繋ぐ術2
パプアニューギニアで先祖の精霊と繋がるための儀式のようなものに出会ったことがある。体に模様や装飾を施し、声を出し、同じパターンのリズムを刻みつづけ、体を動かし続け、何らかの行為を繰り返し行う行為。それはまるで体内にある遺伝子と繋がろうとしている行為のようでもあった。

それは音楽、美術、舞踊、宗教、政治など、近代社会が分けてしまったカテゴリー以前の生命と自然を繋ぐ大切な術だったのだろうと思う。

自然には多くの法則が組み込まれ、私たちの体内にもまた多くの法則のようなものが組み込まれている。そこに向き合う行為は太古の昔から人の営みの中で繰り返され、様々な行為の結晶として伝えられ、残されてきた。今回田中忠三郎コレクションの東北地域の衣装に見る図柄に出会い、それらが世界各地に伝えられるものと、あるいは現代作家が生み出すものと、本質的に繋がっている。時として人が繰り返し行う単純な行為の向こう側に自然に組み込まれたあまりにも複雑で高度な法則を垣間見る。そのような行為の結晶を確認してみたい。時代もジャンルも超えて。

by fuji-studio | 2014-10-30 08:51 | ■青森&十和田での活動


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