そういえば藤浩志企画制作室20周年記念日だった
6月6日はかえるの日だってことを知ったのは2000年ぐらいに福岡で「福岡かえる展」というかえる好きが集まった展覧会に出品することにいなった時に教えてもらい初めて知り、偶然の一致に驚いたことがある。

a0010575_9291376.jpg6月6日というと、このブログタイトルにもなっている藤浩志企画制作室という個人事務所の設立記念日。

実は、1992年に青山スパイラルガーデンでの当時にしては大規模な個展が6月に決まり、当時勤めていた都市計画事務所を辞めることにして、何か事務所名が必要かなと考えて、なんとなくつけた名称が「藤浩志企画制作室」

個人事務所を語ると設立はいつですか?と聞かれることが多くなり、実はしばらくしてから設立日を設定しようということになり、なんとなく6月6日に雨ザーザー降ってきての絵描き歌が好きだったので6月6日とすることにした。その日がまさか全国的にかえるの日として認定されているとは…。

その時制作していたのが当時一か月分の給料すべてで購入した一トンのお米が古くなり、それで2048匹のお米のカエル(かえるの形のおにぎり)を作っていたころ。2048匹のお米のかえるを作るためにサラリーマンをやめて、藤浩志企画制作室をつくったわけだから、その設立の日が「かえるの日」という運命に驚いた。


a0010575_9301177.jpgそしてなんとついに20周年。さらになんと…いまだにかえるを引きずっていて、この7月15日からはじまる展覧会のタイトルが「セントラルかえるステーション」どこまでもかえるから逃れられない。(展覧会は9月9日まで・・・あ、9月9日は息子の誕生日だ!)

十和田に来てみるとなんと十和田市では昔、全国かえるジャンぴょん大会なるものを行っていたとかで、街のあちこちにかえるがいる。かえるはずっと追っかけてくる。

それにしても・・・藤浩志企画制作室という名称をつけたことで、こんなことになったんだなと思う。企画室だったら、もっとちゃんとした企画事務所になっていたかもしれないし、ちゃんと流通を目指していたかも。


a0010575_931633.jpgあるいは制作室だけだったら、現場をまわることなく、いろいろ作品を制作するスタンスで結構売れる作家になっていたりして…。

もともと制作する時間を過ごすのがたまらなくいい。しかし何を制作するのかが自分の中から湧き出てくるタイプではなかったので、それを企画するのが重要だと思っていた。企画が決まれば制作に没頭できる時間ができる。本当は制作に没頭する時間を企画したかったのかもしれないが…いろいろな現場を回るうちにいろいろと考えてしまうので、OS的とか地域の主体性とか水の役割とか・・・結果として、もろもろの状況を作ることになってきた。

実はこの企画制作室というのを数年前から離れようとしていた。そもそも、この名称の裏側には藤浩志という自分自身を企画して制作するという意思を名前にしたもの。しかし、最近、その意思が色あせてきた。

もっと流れの中にあっていいと思うようになったからかな・・・。というか、自分自身の抱える素材が膨大になり、制作するべきものが膨大になり、もっと自分とか作品そのものに向かい合う時間がほしくなったのだと思う。

コアとしての自分をひたすらオープンにするためにはそのフレームすらもう必要なくなったのかも。

とにかく、藤浩志企画制作室20年、おめでとう。 しかし、そろそろ僕自身も「かえる」時かな・・・。
by fuji-studio | 2012-06-06 06:06 | ・思索雑感/ImageTrash


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