システムのための仕掛け・・・
2012年 05月 22日
しかし、このブログで当初そうとういろいろな思いを言葉にしてきたし、いろいろな現場をプロセスのままレポートしてきた。
震災以降ツイッターの利用が加速し、その後facebookの利用がさらに加速し、今はほとんどfacebookに記述することが多いので、その分このブログサイトから離れているという理由もある。
特に4月以降、十和田に常駐するようになってから、移動する時間が無くなったこともあり、移動時間に書いていたこのブログから離れがちになっている。しかも十和田市現代美術館のブログも書くことになり、なんだか個人の言葉で書くことの難しさを知り、ここで自由気ままに書いてきた中途半端な言葉をうらやましく思う。
そんな僕の個人的なある種自由な呟きのようなここでの言葉を、同時代にそれぞれの地域プロジェクトの現場で活動してきたある意味の「同僚達」は、批判や共感の対象としたり言葉化するときのスケールのようなものとして利用してくれていたようで、おかげで・・・というか、面白いことにそれぞれの地域の現場にはかなり共感できる感覚が連鎖していることを感じている。
そのあたりの感覚をまさにこのブログを分析し、それぞれの地域の現場でのキーパーソンにヒヤリングなどして論文を書いていたのが東京芸大の大学院の中山亜美。
その論文が十和田に届き、ようやく一通り、目にした。
なるほど。これまでの活動の僕自身の知らなかった客観的な分析がとても参考になる。
読み進めてゆくごとに、それぞれの過去の現場の状況が記憶によみがえってきて面白い、本当にその都度、成り行きにかなり感覚的に対応しながら現場の行方を観察していた自分の態度を思い出す。
確かにその都度考えることは、ひとつのその時々でのベクトルだったと思う。どっちのほうにどのフックをかけるのか。
僕自身が行ってきた活動はまさに仕掛けであって、システムを作っていたわけではない・・・ということ。
この論文、どこかのサイトで公開していないの?