感じだが、内部空間の変化に富んだボリューム感のつながりやテラスなどの雰囲気やディテールがなんとも言えない厳かさを醸していて、僕らの世代には染みついている感じすらある。
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しかし、さすがに内装としては床の色とか質感とかに関しては空間の作品を展開する仕様にはなっておらず、額縁とか台座とかが前提のしつらえになっている。まあ、それはそれで真っ白の空間が全ていいとも思わないので今となってはまた味があるものだが・・・このあたりが変わるんだろうね。

ところで、僕の常設の作品、昔のノートの落書きやメモ書きなども戦闘機やヤセ犬たちと一緒に展示されていて嬉しい。パプアニューギニアを離れる時、大学の教室の天井に設置して日本に帰国したが、15年ほど経ったある時、ふと思い出してその作品をパプアユーギニアまで探しに行ってみると、そのままの状態で置かれていたのが衝撃的だった。

それを持って帰ってきて、こうやって作品がちゃんと公開されているというのは嬉しいことだ。常設展で多くの観客を作品に引き込んでいる十和田市現代美術館の展示の手法や展示室を考えると、もっと観客を取り込むような展示にもできるのだとおもうと、もどかしい面もある。
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パプアニューギニアで何故だかもらった野ブタの籠編みの作品もちゃんと壁に取り付けられている。
学芸員さん、ありがとう。
この野ブタ作品は本当は当時ちゃんと展覧会に合わせて木彫で豚も作ろうと思っていたのだけど、間に合わなくて、部屋にあったもらってきたこの編みかごの野ブタをパプアニューギニア国立博物館での展示にもちゃんと使ったのです。結構めだたないところの端っこにさりげなく設置。しかし、この籠編みでできた豚のつくりがなんとも愛らしくて実は手放したくなかったのだけど・・・やっぱり収蔵してもらってよかった。

しかし、1988年頃の作品なので、かれこれ28年前の作品がちゃんと観れるのってやっぱり美術館ってすごいな。
by fuji-studio | 2016-05-13 18:04 | ■福岡での活動


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