いわきアリオスモヤモヤ復興会議最終回
2011年 12月 17日
放射能汚染に対してはまだまだ不安とモヤモヤ感はあるものの、6月に開催した時に比べるとモヤモヤレベルは随分と変化し、それぞれ活動の方向性が見えてきた感じがする。
今日は劇団どくんごの五月うかさんとインデアンビレッジキャンプの吉田さんをゲストに迎え、なんとも不思議な方向性から話が進行する。
劇団どくんご の活動は個人的には懐かしいテント芝居。
全国を移動しながら公演を行うという形式だが、時代を超えて活動を継続してきただけに、すでに演劇を超えていて、テント芝居という形を使った新しいプロジェクトの形。とにかく興味深いくて面白そう。
テント芝居をつくるという活動プロセスが、地域の利用許可から広報、仮設構造物の設営、プレイベントの準備、開催等々様々な実践的ワークショップの要素を持っていて、地域の活動の拠点形成のプロセスの実践そのものである。
インデアンビレッジキャンプはアリオスプランツに関わりが深い活動。
山でインデアン村を作るという活動について噂は聞いていたがちゃんと話を聞くのは初めて。自然エネルギーと手作業にこだわる態度がすごくいい。
参加者のディスカッションでは今後の活動として、いわき湯本温泉旅館を使った映像系、闇系、ひなび系のアートフェスの開催予告のアイデアや、アリオスでの子どもプロジェクトの手芸ワークショップの展開、歴史や郷土芸能、風習や伝説などを漫画にして残してゆく活動や、プランツから発生した いわき冒険映画祭の次の開催に向けての部室づくりの話や、中之作古民家公民館化プロジェクト。自然エネルギーを使った屋外舞台フェスの開催アイデア等…盛りだくさんの活動イメージが蓄積されてきた。
しかし、いわきの人のエネルギーのあり様はなんだかすごい。炭鉱遺伝子パワーかな。
震災被災を経て向き合うテーマが深刻なだけに、さらにパワーアップしてズレてゆくような傾向にあるのが頼もしい。
ところで、アリオスが定期的に出しているアリオスペーパーに特集される予定だが…「カモメの視線」の映像DVDを出しているパラグライダーでの撮影者がこの会議にも毎回出席して今後の活動の展開に期待が大きい。
彼の映像の一部がサイトからも見れますが、災害以前の福島の海岸線がいかに美しいかを残す…つまりもう見れなくなってしまった映像記録…が販売されている。
是非ご覧ください。