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北本の雑木林でのクスタケシの展示。

北本市での日本文化デザインフォーラムの開催はかれこれ3年目…かな。

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雑木林での取り組みもじわじわと広がってきている。(全体の活動が見れるサイトはどこ?)

僕の北本との関わりはさらにその前からで、ここでもまずはじめにディスカッションの為のキャンプを企画した。

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そこに関わった多くのアーティストや市民活動のグループとの関わりが、今の北本の活動へと変化しながら繋がり続けている。

その裏側には多くの葛藤や悩みや苦しみ、挫折もある。運営事務局も行政も皆素人なので多くの誤解も迷惑も渦巻いている。

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しかし、その紆余曲折(プロセス)が地域の風景を作り出し、そこで人は変化し、活動も変化する。

北本でのアートプロジェクトをイメージした時に、外からの作家が大型のプロジェクトをやるような越後妻有タイプではなく、この地域の周辺の何かを作りたいと思っているエネルギーが集まってきて、ここから何かが発生するような状況を作るべきだと強く思っていた。

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荒川の広大な河川敷きと雑木林が点在し、果樹園と桜が印象的で、空気と水の流れを感じるの東京近郊のこの地は、何かを作り続けて暮らしたいと考える創作者にとって魅力的な場であるはずだし、そもそも、この周辺にはそのような創作者がたくさん生まれ育ち、暮らしているに違いない。

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当時は今のような「水を集める」の概念はなく、むしろ「土を開拓する」イメージだったのかもしれない。

まちの変化は世代単位で変化する。

その単位にいかに新しいベクトルを作るのかが重要だと思っている。

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僕の個人的な常識では1世代は33年。66年で2世代。

今の北本のまちの風景は2世代前と1世代前の価値観によってつくられてきた。

ここに定着する人が何を考え何を行うのかで風景は変わるはずだが、時間の感覚が長いので自覚的にそれを捉えるには一生かかってしまう。

でも確実に風景はつくられ変化してゆくので、その変化に関わる人の意識がどのような経験をするのかが重要だと思う。

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で、北本に関わりかれこれ4年ぐらいは過ぎているが、今回はじめて、目に見えるいわゆるブツとしての作品を展示してみる。

単純にブツが作品なのではなく、僕としてはかなり入り組んだデモンストレーションの為のブツなのだが、そのストラクチャーに興味を持ち、それを読み込もうとする人はほとんどいない。

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まあいい。ブツを目にすると人は安心するし、喜んでくれる。

特にこのかわいい眼の無垢そうな動物たちに惑わされ、「かわいい」「おもしろい!」とのツイートの数は多い…だけど…

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根本的なところでディスカッションしたいと思っているし、話したいこと、実践すべきことも山ほどある。

そこからわかりたいこと、知りたいことがたくさんある。そのような場を作らなければならないんだけど…

仕組みに関わる人が育つのは難しいね。

僕自身、まだまだ力不足だなー…
by fuji-studio | 2012-02-05 10:56 | 埼玉・北本ビタミン